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美大4年間+予備校1年間の作品120点弱を振り返る【全編ver】

見にくかったので後編は統一したものにしました。
前編読んでくれた方は半分くらいの、リサーチの授業までスクロールお願いします🙇‍♂️

3月16日、武蔵野美術大学の基礎デザイン学科を卒業しました!

本当は同日に卒業式がある予定だったんですが、世の多くの催しと同じくコロナの影響でなくなってしまいました…寂しい…

卒業エントリ何か書こうかなと思ってたんですが、制作しかしてなかったので作品見れば大体振り返れるはず、ということで、大学卒業に寄せて大学4年間+予備校の1年分の作品をまとめてみようと思います。

未熟なものも多く恥ずかしさもあるのですが、これも5年間の軌跡と言うことで。

予備校時代

私が美大に行くのを決めたのは、高3の春でした。
対策を始めるのが遅かったのと、それまでまともに絵を描いたことがなかったことで途中まで完全に落ちこぼれてたので、受かって本当によかったねという感じです。

今では好きなグラフィック(色彩構成)ができなさすぎて、毎日毎日泣きまくってたんでした…

デッサン

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残っている最初のデッサン。これ以前のものは下手すぎて当時破いて捨てちゃった

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デッサンの方が先に上手くなりました。


色彩構成

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残っている最初の色彩構成。これ以前のものは下手すぎて写真も撮る気にならなかったみたいです

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9月ごろ、私はみんなと同じ即興じゃ無理なんだと悟り、予備校の時間外で、一枚の絵を完成するまで何度も書き直していました。


先ほどの1枚目とこの2枚目の間に5枚くらい同じテーマ、構図で書き直しがあって、これを講師の方に見せた時、

「参考作品にするから剥がして持ってきて」

と言って頂き、初めての参考作品(提出して予備校に保管され、他の生徒の参考になる作品のこと)になりました。

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さっきのを派生させて、美大受験界の模試であるコンテストでも使った。

初めて棚順1位がもらえた作品。(美大予備校では描いた作品が、棚の上に優秀な順に並び替えられて、公開で批評されるのです

こんな感じで下手だった色彩も克服していきました。


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もうちょっと抽象的な課題。

この辺で、今まで書き直しに使っていた時間を、合格者作品やプロのデザインを収集して分類、分析する時間に当てて、少しずつ自分の作品の派生だけじゃない作品ができるようになりました。


クロッキー

自分の空間把握力が足りなさすぎて、思い立ってクロッキーを始めたりもしました

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役に立ったのかは分からないけど受験のいい息抜きになった

受験本番

基礎デのデッサンは文章を書かなきゃいけないのが特徴。

色彩構成は写真が残ってなかったけど、いつも通りあんまり冴える感じではなかった。
何とか足を引っ張らない程度に間に合わせた色彩構成と、得意なデッサンと
国語のおかげで合格できた。本当に良かった

その年武蔵美に行ったのは、30人ほどいた現役生の中で私含め3、4人ほどでした。しかも私の受かった基礎デには現役はおらず、浪人生の飛び抜けた色彩感覚で憧れの的だった先輩と二人きり。私あの先輩と「同級生」になるんか…と思いながら、初めて挨拶してみたんでした。

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大学1年生

武蔵美を志望校にしていたのは、「有名な美大の中で一番近いから」なんですが、それでも通学時間は片道二時間半でした。(多摩美は3時間)

一年のころは週6で毎日五時半起きの時期があったりして辛すぎて泣きまくってたんですが、それでも課題の締め切りは待ってくれないんだよな…


色彩論① 竹

乗算とオーバーレイ的な表現を絵の具で、自分の好きなモチーフで表現します。大学に入ってもアクリル絵具に苦しめられると思わなかった

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色彩論② ライトで強烈な光を目に当てて、まぶたの裏に出た残像を描く

私たちが三年くらいの時に「危険だから」という理由でなくなったらしい。わかります。

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形態論 キャベツ

課題よく覚えてないけど、球体が解ける様を作ったんだったと思う。サイズ的に完全にキャベツだったのでホワイトキャベツと呼んでいたことだけ覚えてる。

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作品撮りをして、冊子にまとめるまで課題で、さくひんの見せ方も学べた。


フォトショで作ったGIFアニメ

パソコンに触れ合おう的な授業だったかな…何だったかな(2つめの方はオリジナルではなく星野源のMVのロトスコープ。)

