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応援を行動に、つながりに、結果に、【vol.2】深見太一先生(瀬戸SOLAN小学校)「クラス会議」

こんにちは!シリーズ第二弾です!オンラインセミナー第一弾は深見太一先生(瀬戸SOLAN小学校)による「クラス会議」についてでした。

シリーズ第一弾は以下

講師紹介:深見太一先生

今回セミナー登壇をしてくださった方は深見太一先生(Twitter@trown18)です。本も書いてます!(「対話でみんながまとまる!たいち先生のクラス会議」重版出版)

クラス会議で世界を変えるをモットーに熱い発信をして活躍をしています。YOUTUBEも「たいち先生」で行っており、幅広く活躍をしている素敵な先生です!公立教育を離れ、現在は私学である瀬戸SOLAN小学校に広報として勤務されています。

瀬戸SOLAN小学校とは

ジブン発、セカイ行を掲げ、愛知県瀬戸市に2021年開校予定の瀬戸SOLAN小学校。建学の精神を「グローバルシチズンシップの育成」としています。(詳細はリンクから)本当に新しい学校がどんどんできています。(公立どうなる・・・頑張れ〜〜!)

導入 「あなたが、いま欲しいものはなに?」

セミナーの始まりで、たいち先生が投げかけてくれた問いが「あなたが、いま欲しいものはなに?」でした。

お金?
車?
地位?名誉?

そして、問いの投げかけが続きます。

「無人島に一人でいたとき、その価値は?」

自分がいま求めているものは、環境が変わっても価値を見出すことができるのか考えるきっかけとなる問いでした。そして、人は人との関係の中で幸せを感じるという素敵な言葉も投げてくれました。

「クラス会議」の目的

クラス会議の目的をセミナーの中で【人ととの関係を改善していく術を学ぶ場】として話してくれました。学校生活全体を通して学ぶことと便利に捉えがちですが、実はそれは偶発性に任せっぱなしにしているということです。

・たまたま学級委員長になってファシリテートを学んだ。
・たまたま得意分野の会議で発言が認められて自信がついた。

そんな偶然によって得ていく、主体性やリーダーシップをきちんと仕組みとして全ての子どもたちに身につけてもらうために「クラス会議」があるのだといいます。

クラス会議で何を子どもたちは学ぶのか

「学校に行きたい」「でも行きたくない理由がある」

そんな不登校になってしまった子に対して、大人である教員や保護者がどんなに説得をしたり、足かせとなっている物事を解決しようしたところでその子の行動は変わらなかった。しかし、クラス会議でその課題についてクラスの皆が話し合ったという事実を知ることで学校に登校するようになったという話をしてくれました。

誰がアドバイスをするか、誰が自分のことを考えてくれているか

その子にとって大切だったことはそこだったようです。自分のことをクラスの皆が考えてくれている。その事実が行動の変化を生むというエピソードでした。所属感を感じることで安心することができるのは大人も子どもも変わらないですね。

教員の在り方

クラス会議を実践していく上で、教員の在り方について大きく3つの学びをえることができました。

(1)ピエロになろう
(2)子どもたちとルールを決めよう
(3)自己開示をして信頼関係をつくろう

(1)ピエロになろう
これは、トップダウンの指示や統制ではなく、伝道師として自ら楽しみ、おどけ、うながし、つなげ、一緒に遊ぶスタンスでいることで自然と子どもたちは自分の意見を伝えあってくれる。そういった空間をつくり出すことが大切だと学びました。これは組織をマネジメントするリーダーでも同じことがいえると思いました。
たいち先生自身も、クラス会議でぐちゃぐちゃになっている教室の様子に焦ったこともあったようですが「それが子どもの自然の姿」「きちんとしているのは大人が求めている子どもの姿」という言葉に気付かされたことがあったというお話もしてくれました。

(2)子どもたちとルールを決めよう
これはたいち先生自身が大切にしているルールであり子どもたちと決めたことは、絶対失敗すると思っていても、あえて黙り、あえて失敗を経験させ、1回で終わりにせず次につなげる。といったスタンスを大切にしているとのことでした。大人になると失敗に対する怖さが蓄積していたりするので、手をだしがちですもんね。

議題を出す練習として、課題に感じていることを書き出すワークや、議題の提出には必ず記名をする、加害者の名前は出さない(責めることが会議の目的になってしまってはいけない)といったルール設定もご教示いただきました。

(3)自己開示をして信頼関係をつくろう
これはクラス会議の議題箱の中身を集める前に、まず信頼関係をつくっておかないと議題は集まらないというものです。自分の悩みや課題に感じていることを、ぽんっと信頼関係のない場で出すのは勇気がいりますもんね。
自分が悩んでいることや、悲しいこと、楽しいことを雑談の中で話すことで話してみたいと思える関係性を作っていくことが前提に必要ですね。

これからの教育

今の社会の状況と重ねて、これからは新しいルールでプレーすることが重要だとおっしゃっていました。

【知識】
ないをあるに から あるを引き出すに
【物や金】
満たす から 満たされているに気づく
【答え】
外から得る から もう中にある
【資源、地位】
奪う、取る から 豊かさもシェアに

いま、世の中の混乱に対して怒りや不安を感じてしまう人がいるのは元の状態に戻そうとすることによる疲弊からくるものだとという考察。本当にその通りだと思います。新しい世の中の在り方の正解を探して、政治家や教育委員会や文科省、上司に責任や批判の矢印をむけるのではなく、正解が用意されていないものに自分自身がどう向き合っていくのかが大切ですよね。

大人も子どもも今までであったことのない課題や社会に対して、教育の視点で大人はどうあるべきなのか参加者の皆さんと考えました。

感想

まずセミナーを主催してくださったざる先生と登壇してくださったたいち先生、そして参加者の皆様との出逢いに感謝します。

これからの教育の在り方について、持っている視点はやっぱり似ていて、自分の中にある答えにいかに向き合うことができるか、その大切さをどこまで広げていけるかがこれからの教育のキーだと思いました。そして、Youtubeをしたり、本を書いたり、Twitterをしたり、Instagramをしたり、ブログを書いたり、あらゆるプラットフォームで、あらゆるひとが本質を押さえた発信をすることで、あたたかいつながりの連鎖を生み出せると強く感じることができました。ありがとうございました。

応援と感謝の連鎖を広げていきましょう。意義のある資金に使わせて頂きます。