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2年前のハロウィン

今日はハロウィン。私の頭に1枚の写真が浮かんでくる。長女が病院のベッドに横たわり、看護師さんが作ったジャックオランタンの顔はめパネルの中で笑っている写真だ。2年前の今日、彼女は入院していた。

先天性股関節脱臼。それが彼女の病名だ。本来なら乳児期の検診で見つかるはずのものが、ずっと見逃されてきた。歩きはじめて2歳になる直前、念のためと撮ったレントゲンで判明した。

すぐさま治療可能な大学病院を予約し、判明から1週間後にはベッドの上だった。上というか、ベッドにくくりつけられて、立ち上がるどころか上半身を起こすことも禁じられた。入院前日まで何の問題もなく歩いていたのに、突然我が身に起きた出来事に、娘は訳が分からなかっただろう。ひたすら泣いていた。付き添い入院する私も辛かった。代われるなら代わってあげたいと、本気で思った。

つらい日々を乗り越え、彼女はいま普通の生活をしている。一切の運動制限なく、保育園で毎日走り回っている。言わなければ、そんな過去があるとはまずわからないと思う。

でも、この冬彼女は、またあの病室へ戻らねばならない。もともと、2年前のあの入院のときから、『2年後にもう一度、の可能性は高い』と言われていたので、「やっぱりか」という感じだが、多少の期待はしていたので、残念だ。もう4歳なので、本人にも説明している。「脚を元気にするために、病院に長くお泊まりする。お泊まりが終わったら、お祝いにディズニーランドに行こうね。」と約束している。どの程度理解しているか、わからないけれど。

今回は、前回と決定的に違うことがある。私が付き添い入院してやれないのだ。小児科病棟というのは、患児以外は中学生以下の子どもは入れない。まだ生後8ヶ月の乳飲み子の次女は、言わずもがなである。私の代わりに、実家の母がついてくれる。ばばちゃんだいすきの長女だが、心配で仕方ない。母には本当に感謝しかない。

この入院が終われば、もう定期検診だけでよくなるはずだ。そのために、今回入院するのだ。長女はもちろん、まわりも大変になるだろうが、彼女の将来のために必要なことだ。一丸となって、乗り越えていきたい。

#長男の嫁 #先天性股関節脱臼 #姉妹ママ
#子育て #ハロウィン

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