ごま
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25016029 北島安結


共通絵画 石

武蔵美のカリキュラムではデザイン学科は絵画と彫塑を、ファイン学科はデザインを半年間学ぶことになっている。これはその絵画の授業。

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水墨画風に描きたかったけど全く滲まなかった。

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万年筆をつけるようなインクに憧れて、インクで石を書いてみた作品。
石の部分じゃなくて周りの空間を描いて、石の割れ目と空間を融合させられないかななんて考えていた。

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テクスチャだけを追ってペイントしていったけど、友達がふと
「味道楽みたいじゃね???」
などと言ったため味道楽にしか見えなくなった。


共通彫塑 人面

同じく体験カリキュラムの石工彫塑。
週6で朝五時半に起き、他人の顔面を模刻する生活が終わる日のこの表情。

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ミュージカルサークルの裏方

サークルで、ミュージカル演劇の広報と照明さんをやったりしていました。

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一年の春にたまたま見に行った春公演は、私が美大に入って初めて、そして一番圧倒的な才能を感じた瞬間だったと思う。この才能を人々に届ける手伝いがしたいと思い、裏方で入部することにした。

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このロゴを作りました。

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あとこのピンスポをやってたり

この時は1年だったので下っ端だったんですが、このサークルがなくなる2年の終わりまで在籍して
・舞台監督補佐
・音響さん
・副代表

なんかの役割をやった。なくなったときは寂しかった。

サークルがなくなって、残った人から新しい団体ができ、またそこで舞台をやるのは3年生のお話。

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写真課題 「愛」

なんでも好きなテーマをつけて、何枚か写真を撮ってきてね!という授業だった。

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この学科の教授方は、頭の中のやりたいことを練り上げて、現実に作品として存在させることを一番求めている感覚があって、この授業は特にそうだった。

身近な友人や、知人が関わりあっているところに、当時の私は愛を強く感じていて、それを切り取るように人の写真を撮って行ったんでした。

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今見ると色は黄みによってるし露出はでたらめだしで未熟だけど、先生はめちゃくちゃ絶賛して下さって、私に「写真を続けてみたらいいよ。君がどんな写真を撮るようになるのか見てみたい。」と言ってくれました。

私も楽しくなってそれから写真を続けていたら、幸運なことに仲の良い先輩のお父さんがカメラマンで、その方についてカメラマンのアシスタントやカメラマンをするようにもなりました。

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今までずっとアシスタントだったのが、初めてカメラを持たせてもらえたファッションショーの現場。肝心の写真は掲載NGだった…

この頃は、印刷チェーンのアク○アでバイトしてたりもした。高校はバイト禁止だったのでこれが初めてのバイト。
印刷の現場は緊張感があって胃が荒れた。


大学二年生

舞台の活動をしすぎて、自分が就職できるのか不安になりインターンなどを始める。
舞台の副代表兼音響と、カメラマンと、ADさんのバイトと、外部のデザインと、学校の課題を並行していた時とかあった。


インスタレーション公演 「st○ne」広報物

先輩の自主公演演劇の広報物。
カメラマンの父を紹介してくれた先輩で、先輩自身もとても可愛がってくれてたので張り切って作った。今見ると拙いけど、初めて一人で全部担当した作品。

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この他に、台本を作ったりもした。
この頃、印刷屋さんでアルバイトしてたことからくるみ製本にはまっていて、台本を30冊くらい製本もした。

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この下のゴツゴツしたテクスチャの絵は油絵学科の先輩に頼んだ。
石をモチーフにした演劇だったので、絵のテクスチャを荒目の紙に印刷して石を表現するという試み


建築① スケール

クソコラの授業もとい。
課題は学校内で写真を撮ってきて、スケールの違う人をPhotoshopで合成してみたいな感じだった気がする。

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今の私には、原研哉先生の前でこれをクソデカスクリーンに写す勇気ははないです。

建築② 建築の構成要素

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続き。
身近なものに模型用人を載せて、建築とは何かを探す。(グループワーク)
1個目の課題であのようなものを出してた私たちですが、この課題になった途端覚醒して、「建築とは」という議論が白熱する。ちなみにこれは三脚の裏側の部分。

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扇風機を縦に割ったもの

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ガムシロの殻

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単語帳

議論の結果、私たちが身近なものを使って「建築っぽく」撮れたのは、それとわからないくらいに拡大して、単なる空間を構成する要素になったからではないか。建築とは、空間を作ることなのではないか。となった。


写真を撮っていく中でチームのみんなと議論が盛り上がり、時間を忘れてあれもこれも試してみよう、と夢中になった。


基礎デザイン学科では、統一して作って考えるというやり方をとっているけどそれを初めてちゃんと実感した課題かもしれない。

あと写真が上手くなってきた気がする。


形態論 紙

「reflection」をテーマに、ラドールという粘土で表現する課題。これ粘土なんです

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私は紙の折り目をかかった力のreflectionとして、折り目の作る形を2種制作しました。紙なんかをモチーフに選んだのでパリンパリン折れまくった思い出…

これは選抜作品の一つとして、徳島の病院に展示されました!
私は行けなかったんですが、当時徳島には大好きな祖父がいて、見てもらえたみたいです。一年後に亡くなってしまったので自分の作ったものを見てもらえて本当によかった。


ビジュアルランゲージ オノマトペ

自分のオノマトペを口ずさむ声を音声にして、映像を作る課題。映像は載せられなかったので音声だけ!

