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【読書記録】川のほとりに立つ者は

タイトル:川のほとりに立つ者は

著者:寺地はるな
出版社:双葉社

カフェで働く29歳の清瀬が主人公、恋人の松木が意識不明で病院に運ばれたと知らされる。一体、松木に何があったのか...

ミステリーなの⁈と気になる始まり方から、一気に話に引き込まれる。
初めは清瀬の視点で人物が描かれ、ああこういう困った人いるよね〜と感じる部分がある。しかし、物語が進むにつれ、徐々に登場人物の見え方が変わってくる。

「川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知り得ない。」

自分がこうだと思い込んでいることや、
ひとつの視点で決めつけてしまっていた部分
にハッと気付かされる。
一般的には正しいと言われることに、消されてしまう声を丁寧に紡いでいる
そんな物語だった。

「明日が、よい日でありますように」

私も大事な人にそう伝えたいな。


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