見出し画像

お礼は3回、お詫びは2回

近頃よく思うことがある。
きちんとお礼を言えない大人が多すぎないだろうか。

うちの5歳の長女さえ、何かしてもらったら「ありがとう」と言える。それなのに、いい歳をした大人がなぜありがとうを言えないのか。きっとその人も、小さい頃は言えたのだろう。だんだん大きくなって、やってもらうことが当たり前になって、声に出して感謝することがおざなりになり、いつの間にか忘れてしまったのではないだろうか。

わたしには、自分の中で貫いている『お礼は3回、お詫びは2回の法則』というものがある。文字通り、相手に何かしてもらったらお礼は3回言い、不手際で迷惑をかけたときのお詫びは2回言うというものだ。これにはポイントがあり、続けて言っても意味はない。それぞれのタイミングが重要である。

お礼の場合、1回目はその場で即だ。何かしてもらったとき、贈り物を受け取ったとき、すぐに相手に感謝を伝える。「すぐに」が大切で、ずっと後になってから言うお礼に意味はない。2回目は、その次に相手に会った時だ。「先日はありがとうございました」と伝える。3回目は、ひとひねり効かせる。お礼をいうべき相手が褒められたいであろう第三者に対して、「この前○○さんがこんなことをしてくれました」と伝えるのだ。それは上司だったり、義理のお母様だったり、いろいろである。間接的に、相手の評価をあげることになる。

お詫びは、2回が適当だ。タイミングはお礼のそれと同じで、1回目はその場で、2回目はその次に会った時に「先日は大変失礼いたしました」と謝る。そこまでしたら、もうその話はお終いにする。少なくとも、こちらからは持ち出さない。ネガティブな話題なので、それ以上引き摺るとしつこくて、詫びているのに相手に嫌な思いをさせることになる。

この法則、本で読んだのか、誰かに聞いたのか忘れてしまったが、基礎の部分は父から学んだ。仕事柄、こういうことにはものすごく厳しかった。わたしと面識のない父の友人が、わたしにと父に預けてくれたプレゼントがあるとする。父がそれを渡してくれて、その場で父はその友人に電話をかけ、わたしに代わった。面識があろうがなかろうが、必ず自分の口でお礼を言いなさいというのが父の方針だった。会ったこともないおじさんと電話をするのは恥ずかしかったが、父は頑として譲らなかった。配送でいただきものをしたときは、お礼状も欠かさなかった。

こういう環境で育ったので、わたしの頭が堅いのかもしれない。でも、2回目3回目はともかく、1回目すら言えないのはいかがなものだろうか。

先日、3児のパパで仕事ができると評判の方の小学生の娘さんに贈り物をしたのだが、本人はもちろん、お父さんからも反応がない。まだ届いていないのかもしれないと自分に言い聞かせて、モヤモヤを晴らしているところだ。

#子育て #姉妹ママ #しつけ #長男の嫁

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?