この課題で音も楽しいな!と思い、自主制作で先輩とお腹すいたの歌を作ったりもした



写真

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ポートレートしたり

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野菜を使ってみたり

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奈良まで鹿を撮りに行ったり

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生家の和歌山と、両親が育ち出会った大阪など、ルーツのある場所を巡って撮ってみたりした。

この頃は純粋にカメラという機械に楽しくなっていて、バイト代を稼いではレンズかカメラの周辺機材に投じていた。

機材を買い増していたらいつの間にかフルサイズカメラと見合う機材を持っていて、撮影の仕事を多く回してもらえるようにもなった。そのおかげで、カメラに使う分のお金は撮影の仕事で稼げるようにもなりました。感謝


コンサルの子会社で、
メディアサイトのデザイナーインターン

一人目のデザイナーとして幅広くなんでもやらせてもらった。名刺、クレド、社内グッズ、メディアサイトのロゴやサムネ、営業資料、DMとか。

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正社員でデザイナーがおらず私一人だったのに、途中からメディアサイトが4つに拡大して、とてもサムネ作成が間に合わなくなった。それからはインターンの採用と、デザイナーをチームにするにあたってやるべきこと全般同時にやっていた。

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3年生まで続けた。丸の内でオフィスカジュアルな服を着ていた。


ひとり旅女子向けフリーペーパーのデザイン

冊子のデザインをもっとやってみたいなと思って、フリーペーパーのインカレサークルでデザインを1年生から3年生まで続けた。

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今久しぶりに見てみたら電子書籍化してた!!!すごい!私は14号、15号にデザイナーとして、16号にデザイン進行で参加しています。

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冊子のほか、カウントダウンなんかも作ってたり


この他、作品はないor残ってないんですが、
・リクルートで1_wall展のスタッフ
・声優番組のアシスタントディレクター
・イベントの大道具スタッフ

なんかをしてました。色々やりすぎてこの頃からあゆちゃんは何になりたいの?て言われてた気がする。



大学3年生

大学3年の始めあたりは、もう舞台方面に就職するか、自分の団体で独立して大きくしていくか、その二択で迷っていた

舞台の業界が厳しいことを先輩からも聞いていたし、腰痛が悪化してきてたことや、人間関係的なこともあって、いったん舞台以外も見てみようと思い、並行してデザインを特に頑張ってた時期。
グラフィックも心なしかこの辺りから上手くなってきた気もする。


舞台監督をする

一年の時にやっていた舞台サークルが二年の半ばに解散して、二年終わり頃からはそこから生まれた新団体の舞台監督をする。

舞台監督というと舞台内容を総統括するように聞こえるけど全くそうではなくて、会場、進行、資金、人関係だとか、舞台が安全に開演できるように全ての石橋叩きをする人というのが近いです。

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図面を書いたり、メンバーによって書かれた図面を統合したり

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客席の高さが問題ないかとかも確認する

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会場の採寸、確認や、仕込みを仕切ったりもする。

この役割は器用貧乏気味だった私にとってすごく楽しくて、「何を極める」とか、そういうことを考えずに「何のために」セコセコ働くというのが妙にしっくりきてしまった。

性に合ってるしもっとこの役割をできるようになろうと思い、元々やってたサークル以外に、誘われていたもう一つ学校公認パフォーマンス団体の舞台監督を兼任することにする。

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その辺りで前々から入院する予定があったので途中は大変だったけど、仲間の支えもあり何とか2公演をやり遂げた。

ただ、ここで人間関係に巻き込まれすぎて、「なぜ人は分かり合えないのか?」というテーマで悩みに悩み、答えを求めて心理学や精神分析学に興味を持つ。

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写真も撮れる便利な舞監


六本木アートナイト公演で広報を担当

入部したパフォーマンスサークルepa!はちょうどサークル設立10周年の年だったり、六本木アートナイトに招致されたタイミングだったこともあり、舞台監督ではなく広報をやりたくなった。

