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「ゼ」と戯れる

さて。
検索。
しました。しましたとも。
青空文庫で。与謝野晶子の作品を。「ラン」で検索しました。

何故、与謝野晶子の作品を「ラン」で検索することになったのかについては、どうぞこちらを。

物事はそう簡単には進みません。
苦労が多いほど達成感か大きいとも言えますが。

『ランゼリー』は見つかりませんでした。

ただ。
「ラン」で検索していると、気になることがでてきました。

「ミケランロ」

おや。
こんなところにも「ゼ」が。
もしかして、注目すべきは「ゼ」なのか。

はい。
検索しました。
「ゼ」を。

同じ単語が何度も出てくるから重複を除いて列挙してみます。

ゼスト
サン・ゼルマン
ミユウゼ
ゼニア
ベランゼ
ドユマアゼル
ゼエムス
ヒス・マゼステイ
レゼント
シヤンゼリゼエ
アンゼロ
リユウ・デ・ゼコル
ゼネラル
アンゼリコ
バルゼロ
ミケランゼロ

これらについて、語源と現代訳を並べてみました。

$$
\begin{array}{c:lll}
No & 晶子訳 & 語源 & 現在 \\
\hline
1 & ゼスト & 仏:Zeste & ゼスト \\
2 & サン・ゼルマン & 仏:Saint-Germain & サンジェルマン \\
3 & ミユウゼ & 仏:musee & ミュゼ \\
4 & ゼニア & & \\
5 & ベランゼ & 仏:Beranger & ベランジェ \\
6 & ドユマアゼル & 仏:Demoiselle & ドゥモワゼル \\
7 & ゼエムス公園 & 英:St James's Park & セント・ジェームズ・パーク \\
8 & ヒス・マゼステイ座 & 英:His Majesty's Theatre & ハー・マジェスティーズ劇場 \\
9 & レゼント・ストリイト & 英:Regent St' & レジェント・ストリート \\
10 & シヤンゼリゼエ & 仏:Av. des Champs-Élysées & シャンゼリゼ \\
11 & アンゼロ & & \\
12 & リユウ・デ・ゼコル & & \\
13 & ゼネラル & 英:general & ジェネラル \\
14 & アンゼリコ & 伊:Angelico & アンジェリコAngelico \\
15 & バルゼロ & Bargello & バルジェロ \\
16 & ミケランゼロ & 伊:Michelangelo & ミケランジェロ \\
\end{array}
$$

少し色付けしてみましょう。

なかなか面白い。
「g」や「j」は、最近では「ジェ」と訳すのですね。
ところがかつては全て「ゼ」と訳していた。

そもそも、ジャ、ジュ、ジョ、はともかくとして、「ジェ」って、昔から使われていたのでしょうか。
なんとなく、外来語専用な感じを受けるのだけれども。

どちらにしても、もっと前に「ゼ」と訳した人がいるのか。

逍遙?
いや、もっと前から、かもしれない。
江戸時代とか。
はたまた室町時代とか?

・・・・・。

終わるのか?、これ(笑)。


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