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【5作品目】アバター

こんにちは!
映画鑑賞が趣味で2022年は120作品を観ていましたAyumiです。

今年は観た作品の概要を整理するためにも簡単な記事に起こそうと決意いたしました。2023年5作品目は「アバター」です。

アバターはどんな作品?

この映画のあらすじは以下です。

戦争で下半身不随となり車椅子生活を送っていた元海兵隊員の男性・ジェイク。衛生・パンドラでの活動用に開発された肉体”アバター”を使ったプロジェクトに参加。そこで原住民族・ナヴィの娘と出会い恋に落ちるが、次第にパンドラの資源を搾取するアバター・プロジェクトに疑問を抱くようになる。

私自身SF系の作品は好みではなく、話題になっているのは知っていましたがずっと避けておりました。

2023年現在、最新作が出たということもあり今回の視聴に至ります。
▶【最新作】アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

3D映画の先駆け

本作品は2009年の映画です。
現代では当たり前になった3D映像ですがこの時代には衝撃ものでした。

映画制作以前にも3D技術は存在しましたが、実写と3Dをうまく融合させた映像を撮るのが難しいとされていました。

「観るのではない。そこにいるのだ!」

という映画のキャッチコピー通り、迫力あるリアルな3Dの世界に引き込まれます。映画界に3D映像という新しい文化を浸透させた本作。見て損はありません。

「人類が悪」という構図

人類は私利私欲のために先住民ナヴィを攻撃し、惑星・パンドラを侵略し始めます。

その横暴さにナヴィや反対派の人類が立ち向かっていく構図により「戦争」や「植民地支配」など人類が持つ残虐性を深く突いています。

この作品自体、アメリ大陸に上陸した白人による先住民への迫害がモチーフになっています。

つまり単なるSF作品ではなく「これからの未来をどう築きあげていくべきか」を問う作品でもあります。

人間は傲慢な生きものか

人類について問う作品ではありますが、物語を分解すると人間の傲慢さを問う部分もあります。

・土地から希少鉱石を採取したいRDA(資源開発公社)にとって先住民ナヴィは金にならない厄介な生き物
・足の治療費が欲しい主人公・ジェイクにとって先住民ナヴィの生活など興味なし。プロジェクトを終えることが優先。

人間は「共存」という言葉を使いますが、あくまでも一方的なものであり先住民ナヴィからすると、とても共存を望んでいるようには思えません。

「愚かで子ども、何も知らない」

ネイティにジェイクがこう非難されるシーンもあります。手に入れたいものを欲しがっては泣きわめく子どもと同じだと。

戦争同様、欲しい物に対しては他の犠牲をいとわず同じ仲間であるはずの人間の命さえ犠牲にしていきます。なんと傲慢なことでしょう。

総評

前半は綺麗な映像と先住民ナヴィとの交流が主であり、ほのぼのと鑑賞できます。後半に入るといよいよ人類との闘いが始まりアバターのメインどころとなります。

人間のエゴにより秩序が乱される様は心苦しいものがあります。

人間自身が自制することができなかった時、崩された命のバランスを取るために人間が払うべき代償は、自ら自制した時に払う代償に比べはるかに大きなものになるでしょう。

「人間は傲慢な生きものである」

自ら自制するためにも、そう認識して生きるのが良いのかもしれません。

以上。

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