見出し画像

切迫早産で緊急搬送🚑入院の記録(5)希望はそこに

2023年5月に出産予定の妊婦です。

胎児の十二指腸閉鎖の疑い×羊水過多で切迫早産と診断を受けました。入院生活も1週間が過ぎようとしています。まさか自分が、こんな経験するとは思ってなかった。1週間も自宅を離れた隔離病棟で過ごすとは思ってなかった。

たくさんの学びと気づきにあふれた日々を過ごしています。

さあ今日は入院初日の夜、たくさん落ち込んで泣いた次の日のお話。

▼最初から読む人はこちら▼

▼前回の記事はこちら▼


人の出入りが意外と多い

2日目の朝。
検温に回ってくる助産師さんに、脈拍、血圧、赤ちゃんの心音測定などをみてもらう。
ボコボコ。今日もお腹の中のチビは元気だ。

そして朝ごはんを食べて横になっていると、担当の医療チームがぞろぞろと入って挨拶に。今日の診察の流れなんかを教えてくれる。寝起きパジャマの姿を家族以外の人にみられるのはなかなかびっくりする。(1週間たっても慣れない)

昨日疑いのあった十二指腸閉鎖と羊水の量を改めて教授という偉い立場の医師も一緒に午後の診察で確認するとのことだ。

入院中は数時間おきに検温に助産師さんがきてくれたり、モニターを数十分つけて赤ちゃんの状態を確認したりする他、食事の配膳・下膳、掃除のおばちゃん、シーツ替えのおばちゃん、栄養士さん、NICUの看護師さん

色々な人が出入りして作業したり、挨拶や診察をしていく。

1週間立つと、職場見学をしている気分になってきたとか悠長なことを思う余裕も出てきた。

ちゃんと弱音を吐く

昨日から全然眠れていないのと、急な状況変化にまだ落ち着いていない状態で、ひとまず家族や仕事のキャンセル、知人に連絡をいれる。

大丈夫だよー!元気だよー!心配しないでー!と連絡するたびに、本当なのかなって涙がでてくる。

それでもお腹でボコボコ動く我が子が元気なことを信じるしかない。

今日も仕事を休んで入院用の荷物を持ってきてくれる夫。弱音がポロリと出てしまう。


こうゆう辛い時に心配かけちゃだめだなとか、慌てちゃダメだなって思うけれど、それは自分の中に可哀想な人になりたくないっていう恐れもあるんだよなーとひしひし気づく。

心配されたくない
=弱者になるのを恐れてる
=強い自分でいたい

無力でかよわい自分を愛せない強情な自分


心配しないでね

じゃなくて

ありのまま、元気だよ

でいいじゃないか。


心配かけるのが申し訳ない。色々めんどくさいこと言われたらまた落ち込んじゃう。そんな恐れも手放して、しっかり信頼できる場所にヘルプも出す。

そしたらたくさんの愛が速攻で帰ってきた。みんなからのメッセージでまた涙がポロポロ出てくる。

わたしこんなに辛いの!!わかってよ!!みたいな枯渇したエネルギーや、相手のパワーを奪うネガティブな感覚じゃなくて、ありのまま、素直にこわいよー!応援してくれー!!が言えるようになってた。

見に行けなかったお花見や春の景色を届けてくれて、テレビ電話を速攻つないでくれて、感謝でいっぱい。

希望はそこに

そして午後の検診、昨日分娩台にのったときは身体中痛かったのに、今日はとっても楽になっている。

経腹エコーで赤ちゃんの様子をみる



あ、頭が下にきてますね


すごい!やった!えらい!

胎児はお母さんの声をちゃんと聴いてる。対話もできる。羊水を1.6ℓ抜いて泳ぎにくくなった子宮の中で一晩で40cmの体を回転した我が子。

ありがとう。


こんなチビとの対話もミラクルも、今回のことがなかったら体験できなかった。

信じるって、執着でも期待でもない。

ありがとう。でいっぱい。


やっぱり病院は嫌だ

とはいいつつも、やっぱり検査のあの雰囲気はとても好きになれない。

チビのエコー画像をみて、珍しいからなのかたくさんの研修医さん?医者たちがぞろぞろとモニターを囲んであれよこれよと喋る。

母親としては、病気かもしれない我が子をデータとして扱われる感覚や、見せ物にされている感覚がとても不快になる。

この人たちは、チビの病気を症例として喜んでいるんじゃないかとまで思えてくる。


余談だけれど、わたしの血液型はちょっとだけ珍しいABm亜型というものだ。(1000〜4000人に1人くらい)
高校生の時それがわかったときも、たくさん唾液を採取された。医療のために、協力して当たり前感があって、こちら側の身体の負担へのケアはとても少ないように思う。


当たり前に処方された薬を飲む
当たり前に血液をとられる

大変でしたね。
頑張りましょうね。


何が?何を?言葉に魂こもってないんじゃ!こっちは人と向き合うの仕事にしてんじゃ!なめんなよ!と違和感がMAXまで高まったのも、入院2日目だった。

そして2日目の夜は点滴の薬や、医者に対しての違和感をひたすらメモ書きする眠れない夜となるのだった。


次回▶︎モンスター患者

応援と感謝の連鎖を広げていきましょう。意義のある資金に使わせて頂きます。