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六本木アートナイトで配布した変形DM。
公演内で撮影した写真を大きくコラージュして使用し、世界観をアピールした。

規定サイズに囚われない自由さや、epaの持つ鮮やかな美しさ、QRコードを使った導線の設計、夜暗くても読みやすい紙選びなど、やりたいことが当時100%に近い純度で表現出来た。


同サークル10周年ポスター

10周年を記念したデカい変形ポスター。

武蔵美生なら誰でも無料で使える印刷室で印刷して、一枚一枚手で切ってるので変形だけど安い。
目立ちつつ、期待感もあり、興味を持ってもらえるビジュアルを目指した。

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同サークル芸術祭公演で広報を担当。

グループワーク。ロゴと下の絵は同級生で、私はそのあとのデザイン全般を担当した。

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学校内に貼っても目立ち、雰囲気としても親和性の高い掛け軸をモチーフにした縦長のポスター。

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かっこいいサークルTが欲しかったので作った。

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チケットは作品のイメージを絵に描いてみた。(難しかった…)
チケット確認のときの公演時間のチェックがスムーズにできるよう、
時間ごとに色違いにしている。色は登場人物のイメージを反映していて、それぞれの人物に対応する作中詩を中心に入れた。先に買うチケットで舞台を想像して、ワクワクさせたかった。

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手で持ちやすい形を考えたフライヤー。

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音楽も自作しているサークルだったので、サントラなんかも作った。
予算が少なかったのでモノクロ印刷の範囲でかっこいいデザインを考えた。


ーーーーーーーここから後半ーーーーーーー


リサーチの授業

主任の原研哉教授が1年間休職されてて、その1年だけ存在した幻のユーザーリサーチの授業。深津さんが担当されていた。

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ポートフォリオを作るために、現場の声や人事の方の心理などをリサーチする。具体的な手法を紹介しながら実例を当てはめたり、例えを使ってわかりやすく講義してくださるので面白くて、毎週講義が楽しみだった。

美大にはあまりない考え方の、6割できたら見せて改善してまた6割で見せる、いわゆるスクラップ&ビルドの考え方をこの授業で得られたと思うし、IT業界に興味を持つきっかけの一つにもなりました。

https://drive.google.com/file/d/1JDB6sQMAp3XL6rTWd8ieKyO3d7MNnmWk/view?usp=sharing

↑講義期間終了後もリサーチして改善…を繰り返してできた最終的なデータ。授業の最後で提出したのとか、詳しいことは↓に昔まとめたのでよかったらぜひ読んでみてください。


タイムアクシスデザイン① 8秒列車

3年の後期にタイムアクシスデザインという授業があって、その中で出た課題「8秒で感情を動かす」(だったかな…違ったら有馬先生すみません…)で、ゲームのUIを作りました。一応初めて作ったUI。

この授業も本当に大好きだった授業の一つで、4年生になってからも何度か聴講しに行きました。少しずつITの周りを調べてはいたけど、ちゃんとスクリーン上のデザインに軸足をおこうと思ったのはこの授業がきっかけだったり。

タイトル画面。アニメーションを初めて作った。風景の流れ方や電車の揺れ方など、試行錯誤して楽しかった

この課題は、2年の時に悩んだ「なぜ人は分かり合えないのか?」というテーマから考えていた、「自分をわかるにはどうしたら良いのか」の答えを出したかった作品。人をわかる前に自分をわからないとならないと考えていました。

自分ほど自分に素直になれなくて、ありのままを知りたいのに嘘や誇張をしてしまうので、無意識下にある部分に質問することで探り出せないかなと考えました。

結局課題ではグラフィックと世界観、回答のUIを作って終わってしまったので、質問の構成などは考えきれませんでした。この不完全燃焼から、後ほど人格の勉強と診断の実験を始めて、卒制に繋げることになる。



タイムアクシスデザイン① 捌いて8秒

この授業を大好きすぎて課題を早く作りすぎてしまい、先生に「えっめっちゃいいじゃん!めっちゃいいけどあと1ヶ月何するの?」と言われ、じゃあもう一個作品作るか!と課題を二個作りました。こちらは最初に作った提出しなかった方。

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魚を捌く動画を貼り合わせてロトスコープにしたもの。

私の大好きな地元の回転寿司屋さんではマグロ解体ショーがあるんですが、それを捌くところをみていると、生体が食材になるのが感じられて感動するので、それを色で強調してみた。


課題 ひよこのアニメーション

本当に忘れた。グループワークで、イラストは同級生が描いてくれた。私は動かした



地域ブランディング

食デザインという授業で、新潟市岩室のブランディング企画をしました。(グループワーク)それぞれのグループが一つの特産物を使い、道の宿「いわむろや」で売り出す商品企画をして、全体として食で岩室を盛り上げるブランディングをしようという内容。

