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今日の本|「モード後の世界」栗野宏文

ユナイテッドアローズ創業者のひとり、栗野宏文さんの初めての書籍。

ファッション業界や歴史、栗野さんの考える「ファッション」について、「です・ます」調で書かれているので、とても聞きやすいです。運転中にオーディオブック化して聞きましたが、栗野さんが語りかけてくれるような心地になってしまう。

着ることは生きること、それは自己確認や他者理解につながり、人間の尊厳に関わること、と強く言い切ってくれるのが嬉しい。

子供が生まれて、会社勤めを続けていても、自分なりのファッションを諦められなくて、今思えばかなり奇抜なファーベストとか着て保育園に迎えに行ったりしていた私…

そんな中、コロナ時代に突入。外出も減って、おしゃれに対して弱気になっていたところを、励ましてくれるような本でした。

思わず笑ったエピソード。
ユナイテッドアローズの職場仲間の女性、夜中の一人ファッションショーに夢中になりすぎて、貧血で倒れてしまう!
倒れるほどではないけど、こんな時間が未だに自分にもあるし、意外な発見だったりして楽しいんだよなぁ。脳内ファッションショーもしょっちゅう。


読んだ数日後、ひとめで気に入った青いコート、かなり予定外の出費になったけど買いました。それを着るたびに、背筋が伸びて、自分を大切にしようと前向きな気持ちになります。


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