それは突然始まった。
夜、二人っきりになった時に、彼女が突然自分の話をしてきた。
以前、「潜在意識の変換やらない?」って聞いた時は、「自分の事を見られるのが怖い…」
って頑なにブロックかけてただけあって、嬉しいなぁーと思いながら彼女の話を聞いた。

「〇〇さんの行動が私は見てたり一緒にいるのが耐えられなくて」

それは〇〇さんに問題と解決を求めるのではなく、なぜそこに反応してしまうのかという問いかけに解決があります。

幼少期の感情が一番大きく影響するのだが
その後の人生で受けた感情というものも消化させてゆかないといけない。

感情が体に残り、脳が思考をつくり体を支配する。

「こんな話は誰にもした事ない…」

彼女が私に過去の話をしてきたという事は
解放を望む魂が顔を出してきたのだろう。

「じゃあ、施術してあげるね」
と言っても
「昔、マッサージで体壊したから怖いから…」
という彼女の体に触れながら整えてゆく。

「どう?」
と聞いても
「わからない」
とにかく鈍い彼女。色んな自分の感覚に鈍い。

次の日の朝に
どう?と聞いたら
「筋肉痛みたいになってる」と返事。
それはね、今まで使えてなかった筋肉が動き出したからよ。状態はいいから大丈夫。とお伝えしておく。

それから後日お会いするやいなや

「桑田さん、この前やってもらった次の日、外を歩いていたら見える景色が変わっていたの。
この坂の上、見えなかったよねとか。私今まで下を見てたんやなぁ。目線が上がってた。」

「そうでしょー??」

なんて軽く応えながらも、やっぱりこの瞬間がたまらなく楽しいと内側ではキャピキャピしてしまう。

体だけ、心だけではなく
体と心を同時に整える事が重要です。

彼女の言葉は、体の状態の声でもあり、心の状態の声でもあります。

まずは自分の状態に気付くという事。
そして新たな状態に気付くという事。

まずは本人が自分と向き合う勇気が必要で
その一歩があれば必ず道は拓きます。

私がそうであったように。

私は施術という仕事に携わりながら色々な葛藤を繰り返してきました。
私が目指している世界はわかっていたが
そこに辿り着くまで自分を確信してゆく必要があった。
確信とは自分のものにしてゆくという事だ。

今現時点での私の仕事に対する考えは、その人が自分の能力を発揮させる事ができる状態に導く事だと思っています。
クライアントの成功体験が私に力を与えてくれる。
もっともっと人生を学び、多くの方に還元できるようになりたいと思える。
私は誰かの役に立てた事で、結局救われているのだなと常々感じる。

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