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新潟ではしゃぐ私

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私たちの班では、特産のきりあえ(大根を細くきった漬物)を使った定食と、テイクアウトできるおにぎりを提案しました。岩室では野外イベントがよく開かれていて、来場者はいわむろやに立ち寄って定食を食べたり、軽食を買っていくことが多かった背景を踏まえて。

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岩室の美しい四季を取り入れた箸袋

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きりあえに合う食材をみんなで持ち寄り食べ比べて、美味しかった3つの味を採用したおにぎり


Cocoda!でUIを勉強する

ITに興味が出てきたけど、全くその辺のことできないのでたまたま見つけたUIを無料で学べるCocoda!で勉強を始める。

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何個か作ってフィードバックをもらったり、ユーザーインタビューを受けたりする中で共同創業者のkenjiさん、ココディーさんと仲良くなる。今では同僚!



広野さんのところでアシスタントをする

twitterを始めたら、広野萌さんというなんかすごそうな人がいて、ちょうどアシスタントを募集します!ということで早速DMしてみた。

それから会うことになり、授業で作ったポートフォリオを持って行ったら即採用してくれて働くことになった。作っててよかった〜!!!

この前卒業祝いしてくれた🙏

広野デザイン事務所では、Alp 社のサブスクリプション一括管理SaaS「Scalebase」のVIやコーポレートブランディングなどのお手伝いをしました!

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コーポレートアイデンティティを模索する中で、形を300個くらい書き起こしていたりした。

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こちらの記事にまとめられています!

広野さんとカフェで初めて会った日、話してると会話の随所でめちゃくちゃ笑ってくれたので、この上司をもっと笑顔にしたいな!と思い、よく合間にクソコラを作った。

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アシスタントじゃなくなった今でも習慣になってしまっていて、クソコラやパロ画像を送り続けてます。無視しないでくれてありがとうございます。

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広野さんが何かに登壇したときのタイトルだった

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大学院に行くかどうかというのは実は2年生から考えていて、活動と勉強の合間に、院については情報収集したり、興味のある学科の先輩にアポをとってお話を聞き、判断材料を集めていた。
いよいよ3年生になった時、院に行くのか就職するのか、就職の方も知らないと判断できなくない!?と気付き、就活をして企業について知っていくことにしました。


就活① サイバーエージェントのインターン

広野さんのところでのお仕事と並行して、就活を始めました!サービスの UIデザイナー職のみを見ていて、その流れでサイバーエージェントのUIDAという合宿インターンに参加した。

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箱根の旅館で3泊4日の合宿形式で、合宿前に考えてきた企画を元にゲームのUIを作るものでした。

私は就活中でフラストレーションが溜まってたのか、「やっちゃいけないことをする快感」をゲームにしたくて、地球に上陸した宇宙人になり、ランドマークを巡って壊す世界旅行をする。というゲームを作った。

この作品はインターン内でアイデア賞をいただきました!やったね!

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ちなみに事前の選考課題で作ったものはこちら。初々しすぎる

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就活②Wantedlyのインターン

VIVIVIT経由でWantedlyで一週間のインターンをさせていただくことになった。私が担当したのは2021年卒採用のサマーインターンLP。
本当は白いのを先に作っていたけど、当時ちょうどダークモードがでた時だったので楽しくなって暗いのを作ったらこっちが採用された。

ワクワク感を演出したくて、夏の流星群と、花火と雨をイメージしてグラフィックを作った。

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就活の話。

就活したのち、色々と思うところがあって大学院への進学を決めました。

仕事は元々好きなので就職したくなかったわけでもなく、行きたい会社もありました。それでも院に行く理由は数文では話せないのですが、30年後の自分のために何を身に付けるべきか考えた結果、院で研究をしようとなりました。


性格診断

趣味。舞台で人間関係に悩み、タイムアクシスの課題で作品にしてみたあと、課題の中で質問を作れなかったことから精神分析学と、人格心理学のあたりを一通り勉強した。

その中でこうやれば人格が測れるのでは…?という仮説が生まれてきたので、対人で性格診断を試させていただいた。結局50人くらいの方に診断させてもらいました。その節はご協力ありがとうございました!

