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愛の実在 〜 #水溜りボンド トミー 爆誕祭に寄せて〜

ある程度大人になれば、多くの人はひとりでも生きられてしまう。しかし、ひとりでただ生きるだけの人生に、いったいなんの意味があるのだろう。

ひとりは虚しい。ふたりは楽しい。そして多くの場合、ふたりは難しい。ふたりで尊敬しあい笑いあって支え合える、ずっとずっと続く関係なんて。

.....ある?

私にとっては蜃気楼のようなものだった。


推しは基本、二人組

振り返れば、私は今まで漫画や小説の登場人物やお笑いコンビなど、多くの二人組にハマってきた過去があった。決まって、理解されない天才(変人)やとその天才に理解を示し応援する人物(←この人も別種の天才)の二人だ。

私が惹かれてやまないのは、その関係性に内在する愛情だった。今日は、そのことに気づかせてくれた二人組について話したい。(敬称略)


「"コンビ愛"って、本当に実在するんだな」
それが、私にとって水溜りボンドを見ての一番の発見になった。コンビ愛とは、恋愛ではない。友情ともちょっと違う。最小単位の人間関係における、基本かつ最大の信頼関係だと思う。

引用内は、水溜りボンドに落ちた今年2月、紙のノートに書いたメモ。それから5ヶ月毎日彼らの動画を見た結果として、もっと率直に言おう。二人の間で毎日交わされる言葉や目線は、愛そのものだと感じるようになった。


水溜りボンド

(画像はTwitterの400万人突破ツイート画像より)

水溜りボンド:
2015年1月1日から現在まで毎日Youtubeに動画投稿を続けている二人組クリエイター(UUUM所属)。2020年4月から深夜ラジオオールナイトニッポンゼロのパーソナリティも務める。

動画の企画/編集を担当する職人肌の天才カンタと大きな企画や渉外を担当する人心掌握力抜群のトミー。動画には二人で映り込む。

実験、グルメ、料理、ゲームをはじめ、音楽、ファッションなどマルチなジャンルに挑戦している。お互いでかけあうドッキリ企画も頻出。カンタの尖った感性とトミーの深い愛情、視聴者に心を開き応援させてくれる巻き込み力で構成されている現在進行形のエンターテインメント... (と、私は思っている。)


"コンビ愛"という言葉には色がつきすぎている。もっと純粋に、自由に、有名無名、お笑い、Youtuber、年齢性別も関係なく、単なる一人と一人の関係にまで目線を下げて考えていきたい。

私は彼らの活動を見始めてまだ半年もたたないが、この活動のエンジンは、二人のかけがえのない関係性なのだということはどの動画を見ても伝わってくる。

水溜りボンドの現在のYoutubeチャンネル登録者数は435万人、二人の関係者は非常に多く、各方面に気を配り機転を効かせ活動している彼らだが、動画に写る彼らの瞳にはずっとお互いの相方しか映っていない、と言っても過言ではない。動画の外でさえ、心の一番多くを占めているのは相方だろう。

こんな表現、甘すぎる?妄想がすぎる?

私だって、最初はそう思っていた。事実を歪めた都合のいい妄想にすぎない。そのくらいの節度はある。でも、本人からその言葉を聞いてしまったらもう私の妄想は本当なんですねって.... 思っても、無理はないよね?


硬い話を抜きにすると、相思相愛であること創る作品への愛情(モチベーション)が同じことが僕らがここまで来れた最大の理由かなと思っています。

(Quick Japan 148号『日常が水溜りボンド』(トミー執筆)第5回 水溜りボンドが考える、魅力的なパートナーとの関係づくりのお話 より抜粋)


お互いをプロデュースし続けるスタイル

ドッキリ、大食い、実験、料理などなど、マルチな動画制作をする水溜りボンドだが、別の切り口から見ると、「相方紹介チャンネル」であるとも言えそうだ。

トミー曰く「このコンビのために活動している時間以外、死んでるみたいなもん」 であり、カンタは常にトミーと遊ぼうとし、驚かせようとし、怒らせようとし、最近はよく歌わせようとしたり、料理を作らせるなどしている。


