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「奥さん」より「女将さん」になりたい

次女が先日、保育園に入園した。
それに伴い、わたしも本格的に仕事復帰と相なった。
わたしはど田舎の土建屋の長男の嫁で、結婚してすぐ一度は会社に入ったものの、長女を妊娠してからは第一線を離れ、どうしてもわたししかできない法務や経理など、ごく限られた業務だけをこなしてきた。
この春から、実に6年ぶりに、制服に袖を通すことになる。

この6年で、会社はおおきく変わった。
まず、代替わりして主人が社長になった。
ということは、自動的にわたしは社長夫人になった。
まぁ、言葉からイメージするような優雅なことは何もなく、社内の掃除、お弁当の手配、経理、法務、事務一式、外国人研修生の日本語指導などなど、やれることはなんでもやる。

さらに、会社がかなり若返った。
6年前は1番若い社員がひとり20代後半で、その次が30代の主人だった。
それが、ありがたいことに若手が増え、今では19歳が最年少、40歳になった主人との間に10人程度の20〜30代の社員を迎えている。

彼らは、わたしを「奥さん」と呼ぶ。
でも、わたしはできたら「おかみさん」と呼んでほしい。
というか、彼らにとって、「おかみさん」的存在になりたいと思っている。

勝手なイメージなのだが、わたしにとって「おかみさん」は相撲部屋のおかみさんで、あんなふうなワンチーム、ワンファミリーのような、あったかい雰囲気をつくりたい。

土木業というのはとかく女性との出会いがなくて、うちの若手もひとりを除いて未婚、彼女の有無はまぁまぁまぁ、といったところだ。
そんな彼らに、いつか好きな子ができたとき。
「今度デートに誘いたいんですけど、どうしたらいいですかね?」と、ぜひぜひ相談してほしい。
もし、結婚したい相手ができたとき。
「どうやってプロポーズしたらいいですかね?」と、ぜひとも聞いてほしい。

実のお母様には失礼な話だが、わたしは彼らと、そういう擬似息子的な関係になりたいのだ。

それが、いまのわたしの野望である。

#仕事について話そう
#子育て #姉妹ママ #長男の嫁

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