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謙虚な座礼を「ジャンケン」で覚える

剣道は礼儀作法や相手を敬う心を試合の勝敗以上に大切にします。試合に勝った喜びも、負けた悔しさも…決して態度には出さず、正しい礼法と所作を行って試合場を出る。それが剣道です。

さて、チームあやめの剣士たちにも「礼」を教えなければなりません!

(チームあやめの剣士は現在、4歳が1人、1年生が3人、3年生が1人の計5人で、低学年&完全初心者のメンバーで構成されています)

…ですが、小学1年生や、ましてや4歳の年中さんに向かって「相手を敬って」「謙虚な気持ちで」「剣道は礼法が〜」なんて言っても難しすぎてわからないですよね。

なので!タイトルの通り「謙虚な座礼をジャンケンで覚える」ことにしました!

やり方は簡単です。
① 手を前に出しても届かない距離で向かい合って正座する。
② ジャンケンをする。
③ ジャンケンで負けた方が「まいりました」と言って、相手に座礼をする。

以上です。
ちなみにチームあやめでは、新入団員同士の親睦を深める目的もあって、ジャンケンをあっち向いてホイに変えています。

なぜ、「立ち礼」ではなく「座礼」なのかというと、立って礼すること自体は学校の授業前後の挨拶等でも行なっているからです。
でも座礼は学校じゃ習いませんよね。学校で正座して礼なんてさせてたら、問題になるかもしれません…(笑)

つまり、やったことがないんですよね。
今回、"謙虚な座礼"と書いてはいますが、実は謙虚はオマケ。このジャンケン座礼の一番の目的・ポイントは、「楽しく座礼に慣れること」なのだ!

ジャンケンに負けてただ座礼するだけだと、ちょっとつまんないというか、土下座っぽくなってしまうので、「まいりました!」と言ってから礼をするルールにしました。

子どもたちはゲラゲラ笑いながらあっち向いてホイと座礼を繰り返していました。。

剣道には大切なことが沢山あり、はじめたばかりの剣士はそれをこれから学んでいく必要があると思うのですが、大切なことが沢山あるからと、一度の稽古にぜ〜んぶ詰め込んでしまうと、「結局何が大切だったの?」「今日何教わったっけ?」…と、低〜中学年くらいの子なら尚更そうなってしまうのではないでしょうか。

大人の私ですら、講習会等でどんなに必死に目と耳を開いて話を聞いていても、メモを用意しないと忘れてしまうんです。
そもそも我々大人だって、一度言われたことを一度で覚えて一度で出来るようになってきたわけじゃないですよね。

彼らは剣道を選んでくれて、その入り口に立った私たちの仲間です。楽しく、時には厳しく、記憶に残るような稽古を、一人一人を大切にしながら取り組みたいです。

ちなみに、、
居合道範士八段、剣道教士七段の草間純市先生(新潟)が居合道の講習会に来られた際も、「まいりました」で座礼するジャンケンの稽古を教えていただきました。大人相手にです^^

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