見出し画像

”気候変動はすでに人間社会に影響を与えているよ”という報告書が出たけど言葉が難しいのでなるべくやわらかく言い換えよう(その3)

その2はこちら

概要版の和訳は以下から。

https://www.meti.go.jp/press/2021/02/20220228002/20220228002-1.pdf

原文は以下から参照ください。

やわらかくしていきます

適応は急いでやる必要がある

2014年より後で得られたデータによると、適応のための行動はさらに急ぐ必要があります。
”適応と緩和”が良い効果を与え合うようにすることで、両方の良いところを活かして、効果的な対策にすることができます。
「気温が上がっても平気だけどCO₂排出は増える…」みたいな対策はやめようね、という話ですね。

良い対策には、公開されたプロセスとみんなの参加が大事

気候変動対策には多くの関係者がいます。政府、企業、市民など…。
どのような対策とするか、どうやって対策を決めるか、金融面の扱いについて……などなど、対策についてのプロセス全体で、うまく関係者を巻き込むことが重要です。
すべての関係者が適切に関与して、目的意識を共有しながら進めることができれば、誰にとっても納得できる方法で対策できます。
そのためには、政治が方針を示したり、制度を作って支援することが重要です。金銭的な支援もそうですし、誰もが必要な情報にアクセスできるようにすること、そして意思決定を助けるツールも助けになるでしょう。

都市化は短期的にはよい適応

世界的に、大きな都市が成長して人が集まる傾向があります。なので、都市がうまく適応できるように設計することで、多くの人が助かります
また、都市がうまく適応していると経済的に安定するので、都市の周辺で暮らす人にも良い影響を与えるかもしれません。
気候変動の影響を受けやすい沿岸部の都市は特に重要です。

生態系の保護は必須!

人間以外も守ろう

動植物の生態系やその多様性は、環境を維持するために重要な役割を果たしています。しかし気候変動で危機にさらされるのも事実です。
生態系を守ることは、自分たちの社会を守ることと直結しており、必須です。
全体の30~50%に対して、保全活動が必要になりそうです。

これから10年の対策がすごく大事

これまでの開発は気候変動対策として不十分で、気候変動による悪影響が人間社会や自然環境にダメージを与えています。
今後10年程度の対策は非常に重要で、それはなぜかというと、地球温暖化が1.5℃を超えると気候変動による悪影響が大きくなって、対策できることが少なくなってしまうからです。
やっぱり、多くのステークホルダーが関与して、人や技術や情報やお金をつぎ込んで、包括的な取り組みを作り出してゆく必要があります。

まとめ

本記事は”政策決定者向けの概要版”をさらに抜粋して説明したものです。つまり、とても上位の位置にある文書のざっくり版です。
なので、ふわっとした内容や、綺麗事っぽい内容も多く含まれていました。
しかし現実として気候変動の悪影響が強くなってきており、それに適応する形で対策をせねばならないという状況があります。そういう意味では、世界に向けてこういった内容の図書が出るのは良いことかなと思います。

環境問題は政治的な側面も強く、なかなか単純に語れるものではありません。まずは世界全体としてどういうことを考えているのか、今回の報告書などから読み取って、潮流を見失わないようにしましょう。
そして、自分が暮らしたい社会というものを実現できるように、それぞれが努力できるようにしていきまっしょう。ヨイショ

ご覧いただきありがとうございます! 知りたい内容などあればご連絡くださいね。