↓水溜りボンド流 THE FIRST TAKE シリーズ最終形態(?)愛されトミーシリーズのひとつ。


お互いに感謝し続け、感謝を表現し続ける

この二人は、ことあるごとにプレゼント交換企画をしており、お互いへの感謝の手紙も書いたり、インタビューで聞かれれば毎回相方の素晴らしさと相方への感謝を語る。見れば見るほど、読めば読むほど、そうなのだ。

どうしてこんなに感謝できるんだろう。どうしてこんなに表現できるんだろう。自分に置き換えると.... その難しさが痛いほど身に沁みる。二人の関係性は、本当に希少だ。その事実を痛感した時から、学ぶ姿勢で、水溜りボンドを見るようになった。


学びの一番のきっかけは、登録数300万人突破記念プレゼント動画のカンタ→トミー回だった。

散々照れながらプレゼントを渡し終えてからの、このくだりこそ宝物に見える。カンタがどんなに不器用でも、照れても、トミーは包み込んでしまう。そんなトミーでなければ、カンタは...懐かなかったかもしれない、と思う。

カ あとは、こういった日々が続くのがプレゼントですね、僕らにとっての
ト 解散します、こういうキモい人とは解散します(笑)
カ 違うんだって!俺が本当にそんなこと思ってるって思われるかな、こういうの
ト 思ってないの? 
カ ほんと思ってないですよ!(カメラへの訴え)
カ 思ってないの?俺は、思ってるけどね
(略)
カ 神様がくれたのは命だけじゃなかったんだなって
ト 何をくれたの?
カ え、楽しい日々
ト 解散します(笑)  ※絶対に解散する気がないので使える言葉


これは恋愛でも結婚でもない

"仲良し"の頂上は、なにかと"恋愛"や"結婚"に集約されがちだ。

恋愛は性欲だと、聞いたことがある。この言い方は身も蓋もない。しかし、性欲のない恋愛はあり得ると断言できるだろうか?

性とは元をたどれば生殖である。動物としての性質や本能が凝縮されている。人間の動物性を否定するわけではないが、異性でも同性でも性(体)を前提としている関係はどこか虚しく感じる中で、水溜りボンドは光だった。

水溜りボンドがこれでもかとばかりにお互いへの愛情を表現してくれるおかげで、やっと言える。性がなくても愛はあり得る。

また、結婚して一人前、という風潮は残念ながらまだ残っている。多くの20代男女が「結婚しなくちゃ」と口走るなかで、トミー(27歳)は「結婚願望はない」とさらっと言ってのける。

それはそうだろう、ずっと一緒にいたい相手がいて、ずっと続けたい楽しい活動(生活)がある。魅力的な相方と続ける水溜りボンドに人生かけている人が、他に人生をかける契約を結ぶ理由がいったいどこにあるのだろうか。

同性の友達との絆なんて正直社会的ステータスはまだどこにもない。しかし、そこい愛はあり得る。


恋愛には動物性がチラつくし、結婚には社会性が垣間見える中で、そういったものとは無関係な次元でお互いを必要としている。心が心を必要としている。

完全に自由な関係性として、なんの制約もない中で、相手を好きだから一緒にいて、相手の魅力や二人の力を伝えたくて、伝え続けている。

そんなピュアな愛、他にある..........?


仮に僕が結婚したらまた僕らの関係性にひとつ設定が加わる訳です。相方が犬を飼ったらそれもまたひと要素になりますし、僕に子供ができたら今まであった要素がなくなって新しい要素が生まれるかも知れません。

(Quick Japan 148号『日常が水溜りボンド(トミー執筆)』第5回 水溜りボンドが考える、魅力的なパートナーとの関係づくりのお話 より抜粋)


「1ミリも隠さない」

この見出しは水溜りボンドファンの友人にお借りした。トミーは相方への愛情を隠さないよね、という文脈での名言だ。(Pちゃんありがとう)

二人に「夫婦」「恋人」「彼氏」「彼女」と呼ぶのは基本的に気がひける。なぜなら、どんなに仲が良くてもいずれのカテゴリーにも当てはまらないからだ。じゃあなんて言えばいいの!?という衝動で「**みたい」と表現することは一応できるが、でも、実際には違うのだ。

この関係性は一体なんなの?

