教員の仕事を嫌いになる前に
私の父は「仕事は趣味みたいなもんだから」と言う。
歴史やスポーツ、伝統芸能、最近は私の影響もあってかアニメや漫画、環境問題など色々なことに興味を持ち、知識の幅を広げている、そんな父。
そして自分の経験を上手に仕事に還元している。
何よりも仕事に対して真剣に、かつ楽しく向き合う姿はかっこいい。
一方娘の私は…
教員の仕事が嫌いになりつつある。
「仕事は趣味みたいなもんだから」なんて口が裂けても言えないくらいに。
いつしか仕事のことを考えるのを遠ざけるようになった。
読むことが大好きだった教育書も、SNSでたくさんフォローしていた教員アカウントもほとんど手放してしまった。
嫌いなものや嫌いな人を本能的に遠ざけてしまう、そんな感覚に近い気がする。
仕事は仕事、生活は生活、と区別しているのとは少し違う。
確実に遠ざけている
きっかけは色々あるけれど
一番大きく影響しているのは、同僚に失望する頻度が多いことだと思う。
・子ども、同僚への悪口や嫌味
・当たりの強さ(余裕がない時期なんて特に)
・自分の「正しさ」を押し付ける
こういう姿を現場に入るようになってからたくさん、たくさん見るようになった。
そしてたくさん、たくさん悲しくなった。
幼い頃から憧れを抱いていた先生像がポロポロと崩れ落ちていく。
じゃあ自分はどうなのよ、と聞かれたとしても
さっき挙げたことは絶対にしていないと答えられる。
だって、私の性格や人間性が許さないことだから。
でも、
・ルーズ
・ある程度の自由度を持たせてしまう
・のんびりしている
という私の短所をきっと許せないし、あり得ないという人も中にはいると思う。
・子どもや親の気持ちに寄り添うこと
・ゆとりを持たせてあげること
この2つを大切にしている私は、甘くて優しいと言われる。
私の教師としての振る舞いは「正しくないことだ」って言われてるみたいで自信を失う。
そんな日々が続いて、自分を守るために仕事のことをなるべく考えないようにしているんだろうな〜と思う。
子どものこと、教育のことを考えるのは大好きだけど
このままだと嫌いになりそうだよ。
そんなの悔しいから
働く環境を変えてみたい。
自分の強みに自信が持てるような日々を送りたい。
教員の仕事を嫌いになる前に。
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