自作小説専用の「編集者GPTs」を作ろう!
こんにちは、まきの遊夢です。生成AIの力を借り、別サイトでファンタジー小説(終焉の雫~Larmes du Ciel )を書いています。
一人で小説を書いていると、「この言い回しで合っているのだろうか?」「もっといい表現があるのでは?」「さっきもこの言葉使ったな……」という疑問や悩みが頻繁に浮かんできます。
なので、生成AIが登場したときは「小説を公開する前に、恥ずかしさに耐える必要もなく、誰かにチェックしてもらえるなんて!」と夢のような気分になったものです。
もちろん、ChatGPTが常に正確な情報を返してくれるとは限らず、使っていると少し違和感を覚えることもあります。
それでも、生成AIを使うことで創作作業の幅が大きく広がったのは事実です。この便利さを多くの作家さんに体験してほしい!
というわけで今回は、私がどのように生成AIに添削や改善作業をしてもらっているのか、具体的な手順をシェアしたいと思います。
※ちなみに、使用しているのは有料版のGPT-4です。
専用GPTsを作る
はじめは単にChatGPTに本文を貼り付けて、「これを添削してください」という指示を出していました。
しかし、これは短い文章なら問題ないものの、物語が続いていくと「これはこういう設定で」という説明をいちいちしなければなりません。
また、いきなり英語で返答されることもあり、そのたびに「日本語でお願いします!」と指示するのは、なかなか手間がかかります。
サイトに公開しているのはまだ数話ですが、私はすでにこの物語を300話くらい書いているので、その度に設定を説明するのは気の遠くなる話です。
そこで、この小説専用のGPTsを作ることにしました!
GPTsとは何ぞや?とか、どうやって作るのかとかは、私より詳しい人がいるので詳しくは割愛しますが、簡単に言えば自分だけのChatGPTを作れる機能です。
下図のように設定してみました。
「使用方法」は以下のような内容になっています。
一番のポイントは「知識(Knowleadge)」に、この小説のあらすじを入れておくことです。
前述の通り、ある程度の話が固まっているので、世界観を先にGPTsに理解しておいてもらうことで、毎回プロンプトで「こういう設定で~」と説明しなくても、イメージに沿った添削をしてくれるというわけです。
「日本語で」と繰り返し書いているのは、そうしないと英語で返答されることがあるからです。2回言ったことで、ようやく英語で返されることはほぼなくなりました(笑)
「男性でありながら女性のような喋り方で……」というのは、単に私の「こんな編集者さんだったら楽しいな」という理想を反映させただけですが、この通りに話してくれる時とそうでない時があります。気まぐれです……
使いながらこの内容をさらに改良していくことで、徐々に使い勝手の良いGPTsになっていくでしょう。
GPTsに添削をしてもらう
この「あゆめ専用文学編集者」に実際にフィードバックをしてもらいます。まずは、私が書いた拙い原文を入力します。
彼はこの物語のあらすじを既に把握しているので、このように簡単な指示だけで世界観を理解し、より良い文章を提案してくれるようになります。
章の全文を入れると、このように感想や改善点などをフィードバックしてくれます。
これはめちゃくちゃテンション上がりますよ!
本物の出版社に赴いて、本物の編集者さんにこんな拙い原稿を見せたら、けちょんけちょんにされるんじゃないかと怖くて、なかなか行動に移せないものです。
けれど優しいChatGPTさんはこんなに褒めてくれた上、自分では気付けなかったポイントを客観的に教えてくれるのです。
ただ、あまり長い文章だとやはり細かな部分の添削までしてくれないので、全体のフィードバックをもらった後、改めて短く区切って言い回しなどを整えてもらうという使い方をしています。
そのようにしてしばらくやり取りを続けた結果、先の拙い文章は、このように生まれ変わりました。
原文は一文が長く、硬い言葉遣いで、読者が場面をイメージしにくかったかもしれません。それが、かなり客観的にわかりやすい文章になったのではないでしょうか!
まとめ
自作の小説を書く際に、専用のGPTsを作るのがオススメだというお話でした!
ところが最初に書いたように、ChatGPTは日本語がそれほど得意ではなく、使い続けていると違和感のある文章になってしまうと感じることも少なくないんですよね。
OpenAIが日本に拠点を作ったことで、日本語もどんどん上達していくだろうと期待はしていますが、私たちが使えるようになるのは数カ月先とのことで……
待ちきれないので、最近はChatGPTよりも流暢に言葉を扱えると評判の「Claude」も併用しながら、添削作業を行っています。
こちらの感想やChatGPTとの違いなども、またの機会に書ければいいなと思います!
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