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『自由へのエニアグラム』の手引き ⑥


自由へのエニアグラム』(イーライ・ジャクソンベア著)を読むための手引き⑥です。(手引き①手引き②手引き③手引き④手引き➄

サブタイプ

今回はサブタイプについてです。これ自分のポイントを知るヒントにもなるし、手引きの最初のほうに書いておけばよかった.…
手遅れだし、気を取り直して、説明に行きます…

さて

顕在意識ではどう考えていようと、
無意識のレベルで自分=肉体+感情+思考だと信じている限り、
わたしたちは、自己が本当は何なのかに気づけず、
無意識のレベルで怒り、不安、自己嫌悪をベースとして世界を認識し、
それに応じて決まった自動反応をする人生を送り続けます。

どのような自動反応をするかは、二つの要素で決まります。
そのうちの一つがメインの要素で、もう一つがサブの要素です。

メインの要素は認識システム
世界をどのように歪んで認識しているかですね。
これには9つのパターンがあります。

サブの要素がサブタイプ
サブタイプは自分が強く影響を受けてしまう、動物的衝動・欲動です。

動物には生き残るための本能的な衝動・欲動が備わっていますが、
エニアグラムでは生き残るための衝動・欲動を次の3種類としています。

  • 自己保存

  • 社会

生き残るための本能的な欲動なわけですから、ものすごく強い影響力を持ちます。
なので、自動反応を起こす要素のサブといっても、メインより弱いという意味に捉えないほうがいいように私は思います。

動物的衝動・欲動も、肉体に備わっているもので無意識に働きます。

それぞれの認識システムは、この衝動・欲動に応じで3つのサブタイプに分かれます。

自由へのエニアグラム』の本文では

自己保存的ポイント9社会的ポイント9性的ポイント9
あるいは
ポイント9の自己保存的サブタイプポイント9の社会的サブタイプ
ポイント9の性的サブタイプ

といったいい方をしています。

この動物的欲動は、その欲動を満たせば幸せになれるという感覚を起こし、その感覚が認識システムを刺激して、認識システムによる自動反応を起こさせます。 欲動を満たすと、一時的な幸せ・満足(快楽とかね)がやってきますが、ほんと一瞬です。根本的な幸せとはほとんど関係がありません。でも、一瞬であろうと幸せ(満足)なので、また、それを追い求めます。それで、どんどん、動物としてのわたし(体=わたし)に囚われていっちゃうんです。


自己保存的サブタイプ

この個体(自分のこと)の安全を守れば生き残れるという無意識の方針に動かされます。
この個体の安全を守るために、健康やお金の心配をしがちで、
他の二つのサブタイプよりも神経質な傾向があります。
リス系(の一部)とか、クマとか、ネコとかがこのグループ。

社会的サブタイプ

群れで生きていれば生き残れるという無意識の方針に動かされます。馬とか
群れが存続するには、自分のポジションを把握し、役割を果たさなければならないので、自分のポジションに無意識の注意を払います。
人とのつながりや家族関係を大切にする生き方の背景には、それが生き残りの手段だというのがあるかもしれません。
ウマとかゾウとかイルカとかがこのグループ。


性的サブタイプ

DNAを残すこと=生き残りという無意識の方針に動かされます。
一対一の関係を好み、どちらかというと自分の性のパートナーとなりうる性の人との多く交流する傾向があります。
性的な雰囲気を醸し出している人が多いです。特に目が潤んでいたり、セクシーだったりします。
動物だったら全部持っている質ですね。

自分のサブタイプはどれなのか?

認識システムと同様に、診断テストがあるわけではありません。自分の日常の思考、感情、行動、容姿などと照らし合わせて判断します。

一人の人が自己保存的社会的性的のすべての欲動を持っています。人間は群れ(社会)で生きる哺乳類なので、自己保存的社会的性的のどれも欠くことはできません。ですが、優勢な衝動が一つあります。それがあなたのサブタイプです。
これも、認識システムと同様、一生変わりません。状況によって、優位なものが入れ替わることはあるかもしれませんが、一時的です。


ポイント判定のヒントとして

自分の認識システムの判定に迷うことはめずらしいことではありません。
9種類もあるし、当てはまるのがあれこれあったり、どれもうすらぼんやり当てはまるような、そうでもないような.…

自分自身のことに意識を向けて振り返ることに、あまり興味なかったり、慣れていない人にとってはいっそう難しいと思います。

もう一回いう。9種類もあるからね。迷っても無理ないよ。
でも、サブタイプならたった3つだ!

あてずっぽうでも3割を超える成績。野球だったらすごいバッターだよ!
ごめんなさい、あてずっぽうはやめてください。

でもサブタイプについては、第二部の最初のほう(P56-60)で説明されているから、そこを読んで、自分のサブタイプのあたりをつけてから、各ポイントの説明を読むと(それぞれのポイントの後半にサブタイプごとの特徴が書いてあります)、判定しやくすなりますよ。

サブタイプが違うと、かなり雰囲気が違うから。

たとえば、ポイント6って、疑いマシン(囚わが疑い)だから、自分がポイント6だってなかなか気づけない現象が起きがち。こうかなと思っても「いやいや、それは違うかもしれない、いや、どうなんだろう?そもそもエニアグラムに意味なんてあるのかな?っていうか、型にはめられるのは嫌かも!」とかって永遠に疑うからね。

ポイント6って、動物で例えるとほ乳類の中でもあまり強くないやつのイメージです。イーライはポイント6を犬にたとえて説明することがあります。自己保存的はチワワ、社会的はブルドッグ、性的はシェパード。

違いが一目瞭然です。実際、容姿や態度に違いがあるんです。もちろん、認識システムのメカニズムはまったく同じです。

サブタイプを踏まえたうえで、どのポイントかを見ていくのも手かなと思います。

内なる二項対立サブタイプに関しては、容姿や服装や態度など、無意識の領域のメカニズムが外に表れたときにどうなるかが書いてあるから、わかりやすいヒントになるんじゃないかな。


よかったら参考にしてね!

だから、手引きの最初のほうで書いておけばよかったと思って…ごめんなさい。


というわけで、手引き①~⑥まで書きましたが、もし、何かご要望とか質問とかあったら、また何か書きますね!

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