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おーい、元カノが結婚するぞー

結婚適齢期がいつとかは時代にもよるけれど、だいたい20代なかばから30代前半でしょうね。まさに僕が20代を折り返し、まわりが続々と婚を結んでいるからそう感じているだけなんですけども。まあ、いまのご時世では「結婚しない」という生き方だってアリなのだから、適齢という言葉は適切ではないけれど、肌感的に「多い」というイメージ。

とりあえず、昨年度の「TCC 最高新人賞」を獲得した名コピーを紹介しておきましょう。「あるある」なのに「ステキ!」な、理想的なコピーだと思います。めっちゃいい。

70億人が暮らすこの星で、結ばれる。珍しいことではなくても、奇跡だと、思った。結婚しなくても幸せになれるこの時代に私は、あなたと結婚したいのです。

ゼクシィ、いうてね。書き写して鳥肌が立つくらい、いいですね。細かいところだけ抜き出して褒めると、読点の打ち所が素晴らしいと思います。「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私はあなたと結婚したいのです」ではなくて「結婚しなくても幸せになれるこの時代に私は、あなたと結婚したいのです」。響きますね。良すぎ。ブラックマヨネーズ小杉。

好きなコピーだからといって尺を取りすぎた。本題はコピーの話ではないのだ。コピーライターがコピーについて話してもタブンうっとうしいッスよね。

さてさて、話したかったのは、続々と結婚する「まわり」の中には、たとえば20年来の友人のような深い関係の方もいて、さらに言えばもっと深い関係の、そう、元カノとかも結婚していくわけです。

元カノなんて頻繁に連絡を取り合うわけでもないし、まして結婚式に呼ばれるわけでもないので、近況なんて本当は知る由もないのですが。あれですよ、ツイッッッッッッターとかフェイスブッッックで不意に知ってしまうんですよ。すごくしあわせそうに笑う元カノを見ると「ア…俺の前では見せなかった顔だな…」と思ってしまうんです。

切なさが過ぎる!

元カノの結婚という言葉だけで飯が食える。特に少し肌寒いこの季節、ロマンチックは止まるどころか加速する一方。C-C-Bも両手あげて逃げ出します。「元カノの結婚」、秋の季語にしてもいいと思う。字余り確定の季語。9音。字余りが過ぎる。

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