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雑記|転職時に参考にした3冊の本【内向型・HSP】

転職をする時は、誰でも不安になるものです。何か頼れる存在が欲しい…そんな時に頼りになった本について紹介します。

●簡単な職歴
・学校法人(私立大学)→株式会社(小規模)→株式会社(中規模)→株式会社(中規模)
・事務系(総務・人事・経理)


転職するまで〜内向型である自分が転職で辛かったこと〜

私は内向型かつHSPという特質を持つ性格だと自覚しています。
HSPというのは、Highly Sensitive Personの略で、例えばこのような特徴があります。
(1)深く情報を処理する
とにかく話の内容を理解するのに時間がかかります。考えすぎてしまう、とも言えますが、咄嗟に自分の考えがまとめられない。私の場合、文章記述や報告書は得意分野ですが、ディベートのような場は苦手です。
(2)過剰な刺激を受けやすい
周りの雰囲気が気になりすぎてしまいます。不機嫌な人がいると何となくわかるし、自分が何か悪いことをしたのかと不安になります。また眩しい光や大きな音が苦手です。私は臭いについては気になりませんが、気になる方もいるようです。
(3)自己否定が強い
とにかく自己肯定感が低いです。何をしても達成感が得難く、常に消化不良感を覚えます。謙虚とも言えるかもしれませんが、自己肯定することが難しいため、いつも不安を感じます。

このような特徴から、社内の雰囲気が気になりすぎてしまい、いつも落ち着かなくて業務に集中できませんでした。さらに集中できないことで非効率的になり、だんだんとそんな自分を自分で否定するようになりました。
集中できない→思考停止→業務効率の悪化→自己嫌悪感 の負のスパイラルに陥っていたのだと思います。

参考になった本<内向型・HSPさんへ>

上述の負のスパイラルの中で、「このままではロクな社会人になれない、ちゃんとした立派な人間になるにはどうしたら良いんだろう?」と、何かヒントが欲しくて、自分の悩みや症状を検索しまくった結果、見つけたのが「内向型」や「HSP」という言葉でした。(この考え方も、我ながらストイックだなとは思いますが…笑)
「内向型」・「HSP」という概念を知り、自分の能力ややる気の問題ではないことが分かり安心すると同時に、自分が働きやすい環境があるはずだと思うようになりました。そして、転職に至ったわけです。

そんな私が転職活動中に参考にした3冊の本を紹介します。

①『もう内向型は組織で働かなくてもいい』

読んでいて一番気持ちが楽になったのはこの本でした。内向型の悩みに一つずつ丁寧に答えをくれる優しい言葉が、涙が出るほどありがたかったです。
何より内向型の人間は能力が低いのではなく、あくまで気質なのだということが繰り返し書かれていたことで、自分を理解する手助けになりましたし、そういうタイプの人間は結構いるのだ、とわかり安心できました。
自分自身に対して思考が広がっているのが内向型で、だからこそ得意なこともたくさんあるし、内向型であることがハンデにはならないと知り、励まされました。

組織で働かないというのは確かに理想的だと思います。私は学校生活もそこまで好きになれなかったし、集団生活とか他人と足並みを揃えて何かを行うことも好きではありません。
でもなかなか急には「組織で働かずに自分でやっていく!」とは踏み切れないですよね。
なので、組織で働かない将来を見据えて準備をすることにしました。私の場合は、文章を書くことでほんの少しでも収入を得られたらなあと思い、今は会社員と並行して、将来に向けた勉強を進めているところです。
この本を読んで、自分の能力が活かせる仕事について、前向きに考えることができました。

②『職場ですり減らないための34の「やめる」ー何があっても疲れない心をつくる』

内向型・HSPだと自覚してから、何か自分を変えるためのマインドチェンジが必要だと思い、こちらの本を読みました。まずゆるっとした4コマ漫画がかわいくて手に取ってしまったのですが、目次を見てみると自分に当てはまることだらけ。
例えば、「case08 感情コントロールを、やめる」(本書P50~)という項目。感情をコントロールするのではなく、心が動いた理由を探り、その原因を探ってみましょう、とのこと。不安な心を消そうとするのではなく、なぜ不安を感じるのかを突き止めてみる。当たり前のことかもしれませんが、改めて気付かされた点でした。そのほかにも、これまで自分がストレスを感じていた多くのことが、着眼点を変えることで重荷にはならないと気づくことができたのです。

これは仕事だけでなく、転職活動にも置き換えることができます。例えば「case01  自分次第でないものを気にするのを、やめる」(本書P 14〜)。転職活動(就活もですが)って、内定が出るまでずーっと不安じゃないですか?私はそうでした。土日や平日の夜に面接に行き、頭の中にはずっと面接の受け答えシミュレーション。精神的に休まる時間はほとんどありません。
面接の結果という「自分次第でないもの」を考えることを手放せば、少しは気持ちが楽になるかもしれません。「また落ちたらどうしよう」で悩むのではなく、「今できる準備をしよう」と考えれば、着実に進んでいけるはずです。面接を通過しないのは、自分とその企業が合わないからであって、自分の責任ではないのですから。


③「書く仕事がしたい」

自分が身を置きたい業界のことを知るのは大切なことです。私の場合は、文章を書いて収入を得ることが実際どれだけ難しいのかを知りたくて、こちらの本にたどり着きました。
仮でも良いので、自分の目指す先を定め、その先の景色を少しでも把握することが重要です。そうでないと、後から軸がぶれてくる可能性があります。自分の想像する世界と、本当の世界の溝を埋めることで、対策ややるべきことが分かってくる。そして提出書類や面接での自己アピールにも、深みが出てくるはずです。
私にとってはこの本が良いきっかけとなりました。まずは、自分の目指す先の情報を掴むことが大切だと思っています。


まとめ:転職して良かったと感じること

”毎日が辛くない”という幸せ

転職は、幸せな毎日を過ごすための一歩だと思っています。
毎日が幸せに過ごせることが何よりも幸せだし、明日がこない方が良いなんて思いながら、一生を終えたくない。
もっと貪欲に、向上心を持ってハイキャリアを目指すビジネスパーソンの方々のような転職ではないかもしれないけど、仕事はあくまで人生の一部。人生は仕事だけで成り立っていないのだから、毎日の中の一部である仕事を、無理なく楽しくやっていけたら良いなと思っています。

これまで3度の転職をした経験から言えることは、転職にはタイミングがある、ということです。
もし毎日が辛い・しんどい・会社に行きたくないと思うのであれば、そこは自分が身を置く環境ではないのです。もしくは、自分がその職場で成長できる将来が見えなくなったとき。それが環境を変える=転職のタイミングです。そのタイミングは、自分の中で気づくことができるはず。
勇気が要ることではあるけど、自分に嘘をつかずに行動してみることは、自分の自信にもなると思います。

実学的な内容ではありませんでしたが、内向型・HSPの方にとって何かしらの参考になれば幸いです。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。ではまた。

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