わたしの大恋愛 知らなかったのはわたしだけ編

付き合いはじめて判明した事実は、まだある。一切の脇目も振らずに恋愛街道爆走中だった片想い時代のわたしには、予想もつかなかった事実だ。

まずもって、憎っくき、そして彼を振ってくれた点に置いては感謝するべき元カノだが、なんとわたしが知っている人物だったのだ。おなじ塾でバイト講師をしている女だった。それを知ってから思い出してみれば、なるほどよく近くにいた。しかし、当時わたしは彼がフリーと思い込んでいたし、申し訳ないがその彼女はお世辞にも美女ではなかったので、まさかまさかであった。もともと中高の同級生で、在学中からのお付き合いだったらしい。

そして、そんな長いお付き合いだったにも関わらずお別れした理由というのが、なんとも奇遇というか、因果というか。彼女が、教え子の高3男子生徒に乗り換えたのだ。もちろん、彼もわたしも知っている。わたしは顔を知っている程度で話したこともなかったが、別段イケメンでもなかった。まぁ、好みは人それぞれ。どっちが先か後かの話で、お互い同じようなことをしたわけだ。

もうひとつ「へっ??」と思ったのが、我が母の奇行である。うちの母はゴシップというか噂話というか、身近な人の情報収集がだいすきだ。わたしに好きな人ができたと知って、あらゆるネットワークを駆使し、彼のことを調べていたのだ。母の友人の娘さんが彼と同級生であることを知った母は、友人経由でいろいろなことを聞き出していた。結果、彼に彼女がいることも、その女がいつも駅へ行く途中に通る焼き鳥屋の娘であることまで知っていた。知っていて、わたしには黙っていたのである。

母としては、わたしの恋を応援していたのか、彼女がいると伝えてわたしがショック死することを心配したのかわからないが。付き合いはじめてこのことを母から聞いて、「(彼女いるって)知ってたなら、言ってよーー」と笑った。

#恋バナ #子育て #姉妹ママ #長男の嫁



まいまざーはしっていてだまってたこと
さたけがせいとにのりかえたこと

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