私は「ファミリー」という表現を使ったことはあった。他、世界一幸せな家族だ、という内容のファンの方のツイートも見かけた。

そんなある日、水溜りボンドのサブチャンネルからこんな動画が配信された。

【もはや家族】トミーと子トミーとカンタの打ち上げが微笑ましいと話題に!!

これは「トミーがかわいい6歳児になってるドッキリwwww」の、ドッキリ後の打ち上げ動画だ。二人の関係性にもはや名前はないが、このサブチャンネルを運営しているトミーにも「もはや家族」と表現していい、という感覚があるんだなと思った更新だった。

この記事執筆中にファンの友人からまた手がかりが...
【ブロマンス(Brother+Romance)】
そうだ!たしかに!二人の関係性に近いのはきっとブロマンス。同性で友人だが深い絆で結ばれている。現代社会で一般的ではない関係とはいえ、歴史的にも数多く確認されている愛。(Sちゃんありがとう)


要するに今まで日本のエンターテイメント界になかったタイプの変なふたり組ができたよって話でした。

(Quick Japan 148号『日常が水溜りボンド』(トミー執筆)第5回 水溜りボンドが考える、魅力的なパートナーとの関係づくりのお話 より抜粋)


「終わらない」と書いて「愛」と読みたい

水溜りボンドは、企画が尽きない。終わらない。編集力、体力、鋭い感性、企画力等も重要ながら、お互いへの関心が終わらない。だから、2000日以上も続いているのだと感じる。

水溜りボンドの動画ネタは「わざわざやるまでではないけど、なぜか気になること」だという。確かにわざわざ大食いしないし、無人島にも行かない。でも、2000日も二人で尊敬しあい笑いあって支え合えること。それが一番、やりたくてもできないことだよ。

私にはまだつかめない。もしかすると、一生掴めないかもしれない。

やっぱり、愛は蜃気楼みたい。それでも、水溜りボンドの中には愛がたしかにある。だから、ずっと見ていたい。



7/26は、富永知義(トミー)の爆誕祭!

愛についてnote書いていて再認識したのは...ほぼトミーの話だったということでした。そんな、あふれる愛情とバイタリティで相方と視聴者を驚かし続けている富永知義さんは本日めでたく27 歳のお誕生日。

トミー/富永さん、27歳のお誕生日おめでとう!!!!!

この1年も、トミーの、二人の、幸せな日々が続くことがとても嬉しく、どんなことが起こるのかとっても楽しみです。

今年トミーきっかけで水溜りに落ちなければ、毎日を楽しんでる今の私はいません。愛と笑いをいつも本当にありがとう💓


なお、ヘッダー画像は、水溜りの淵に立つカンタさんのイメージでお借りしました。トミーさんは、まるでカンタさんに拾われたかのような言い方をするけれど。トミーさんの愛情こそ、海のよう。トミーさんがいるからこそ....相方さんも、ファンも、毎日がこんなに楽しいんです。生まれて来てくれて、水溜りボンドで、いつも幸せをシェアしてくれて、ありがとう😊 


▼沢山引用させていただいたコラムの収録雑誌はこちら



◆  トミーの愛の企画の一部をご紹介コーナー ◆

↓カンタの思い出を1日でMVに仕立ててしまうドッキリ

↓無人島企画が実現不可になったため、無人島を持ってきてあげたドッキリ

↓相方の誕生日プレゼントに車をあげたドッキリ

↓恥ずかしくてオシャレに手が出せない相方を金髪にしてあげたドッキリ

↓相方の魅力をもっと活かしたくて(?)300万円分の服を選んでプレゼント&撮影したサプライズ企画


結局どれが一番おすすめなの?選べないよ?という方へ。愛の劇薬です。


水溜りボンドのチャンネル ←メイン。変で楽しい企画が盛りだくさん
水溜りボンドの日常(サブチャンネル) ←トミー担当。とても癒されます


約5000字でした。。最後まで読んでくださった皆様、お付き合いいただき、ありがとうございました!



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