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ようちえんのギフト化

今日は、私の夢『ようちえんのギフト化』についてお話させてください。

私は6年前に、「子どもたちが自然の中でのびのびと好きなことに夢中になって遊び、大きくなってからも夢に向かって挑戦し続ける人になってほしい」という想いで、”森のようちえん あぺるい” を立ち上げました。

立ち上げ当初は、想いに共感してくれた友達が娘を通わせてくれて、その女の子1人と我が家の1歳の次男の2人だけで細々活動し、そのうちに少しずつですが、子どもの人数も一緒に活動するお母さんスタッフも増えていきました。

6年経ち、子どもは6〜12人(曜日によって変わる)、お母さんスタッフは私含めて6人に増え、1日2〜3人体勢で日々子どもたちと一緒に遊んだり、子どもの挑戦を見守りながら活動していました。

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そんな中、世界中を新型コロナウイルスが襲いました。

日本は、小中学校が全校休校になりましたが、保育園幼稚園はいろんな大人の事情で休園にはならず、感染防止のため、保育士も子どもたちも、今まで以上にルールに縛られながら開園し続けていました。

しかし私は、先が見えない状況の中で、お金をいただいて、「感染するかもしれない」と不安に思いながら大切な子どもたちを預かることはできませんでした。
一人ひとりがこれまでの生活を一旦ストップすることでウイルスの蔓延が防げるのなら、その間くらい大人も我慢して仕事の手を止めて家族で過ごした方が、子どもにとっても安心なんじゃないかと思い、落ち着くまで休園することにしました。

休園している間、これまでの6年間を振り返り、今後どのように運営していったらいいだろう、と考えていました。

6年間、子どもたちが興味のままに生き生きと過ごせる場づくりを第一に考えて活動して来ましたが、現状は、スタッフは半ボランティアのような状態でした。
子どもたちにとって大切だと思うことをするほど、1日のスタッフは1人では足りませんでした。
保育料の値上げも考えました。
しかし、国の認可も保育士の資格も持っていないお母さんがやっている「森のようちえん あぺるい」が、幼児教育が無償化される中で値上げするのは、難しい選択でした。

いろいろ考えているうちに、
そもそも、子どもにとって一番に必要な ”学びの場” にお金がかかる、ということに、疑問が湧いて来ました。

幼児教育無償化は、国の基準をクリアした施設と、基準をクリアした親の子どもが対象で、すべての子ども、ということではありません。
近年、国が定めた教育方針と異なる内容で活動している施設が増え、そういう施設を選択する親が増えて来ていますが、その施設に通う子どもは対象外。
しかも、親が家で見れる場合は無償にならないので、まるで
「国のルールの外で生きるなら、自分の子どもは自分で見てね」
と言われているよう。

なぜ、この国は、将来を担う子どもたちと、その子どもを必死で育てている親に、こんなに優しくないのか・・・

子どもたちの育ちを、我が子よその子関係なくみんなで応援できたら、子育てしている親はとても心強いし、一人でがんばらなきゃ、と思わなくていいので、もっと子どもに愛情が注げて、安心して子どもの挑戦を見守ることができるんじゃないかと思うのです。


そんな想いで、5月から再開した「森のようちえん あぺるい」は、お金をいただいて預かることをやめました。
子どもたちのお昼ご飯のお米や野菜を親が作り、親が暮らしを作っているそばで、子どもたちが育ち合っていられるような場、しんどい時や困ったことがあったら助け合い、子育てが楽で楽しくなるような場になるように、お金のやりとりではなく、預かり合いや、預かってくれた人や場へのギフトという形で再スタートしたのです。

しかし、5ヶ月経った今、なかなか想い描いていた場にはなっていません。

関わる大人は減り、別の園と両立していた子は、そっちの園に通うことがほとんどになりました。

ここの場の魅力の乏しさは重々承知しています。
でもきっとそれだけではなく、
お母さんスタッフは、多少なりともお金をいただいていることで、子どもを見る、という責任感がやる気に繋がっていたこと、
預ける側は、稼ぐ仕事をするためには子どもを気軽に預けたいから、ギフトを考えたり、自分が預かったり関わったりすることに時間を割くよりも、お金で預かってくれる施設の方が気が楽だということ、
が理由としてある気がするのです。その気持ちは私にもあるので分かります。

ただ、保育園や幼稚園がなかった時代は、近所のお母さんが子どもを見てくれたり、地域のおじいちゃんおばあちゃんが声をかけてくれたりして、みんなで子どもを育て合っていたと思います。

でもお金が全てのサービスを代行してくれるようになった今、子育てにおいても、「養育費は親が払う」という考えが当たり前になり、「みんなで育てる」という気持ちはほとんどなくなったように感じます。

昔のように、みんなが子どもを想い、子育てしている親に優しい世の中にしたい、と思っていた時。


西野亮廣エンタメ研究所で、毎月子どもたちに絵本を贈る、こどもギフトがスタートしました。
こどもギフトをスタートした、キングコングの西野さんの想いにすごく共感し、なんて素敵な試みなんだ!と心打たれました。
しかも、月額2,000円払って、見ず知らずの子どもに絵本を贈りたいという人がこの世の中にいるのです!!!

それを知って、『ようちえんのギフト化』もやってみたい!!

月額1,000円が、無償化の対象になっていないけれど子どもたちのために活動をしている団体に支援され、それによって子どもたちが無料でその園に通うことができて、支援金は運営費になる。
支援してくださった方には、子どもたちの成長の様子を報告する、みたいな✨

もちろん、支援していただくには、支援に価するだけの場になっていないといけないので、再々スタートですが、減っていた活動日を増やしていこうと思っています。
末っ子の4歳の娘を1人見るよりも、他に子どもがいた方が楽しいので、我が子よその子関係なく、一緒に育ち合って行きたいなぁ♪

近い将来、『ようちえんのギフト化』を実現させることを夢見て、
子どもの場づくりと畑をがんばっていこうと思います!!!!


私の夢、長々と読んでいただき、ありがとうございました🌷

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