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最高の誕生日プレゼント

先日迎えた、私の45歳の誕生日。

シャイな息子たちは、普段からあまりイベントごとに関心を示さない。

けれど今回は、それぞれ心のこもったプレゼントをくれて、思わず胸が熱くなった。



初めてかも!?

我が家のお祝いごとは、とてもあっさりしている。

誕生日やクリスマス、お正月など、もちろん一通りプレゼントを渡したり食事が豪華になったりはするのだけど、

そもそも子どもたちの性格が大人しく、イベントだからと言ってテンションが爆上がりする、ということが少ない。


私の誕生日に至っては、多少お手伝いをしてくれたり、照れ隠しに憎まれ口を叩くことはあっても、改まって何かしてくれたことはあまりなかった。


そんな中、今年は12年に一度の幸運期が私の牡牛座に巡って来ていたおかげか、
この1年間どっぷり人生について考え、家族関係が心地よいものに変わってきたおかげか、 

初めて子どもたちが、それぞれ進んで私へのプレゼントを考え、用意してくれた。


その『過程』が嬉しい

最初に検討を始めてくれたのは次男。

「プレゼント何にしようかねー。」
「決まっても言わないけどね笑」

冗談ぽく言いながら、いろいろ考えてくれている様子が可愛くて、嬉しくなった。


長男は、いつも通り口数は多くはないけれど、

「まぁ、何かあげてもいいかな」

くらいに言っていた。


結果的に何もなかったとしても、

子どもたちとのそんなやり取りが、この上なく幸せに感じられた。


“喜ばせたい”という気持ち

誕生日の当日、

「あっ、もうアラフォーじゃなくなったね」
「だいぶオバサンだわー」

相変わらず憎まれ口のオンパレードだったけれど、仕事から帰ると、

長男が、
「ちゃんと買ってきましたよ」
と、立派なボールペンをプレゼントしてくれた。

普段の長男のお小遣いの中では、もったいなくて買えないくらいの、素敵なボールペン。


あまりに嬉しくて、写真を撮りまくったりと興奮していると、ちょっと不機嫌そうな次男の顔。


長男からのプレゼントは、もちろん次男のお小遣いでは買えない金額。


せっかく用意してくれていたであろう次男からのプレゼントを、出しにくくしてしまった。


こちらから言うと、ますます意固地になるか泣き出しそうだったので、しばらくそっとしていると、

寝る間際になって、
「プレゼント、あげてもいいよ」
と、ぶっきらぼうに口を開いた。

「そうなの?ありがとう!見せて」
と喜んで応えると、

短いけれど、丁寧な字で書かれた手紙をくれた。


思わず泣けてきて、しっかりハグしてお礼を言った。


もらった物たちはもちろん嬉しかったけれど、2人ともがそれぞれに、私を喜ばせようと考えてくれたことが何よりも嬉しかった。


きっとこの先も忘れられない誕生日になると思う。


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