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”気候変動はすでに人間社会に影響を与えているよ”という報告書が出たけど言葉が難しいのでなるべくやわらかく言い換えよう(その2)

前半はこちら

全然終わらないので3部作になりました。
文章が難しいよ~!

気候変動対策はうまくいってるけど長い目では微妙

気候変動対策は”適応”と"緩和"のふたつに大別されます。
”適応”は気候変動によって変わってしまった気候に合わせて、暮らし方や防災の方法を変えていくことです。気候が変わっても、それに合わせて持続可能な生活ができるならハッピーです。
”緩和”は温室効果ガスを減らして、気候変動の影響を減らすことです。もう気候変動は解決というフェーズではなく、すこしでも影響を減らそう!というフェーズなんですね。
今回取り上げるのは”適応”のほうです。

適応はいろいろな分野で取り組まれており、うまくいっていることが確認されています。
しかし、場所によってどのくらい適応できているかの違いがあります。また、すぐに取り掛かることのできる短期的な対策に偏ってしまっており、長期的な視点での適応の機会を逸しているようです。

うまく適応するための方策はある

効果的な適応の選択肢があります!

気候変動のリスク低減を低減するための方法はあります。
ただし、場所によって実現しやすさが異なりますし、温暖化が進んでからでは効果が小さくなります。
複数の分野を横断的に巻き込むような解決策を実行することができれば、対策を実現しやすくして、かつ、その効果を高めることができます。

適用には限界があり、すでに限界に達している部分もある

適応し放題というわけではない

適応するといっても、限界はあります。
金融や政策によって補助することで克服できるものもありますが、すでに一部の生態系は適応限界に達しているとみられます。
地球温暖化が進行すればするほど、人間社会や自然のシステムは適応限界に達することになります。

適応しようとしたけど失敗した例もある

やっぱりうまくいかないこともある。かなしいね

今回の報告書は第6次報告書で、前回の第5次報告書は2014年に公開されました。
2014年から2022年までの間に、適応に失敗してしまった例が複数あり、そしてそれによって改めて対策を取るコストが増加し、あらためて適応を試みることが難しくなり、不平等が増幅してしまっています。
適応は、部門横断的な対策を、柔軟に、長期的に取り組むことで成功しやすくなります。

政治が適応に向けて推進力を出すことが重要

ここ急に難しい

政治がきちんと適応を目指すことを約束し、その遂行のための政策を立て、科学的知見へのアクセスを保ち、財政支援を行うことが重要です。

まとめ

  • 気候変動への適応が試みられており、うまくいってるところもあるけど場所によってまちまちだし長期的な目線が不足している

  • 適応は部門横断的に、長期的に、柔軟に行うことが大事

  • 適応の限界に達しつつある分野がある。適応は気候変動が進むほど難しくなる。

  • 適応の失敗例もある。失敗するとやり直しは難しく、リスクを固定化しがち。

適応、やっていきましょう。

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