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夏の終わりに、色の海を泳ぐ

先日の8月31日に、千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館で開催されていた『Color Field カラーフィールド 色の海を泳ぐ』へ行ってきました。

私事ですが、この日は約7年勤めた会社を辞めて実家へもどる日。
成田空港から直接美術館へ足を運びました。
いろんな意味で、何もかもからっぽな気持ちでアートを向き合えました。

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「カラーフィールド」
1950年代後半から1960年代にかけてアメリカを中心に発展した抽象絵画の傾向で、大きなカンヴァス一面に色彩を用いて、場(=フィールド)を創出させることで、広がりのある豊かな画面を作り出しました。
(本展チラシより抜粋)

2mを超える巨大なカンヴァスに圧倒されましたが、私が一番興味深かったのはジョールズ・オリツキーの作品です。

一見すると何色ものぼかしが画面いっぱいに描かれており、遠目で見るとひとつの色に見える絵画ですが、近づいたり遠目からカンヴァスの端々を観察してみると…
まさに「色の海」。泳いでも泳いでも、次から次へと色が出現し、その流れに身を任せていくうちに画面から目が離せなくなるような感覚になりました。

展示室には鑑賞者を囲むように作品が設置されており、色と色が反響するように、色が体全体を包み込むようでした。

感情、風景、目に見えないもの、鑑賞する人によってとらえかたはさまざま。これが色彩を体感する、ということなのかもしれません。

鑑賞後は自然界の色彩へ

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やはり自然そのものから色を体感すると、全身にエネルギーが満ちますね!

時間がたっぷりあれば、一日中ここの敷地で過ごせそうです。なお、庭園は入園無料でした♪


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