幸せはどこにあるのか-ずっと探し続けていた日々-

幸せ

それはどこか遠くにあるものと思っていた。

いつもなんだか満たされなくて、
ここではない、どこかに、
自分のしあわせのカタチが
あるのだと思っていた。

でも、それがなんなのか分からなくて。
それでいて、なんだか周りの人たちは
みんな幸せそうにみえて。

どこに行けば、
私は満たされるのだろうか…

何をしたら、
私は幸せだと思えるのだろうか…

それは
誰も教えてくれないし、
誰も答えは分からない。

いつもそうやって、
どこか遠くを、手の届かないどこかを
みていたような気がする。

答えをみつけたくて、
いろんなことをやったりもした。

洋裁、アロマ、植物療法、編み物、ガーデニング、ロードバイク(クロスバイク)、ランニング…etc

そのときその時で
これらの体験や学びは、
その瞬間だけは満たされた。

でも、また少しすると、
なんとも言えない空虚さが
自分の中に張り巡らされて、

なんていうのかな、
”枯渇”しているような感覚
と言ったらいいだろうか、
そんな風に渇いていく感じが
いつもしていた。

自分は、
どこへ行ったら満たされるのだう？…

SNSで観るような
オシャレな家に住むことなのだろうか。
かっこいい車に乗ること？
洋服をたくさん買うこと？
好きなものをたくさん所有すること？

なんで私は、
あの人のように笑えないんだろう..
みんな幸せそうでいいな…

そんな毎日だった。
今思うと、なんて独りよがりな
考え方だったのだろう苦笑

自然の中にいると、不思議と落ち着く。
ただその空間にいるだけで、
もう何も探さなくていい、
なんにもなくてもいいと思える。

もがきながら、あがきながら、

今は、少しだけわかるようになってきたかな。

やっぱり「今」この瞬間、この現実を
ただただ味わいながら生きること。

その一瞬の感情さえも大切にしながら、
悩んだり、苦しんだり、
笑ったり、泣いたり怒ったり。

それがもう、
生きていることの
しあわせなのかもしれない。

幸せとは一瞬

そう学んだ時があった。
チョコレートを食べた瞬間は、
幸せで満たされる。
でも、口の中からなくなった瞬間、
その幸福感はなくなり、
もう一つ、また一つと食べてみる。

幸せとはそんな感じだとその人は言っていた。

ずっと続くものではない。
一瞬のもの。

きっと、永遠に続くものが幸せ
だと思っていたから、
どの扉を叩いても、ここも違う、、
こっちも違った、、
これもあれも、なにもかも違う、、

そう感じていたのかもしれない。

「シンプルなしあわせ」に
いかに気づいていけるか。

これは、簡単なようでまだまだ難しい。

きっと生きている間中、
私の、おそらく多くの人たちの
課題というか、宿題というか。
そんなものなのかもしれないな。

そんなことを思いながら、
今日も私は「今」を生きながら、
どこか遠くではない、
自分の中にすでにある
小さなしあわせに気づきをもらうのだろう。