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結果、人にはいくつも面があって、私が診断する以上私からの一面しか見えないので、他人をいち個人如きが診断できるなど浅はかである!
と気付いてしまいやめた。そして、私個人が判断しない表現方法はないかと考え始め卒制に繋がる


映画のポスター

お世話になった先輩の卒業制作の映画ポスターとロゴを制作した。

卒業祝いでってことでご飯奢ってもらうくらいでデザインしたけど、この映画が外部映画祭で上映されることになり、正式に報酬付きでフライヤーを頼んでもらった時は嬉しかった。

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大詰めでインフルエンザにかかり、フッラフラになりながら書いた字。

この映画はコメディチックに描かれつつも、人間の飾らない情けなさや、拙い愛情や、まとまらない怒りがリアルに描かれている生々しさが印象的で魅力的だったので、感情を込めて、かつバカヤロウの「バ」が「心」にも見えるようなロゴにしたかった。


フィルム写真

この辺りで、大好きだった祖父が亡くなりました。
持病があり余命宣告もされてたので、最後の一年は温泉旅行に行ったり千葉にきてくれたりもした。祖父は亡くなるちょうど一年前に先立った祖母の介護で、15年間徳島から出ていなかったので、1年間闘病しながらも割と楽しそうにしていました。

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私の作品じゃないけど、私と祖父のいい写真。私が写真を始めた時もすごく喜んでいた。

形見分けで昔のデジタルカメラと、フィルムカメラを合わせて5台ほどもらいました。それまでフィルムをしたことはなかったけど、せっかくなので使ってみたらデジタルとはまた違って楽しくて、日常的に持ち歩いて撮るようになります。

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大学4年生

ベンチャー、ITのあたりは、舞台業界より、カメラマン業界より、印刷業界より、コンサル業界より、関わったどの業界より働いていて楽しかったので、ここを働く場所に決めました。
ここが楽しかったのは考え方だったり、デザインを手段として扱うところだったり、合理的だったりいろんな部分が合っていたんだと思います。(あと上司が楽しく仕事させてくれていたのも多分あります)

ITのあたりで、デザインで貢献できる人になるというのが今の目標です。


Basecamp ビザスク

広野さんがFOLIOをやめ、私の手伝っていた副業もやめるとのことだったので、私もお役御免!ということでどこか別のところを探すことになりました。

広野さんやビザスクでご一緒したかみそるさんにご紹介いただいて、お二人もいたBasecampというデザインファームに入ることになりました。

BasecampではUIデザインやリサーチ、ノベルティ制作、印刷系、果ては撮影まで担当させてもらいました。アウトプットに対する責任感や、コミュニケーションの配慮や、開示してデザインを進める姿勢など、ここで得たものは計り知れません。

その中のお仕事の一つがこちらです!当時の上司のかみそるさんがnoteに過程をまとめてくださってるのでよかったらぜひ!

この時は、UIデザインやリサーチの業務を、ジュニアデザイナーとして担当させていただきました。

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加えて、こちらの記事に度々出てくるワークショップ時の写真の撮影なんかもさせてもらっています!

最近また、ビザスクさんとのプロジェクト中に生まれた施策がリリースされました!


Basecamp CXOnightの撮影

CXOnight #6の撮影を担当させていただきました。今見てもすごく豪華だ…

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この撮影ではいち早くシェアできる形にしたかったので、イベント後の時間中に現像をして共有しました。夏らしい現像と、会場の広々とした印象を引き立てたくて、スピードを重視しながらもテーマのある撮影を心がけたりしていました。


オススメアプリ共有サービスSOLECT UI等

Basecampしていたインターンと並行して、個人でもお仕事を始めます。
ご縁をいただき、株式会社inflifeの開発する、SOLECTのUIデザイン、営業資料などのデザインを担当しました。

こちらは最近リリースされました!おめでとうございます〜!

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サービスはこちら https://solect.shop

そのほかにもいくつか個人でお仕事をさせていただいたんですが、まだ世に出ていないものがほとんどなので、リリース後少しずつ追加していこうと思います!


Designshipの撮影

Designshipのスタッフとして、当日のSNS撮影を担当しました。

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LTの20分の時間の中で、5分で撮影し、10分で現像、データを送って5分休むようなスケジュールを二日間やったので、実況ツイート班の皆さんとヘトヘトになりながらやってました笑

あと学科の教授や先生方が登壇されていたので撮影できてちょっと嬉しかったり。

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合間に、オリジナルグッズのイメージ写真も撮りました。みんなてんやわんやで忙しそうだったので、写っている手も私です笑


この辺で院試やら、delyでのアルバイトやらが挟まりますが、12月からは卒業制作に本格的に取り組むため、全ての学内外の活動をやめます。


卒業制作 試作

ずっと、卒業制作は絶対に賞が欲しいなと思っていました。

理由の一つは、自分が仕事やインターンをもりもりしているのにちょっと負い目があって、勉強もちゃんとやったぞと自分に言いたかったからです。
もう一つは、ゼミの教授の受け持つ一期生として何か結果を残して恩返ししたかったからでした。教授はそもそも作品を批評したり比べたりすることを不思議がるような方だったので、結局賞をとってもあまり興味なさそうだったけど。

