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ケアしあうということ

ここ最近で読んだ本がなんだか全部繋がってる気がして、久しぶりにnoteを書いてみることにした。
(最近upしてたnoteは、とある読書サークルに書き綴ったものをそのまま載せていたから書きおろし()は久しぶりなのである。)

まず初めに、最近読んだ3冊を載せておく。


「聞く技術 聞いてもらう技術」を読んで印象に残っていることは「互いにケアしあう」ということ。これは東畑開人さんの他の本「居るのはつらいよ」でも書かれていた。「自分が誰かにケアをされているからこそ、誰かのケアをすることができる」から「自分の話を誰かに聞いてもらっている人が、他の人の話を聞くことができる」のだ。うまく人の話を「聞けない」とき、「自分の話を聞いてもらう」ことができていない、っていうのは過去の自分を思い返してみれば、とても納得できた。


「自分を愛する本」は「チャクラ」の中でも「第2チャクラ」に特化して書かれた本。1~7まであるチャクラのうち、最も問題を抱える人が多く、そしてラスボス的存在なのが第2チャクラらしい。一番大事なのに一番乱れている人が多いってことかな。ここに書かれていたことで印象に残っているのは「あなたを育てたお母さんが悪いんじゃない。お母さんも第2チャクラに傷を抱えていたということ」という言葉。

第2チャクラは幼い頃の母や母的存在から「愛される感覚」がとても重要らしいが、それがなかったからといってあなたのお母さんがダメだったとか間違っていたとかではない。あなたのお母さんも幼い頃に第2チャクラに傷を負い、そのまま大人になってしまっていたのだから、お母さんを責めなくていいんだよ、という言葉。ひとつ前に読んだ本のように言うのであれば「自分の子供を愛してあげるには、まず自分自身が『愛されている』と感じること」がなにより大事、ということになる。


最後に読んだ「野の医者は笑う 心の治療とは何か?」は、実はまだ途中までしか読めていない。けれど作中で「野の医者(臨床心理士など公式な資格を持たないが、スピリチュアルや神、ヒーリングなどを施して精神的な治療をする人のこと)もまた、傷ついた治療者なのだ」という言葉が響いた。野の医者たちは人生の絶望的な時期を他の野の医者に救われたことがキッカケで野の医者となるパターンがほとんどらしいのだが、野の医者たちはクライアントを癒すことで自分自身も癒されている、と著者は語る。最初に読んだ本のように言うのであれば「ケアすることでケアされている?」ような状態。

この3冊を読んで「ケアする側(聞く側、育てる側も含む)」も「ケアされていること(話を聞いてもらう、子供が受け取れるような愛をもって育ててもらう)」が重要なのだと分かった。各本それぞれに近しいテーマがあり、それぞれの角度から知れた。

「聞く技術 聞いてもらう技術」と「野の医者は笑う~」の著者はどちらも同じ東畑開人さんなので、通ずるのは当たり前というか、そりゃそうだよね~なのだが、チャクラの本からも通ずるものを感じるとは思っていなかった。

あと、元々あまり本をたくさん読む人間ではないから、本を読んでいくうちに別々の本で点と点が繋がるような感覚が嬉しかったのもある。

それぞれの本で感じたことが繋がって読書って、心に関する本って、面白いな~!!と思ったって話。

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