【Day3】屋久島ゼロtoゼロトレイル
2024.08.16
最終日の始まりになります。
最終日はバスの時間があるのでモタモタ出来ません、イビキツインを残してさっさと出発します。
屋久島はトイレが定期的にありますが、既設トイレは少なく、携帯トイレを携帯して、排泄物は自分で持ち帰り所定の場所へ捨てるスタイルがルール化されています。
なるべく荷物は減らしたいので数少ない既設トイレチャンスを逃しません。
おぅふ…。
深淵を覗く時、深淵もまたコチラを覗いている。
とはこの事でしょうか(違う)
気持ちを切り替えてスタートします。
ありがとう鹿之沢小屋。
最終日のエリアはヤマビルが多いとの情報ですので、短パン小僧スタイルを諦め精一杯の対策を施します。
今日も晴れそう!!!!
屋久島は1993年に日本初の世界自然遺産に認定されました、そのエリアは島全体20%のエリアになります。今日歩く花山歩道は屋久島原生自然環境保全地域と言う地域に指定されていて、世界遺産エリアよりさらに狭い、島全体の2%程度のエリアになります。ここは人間の影響を受けずにその身そのまま自然が繰り広げられているリアルネイチャーロードです。
トロッコ道のような人工物は無いですが、縄文杉のようなシンボルとなるスポットも無いから、あんまり人はいないのかと思っています。
アートのような樹木が自由にニョキニョキしています。
ここでアクシデント発生です。
YAMAPが立ち上がらなくなりました。圏外でもオフラインで山岳地図が使える最強アプリです。
これで電子機器は頼れなくなりました。
地図とコンパスで行くしかありません。今日は特に道標が少ない&人が少ないから迷う可能性は3日間で一番高い気がします。慎重に往きます。ピンクテープ沢山ありますように。
降雨がないのが幸いです。
ここで濡れた苔を踏んで滑って転びました。
履いているシューズはスポルティバのBUSHIDO Ⅱ、どんな悪路にも耐えられるいぶし銀の名品ですが、古くなってきてビブラムソールがすり減ってきたのが原因なのか、それとも濡れた苔に勝つ術など無いのか。人類vs苔の戦いは続きます。果たして勝鬨は挙げられるのか。ネバーギブアップシューズ業界。
予想通り登山者が1人もいません。この贅沢自然を独占しています。浴びます。
ちなみに、とてつもない巨木なのに名前が貰えてない樹木が多いです。
まぁ人間が勝手に命名しているだけで、樹木からしたら、勝手に呼ぶなって思ってるかもしれませんね。
試しに比較してみました。
上の写真と同じ樹木です、こんな樹木がそこらじゅうにいてます。
水場が枯れてなくて嬉しい。
昨日はいくつか枯れてたからな。
唐突にヤクバッタさんが現れました。観た感じ臨戦態勢です。
ちなみに動植物全てに屋久島の”ヤク”付ければ良いと思っています、正式な名前は知りません。
元ヤクシカがいました。これはなかなかレアな気がします。木の袂に置いてあったから誰かが置いてくれたのかな、とりあえずこの先の安全を拝んどきました。
動物の鳴き声が減ってセミが鳴き出したので、だいぶ降りて来た気がします、終わりが近づいています。
名残惜しいぞ大自然。
花山歩道入口に着きました。所謂登山道はここで終わりです。
ここからは舗装路と砂利道をひたすら降ります。これが地味にしんどい…。
誰もいないからひたすら歌ってました、リアルネイチャー1人カラオケ。
なぜか車の説明書が落ちています。
同じエクストレイル 乗りとして許せません。
ひとまず拾っていきます。
山に入ったらゴミ拾いしたほうが良いです、なんてったって、あの大谷翔平がゴミを拾ってツキを呼んで心を清めてるわけですからね。大谷翔平が忍びの家観てるって聞いた瞬間光の速さで全話観ましたからね。こう言うところも真似しないと。
ヤクサルが毛繕いしている。
驚かせてごめんよ。
遂に下界へ降りてきました。最終日は本当に誰にも会いませんでした、自然レベルはMAXなのに見所が少ないのかプロモーションが弱いのか勿体無い気がします。まあ少ない日数だと縄文杉よりコチラを選択する人も少ないか。もうお腹いっぱいです。ゴールはすぐそこです。
海が見えた。
時間に余裕もあるので海より先に楽しみにしていたどデカい滝を目指します。
ぐわあああああああデカいイいいいいいい!!!
ここ最近晴れが続いてたからきっと流量は少な目です。けど恐ろしくデカいです。
時間がたっぷりあるからしばらく眺めます。
クレイジー海外ネキが凄いとこまで近づいていました。
比較すると滝の大きさがなんとなく分かります。
テレビでよく見る超絶バランスの石がありました。初めて見ました。
さぁ、ここからはゴールを目指します。海に出られる道が分からなくて焦りましたが、ここが正解な気がします。
ビクトリーロード!!!!!
海ぃぃぃぃぃい!!!!!!!!
遂に海へ出ました。ゴールです。
滝でだいぶゆったりしましたが、コースタイムは8時間6分です。
海触っときます。屋久島ゼロtoゼロのスルーハイク歩き切りました。
この入り江が何故か貸切なので触るだけじゃ物足りません。もうお風呂を2日入ってません。とりあえず入ります。
ミレーの変態アミアミパンツ履いているので隠しときます、汗冷え知らずの名品ですけど、悪しからず。
気持ち良い。山ばかりだから今年初の海ゲット。
晴れすぎてるから一瞬でなんでも乾きます。達成感でいっぱいですがバスの時間が迫っているから急ぎます。15時のバスを逃すと明日まで帰れません。
無事に乗車。
偶然車内でイビキツインに再開しました。
お互い無事で何よりです。
先ほども触れましたが、自分のゴミもあるけど山でゴミを拾います。ワタクシの持論は登山しない人は山に入らないから、山を汚すのは登山者だけ説です。そして山からすれば人間が落としたゴミだから、人間が拾えばきっと許してくれると思ってます。お菓子のゴミとか気付かず落としてしまう場合もあるからジップロックに入る程度のゴミを拾います。保全金と併せてちょっとした感謝の気持ちで。
空港に着きました。
北里柴三郎に会えました、観光客が多いから意外と新紙幣も流通してるんですね。
1泊分巻きましたが、明日の屋久島観光はやめて鹿児島観光にします。
初めて乗る小さめ飛行機。
最後まで美しい景色をありがとう屋久島さん。
またね屋久島。次は観光で来たいですね。
改めて屋久島ゼロtoゼロトレイルが終わりました。
3日間で雨に降られたのは1割未満です、驚異的な晴れ模様でした。台風3つも全て東北方面に流れたのでガチ晴れ男認定です。2代目松岡修造襲名待ったなしですね。
疲労はありますが、事前に沼津アルプス、富士山、前穂高と脚を作っていたから、体力的にもまだまだ行けそうでした。ただ、重い荷物を背負っていなかったので肩を作れてませんでしたね、あとメンタル面。
次はいつになるのか分かりませんが、また休みが取れたらスルーハイクに行きたいです。今回初めてレポートを書きましたが、振り返りが出来て意外と楽しいです。
ここまで駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
それではまた。目指せアパラチアントレイル。
P.S.翌日は晴れたので鹿児島の開聞岳に登りました。お腹いっぱい。