テーマには人格の可視化を選びました。2年生の時に悩んだことから、制作や実験を通じて私が一人でコツコツ考え続けてきたことです。
賞を取りたいと思っていたことと相反するかもしれないけど、この研究に社会的に客観的に価値があるかなんてどうでも良くて、ただ自分の思う一番の不思議を突き詰めてみたかった。

予備校からそれまで、「誰かに用意されたこと」「何かに必要なこと」をやってきました。アートのように自分から生まれるようなものは苦手で、いつも問題解決のような、誰かの求めるものを探していました。美術大学にいながら、自分自身から生み出すことに苦手意識がありました。

それまで特に優秀なわけでもなく、1から生み出す度胸もなかった私は、1年かける卒業制作の目標を、「自分自身から生み出すテーマを突き詰めて、やりきる。そして出来たら賞を貰う」ことにしました。最後は私の憧れた才能ある友人たちのような美大生として美大生らしいもがき方をして、トロフィーを掴んでみたかったのでした。

以下試作たち。

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人を表す方法を試して行った結果、人格を知るにはその人をよく観察することだ、と答えを出しました。情報などの先入観をなくし、人がコミュニケーションをする姿、そして服装などの自然と表現しているコミュニケーションの姿を観察すると、人それぞれの個性が色濃く現れると。


卒業制作 Inside / outside

100人の手を振る姿を、実写映像のトレースで写しとり、コミュニケーションに現れる人格を抽出しました。

以下、作品についてまとめるのが難しかったので、プレゼンの台本を載せておきます。

私が製作したのは、人格の可視化をテーマとしたこの映像です。
このように、100人の手を振る姿を、実写映像のトレースで写しとり、コミュニケーションに現れる人格を抽出しました。

この100人は全く違う環境に生き、それぞれ生活を送る実在の人々です。
表情が見えなくても、どういう人か知らなくても、なんとなくどのような人なのか想像できたりするのではないでしょうか。

まず、「人格と可視化」という私のテーマについて話したいと思います。
私は人というのは多面体のようなものだと考えています。例えばあるAさんがいたとして、友達と話す時、親と話す時、恋人と話す時、Aさんは、まるで別人のように全く違う表情を見せるのです。

客観的に見ると人の輪郭というものはものすごく、脆いことに気がつきます。
私はこの脆さ、そして脆いからこその人間の奥深さを面白いと感じ、不安定なそれぞれの「人格」というものを測って可視化したいと考えました。


そこでたどり着いたのが先ほどのこの作品です。
私たちは声を始め、文字や、動きなど、様々な方法で、日々意思疎通を行っています。この意思疎通、コミュニケーションの中に、人格を測るヒントがありました。

先ほどお話したように、人というのは誰と対話しているかによって読み取れる人格が変わります。
これは、誰かとコミュニケーションをして、そこで初めて人格が決定する、と言えると考えます。
コミュニケーションしている姿、とくに視覚を利用したボディランゲージをしている姿を観察することで、人格を抽出することができました

手を振る人々のアニメーションを見つめると、少しずつ100人それぞれの特色が見えてきます。
手を振る動作の個人差は、人々が発するコミュニケーションの多様性であり、それぞれの人が他者に向かう姿勢です。装いのバリエーションは、それぞれの自己アピール、外の世界に対する表現の差でした。
映像の中の人々は、言葉を発さずとも、全身を言語としてそれぞれの人間性を表現していました。

展示会の日、たくさんの人が見にきてくれました。
作品を褒めてくれる人もいれば、面白いと言ってくれる人、不出来な点を指摘していく人もいます。無関心な人もいます。自分から生み出したものなのに、その重さに耐えきれなくなりました。

自信を一番なくしていた時に、公開プレゼンに選抜されプレゼンをして、学科賞という賞をもらいました。今でも妥当なのか考えるほどに、作品を客観視できません。込める思いと期待が強すぎて、作品が自分の一部になってしまったようです。自分と切り離せないほど表現が癒着しているのを感じた時に、私は確かに「やりきれた」と感じました。

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プレゼン中の私。


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私の学科ではキレーーな壁を展示用に立てるのが文化みたいになっているのですが、私も舞台以来久しぶりに堂々と立て込みができる!と思い、クラスごとの壁以外に自分用に5mくらいの壁を立てたりしました。自分の表現に必要なことはなんでもやりきりたかったのです。先輩や後輩に手伝ってもらって超楽しかった。

