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【3作品目】mid90s(ミッドナインティーズ)

こんにちは!
映画鑑賞が趣味で2022年は120作品を観ていましたAyumiです。

今年は観た作品の概要を整理するためにも簡単な記事に起こそうと決意いたしました。2023年3作品目は「mid90s(ミッドナインティーズ)」です。

mid90sはどんな作品?

この映画のあらすじは以下です。

シングルマザーの母、兄と暮らす13歳の少年。力の強い兄にいつも怯えながらもいつか見返そうとしていた。そんなある日スケートボードショップで年上の少年らと出会い、仲間に入れてもらおうとする。

新しい世界への憧れ、家族や友人との確執。
誰もが通ってきた成長を等身大のセリフと彼らの姿で映画いた作品です。

1990年代半ばが舞台

1990年代半ばのロサンゼルスが舞台です。その時代を回想し映像化したようなものが本作。

監督ジョナ・ヒルの自伝的映画と言われていますが、決してそうではありません。彼自身が見てきたことを物語として作り上げています。

少年から大人へと変化する13歳の主人公

年の離れた兄から暴力を受けるも体力で敵うことはなく、いつか見返したいと思う少年。
そんな少年はある日、街のスケートボーダー達と知り合い彼らの仲間に入りたいと思うようになります。

自由奔放に生きる彼らの姿をみて憧れを抱くんですね。

上級生から刺激を受けて、自分の世界を模索するという展開は誰にでもあると思います。

いい先輩なのか危ない先輩なのか、その境がわからないのが若さでもありますよね。

若者の危うさも描く

若い頃ってなんだか「ちょっと危ない先輩」に憧れてしまうものです。
出会いが衝撃的であればあるほど、自分とは正反対の方へ行きたくなるものです。

タバコ、お酒、ドラッグそんなものが彼を誘惑します。特にドラックなんかはアメリカ特有の悪い誘惑です。

インターネット普及前の物語

本作で注目すべき最大の点は、インターネットが普及する直前ということ。
今の時代こそ、スマホで簡単に動画撮影をしますが、この作品の登場するのはハイエイトの8mmカメラです。

私が小学生の時も、まだインターネットは普及しておらず運動会や大きなイベントの時は、ビデオカメラが主流でした。

思い出さえもインスタントに残すことが出来ない時代だからこそ、今こその瞬間を楽しむエネルギーが大きく躍動感があったように思います。

ハンディカムで遊びながら撮った青春の日々

作り込まれた作品というより、若かりしあの日を眺めている感覚です。

ヘラヘラ、ダラダラ過ごしてきた仲間たちも、次第に各々方向性がみえてきてすれ違っていく。この関係が永遠に続かないことを頭では理解しながらも受け入れられない現実。

そんなエモい感情が画面越しに伝わってきます。

総評

いかにもフィルムカメラで撮りました感がありますが、2018年に制作された作品です。

1990年代を象徴する目的で、昔ながらの16mmフィルムで撮影されています。

悪い仲間とつるんだり、親に反抗したり、思春期特有のもどかしさ等が詰まったエモい作品です。

一度もグレたりすることなく、順風満帆な人生を送ってきた人には理解しがたい内容もあるかもしれませんが、アウトローな道に少しでも進んだ経験がある人は共感できると思います。

以上。



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