今日の本|「センスは知識からはじまる」水野学
「センスいいね!」と、普段から会話に出てきますが、「センス」とは何でしょうか。
生まれ持ったもの、直感的な審美眼…
霧の中に、うっすら透けて見えるような、曖昧な「センス」。
個人的にいつも感じていたのは、「センスが良い人は全体的な水準が高い」ことです。
洋服のセンスが良い人は、選ぶお店のセンスも良い。贈るプレゼントも気が利いている。話してみると会話が面白い。仕事もできる。
この本では「センス」がどのように作られるか、どう磨くか、を、わかりやすく教えてくれます。
著者は、熊本県「くまモン」を手がけたクリエィティブディレクター、水野学さん。
「センスとは、知識の集積である」
学びたいことがあれば、「同じテーマの本をできるかぎりたくさん読みましょう」と言われるのは、客観的な情報を集積すると、自分の知りたかったことが立体的に浮かび上がって、「こういうことじゃないか」と、推測が立つからでしょう。
著者は、センスが良い家具を選びたいのに選べないのは、元々インテリアに知識が足りないから、と言います。
インテリアショップを何軒か見て、インテリア雑誌を数冊眺めて、途方にくれる。
反対に、パッとセンスの良い家具を選べるのは、雑誌なら100−200冊は読んでいるし、お店を見たり詳しい人に話を聞いたりして、膨大な知識を得ているのだ、と。
知ろうとする人は、ますます知識が増えていく
あるテーマに関して情報を集めて知識が増えていくと、不思議と他のテーマに関してもある程度詳しくなっていたりするものです。
知識の集積結果が「センス」なら、冒頭に挙げた「センスが良い人は全体的な水準が高い」と感じるのも、頷けます。
「センスが良い人=知識が豊富な人」になりますね。
たくさんの知識があると、その組み合わせも豊富になります。
「あいうえお」の例のように。
これからもたくさんの本を読み、たくさんの人の話を聞いて、楽しい生活を送りたいです。
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