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ちなみにディスプレイは個人じゃ借りられなくて、60インチのテレビを2個買ったので、うちの家と買ってくれた幼なじみの家には60インチのクソデカテレビがあります…


詳細を伝えるパンフレットとかも作りました。使いたい紙があったので、仕事以外ではいつもプリントパックだったけど奮発してグラフィック印刷に頼みました。

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卒業制作の後うっかり2週間ほど休みを作ってしまい、入学して一番長い休暇を過ごし、ファイアーエムブレム風花雪月を180時間プレイしました。在学中はバイトや仕事、インターン、サークルなどでゲームや遊びや旅行をのんびりやるなんてことはなかったので、大学生らしいことをした気になりました。


友人の卒制協力

学科の友達の作品撮影をいくつか依頼してもらって、撮影を担当しました。みんな快く掲載許可くれてありがとう…!

普段からよく撮影していていつもは無償でやっていましたが、卒制の撮影では友人でも報酬をいただくことにしました。それでも頼んでくれた友人には本当に本当に感謝していて、自分の卒制と同じく一切妥協せず、全力で撮影をしました。私の写真技術に報酬を払おうと思ってくれて、みんな本当にありがとう。

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↑ 1年間ずっと一緒に作品に悩み続けた、ゼミの友人の作品。一緒に学科賞をもらった。

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みんなのプレゼンも残したくて密かに撮ってたりした

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卒業制作だけをしていた12月ごろの時期は少し時間に余裕があったので、2月からの働く先を探していたりしました。何社かお話を聞かせていただき迷っていたところ、就活の時期にお世話になった、Cocoda!を開発しているalmaがデザイナーを募集していて応募してみました。
共同創業者のお二人はほとんど友人だったし、サービスに共感してるし、個人的にデザイン教育のあたりをよくしたいという気持ちもあったのでジョインを決めました。

直近のお仕事は全編の冒頭でも紹介したこちらのイラストです!

イラストはあまり描かないんですが、サイバーエージェントのインターンでゲームUIを作ったときにイラレで描くイラストは勉強していたので、その経験を生かして描きました。

あとはまだリリースしてないけどUI周りや、グラフィックや、営業資料やプレス画像なんかも幅広くやらせてもらってます。現在リリース追い込み中!



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最後の作品です。証書だけ事務のおじさんにもらってきたので、記念写真を撮ってきました。

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楽しみにしていた卒業式も、卒制の賞状がもらえるはずだった授与式も、幹事としてシャンパンタワーとか浮かれた企画を準備していた謝恩会もなくなったけど、卒業は卒業です。おめでとう私!おめでとう同期のみんなたち!これからも頑張ろう。



これでわたしの作った作品たちの紹介は全てです。日の目を浴びなかったり様々な事情で載せられていないものもありますが、世に出次第、追加していきたいと思います。関わってくださった皆様、そしてこの長い文を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!

そして最後に卒業エントリらしく、ずっと考えていたわたしが大学で学んだことについて書いておこうと思います。



たまにふと、「私は大学で何を学んだんだろう」と考えていました。
普通の大学に通う友達は、社会の役に立ちそうな研究をして学位を得ているけど、私の学位はなんなんだろうと。

4年間、デザインを一生懸命学んだつもりです。大学の4年間は常に何か作る活動を2個3個平行していて長期休暇も何かしらを作っていたし、課題は真面目にやったし、インターンもしました。バイトやお仕事で稼いだお金はほとんど制作の道具や材料や書籍や、外でデザインをするためのお金や、東京から千葉まで2時間半かけて帰るのが辛い日のホテル代に使いました。それでも、なんだか後ろめたさがずっと晴れませんでした。

でもこうして今回制作を見返してみて、私は意外と学んだんだなと思います。そもそもの要領が悪いので紆余曲折しているけど、そういえば毎回全力で考えて、やりたいことと個人的にやってみたいテーマをもち、全力でアウトプットを出してきていました。大学で基礎知識を学び、実践して、大学の外でも実践して、その全力の積み重ねで5年前より、半年前よりデザインができるようになっています。やっぱりちゃんと目の前のことに向き合うのが一番大事なんだなと改めて思います。

私はデザインという手段をつかって、プロダクトデザインもサービスデザインもグラフィックデザインも、機能だったり価値だったりをそれぞれ提示してきました。技術が進歩すれば提示される対象も提示する手段も変わるので、これからも私はデザインと技術の勉強、実践をし続けます。


新学期ちゃんと始まるといいな。卒業に寄せて。















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