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グッドモーニング、世界!

もう何年も前になるけど、ある友人が「ぐもせ!」とよくツイートしていた。

当時は大学で顔を合わせていたけど、その意味を尋ねるでもなく、でも結構な頻度でタイムラインに出てくる謎の言葉。やっぱり友人のツイートを読んでいるとき、突然それが「グッドモーニング、世界!」の略であることを発見して、なんて素敵な言葉なんだろうと感動したのを、今でも覚えている。

グッドモーニング、世界! 久しぶりに、清々しく挨拶したくなる朝がやってきた。天気は曇りで、もしかしたら雪が降るかもしれないらしいけど。

生きていれば、いろんな日がある。理由もなく気分が沈む日もあれば、起きたときから、あれもこれもやりたいとやる気に満ちている時もある。

生理記録をつけるようになってから、ホルモンバランスの周期に「わけもなく悲しい」「なんかイライラする」の理由を探すようになったけど(実際、その影響は大きい)、何が悪いでもなくて生きていれば「そういう日もある」と思えると、もっとずっとラクだ。

あるよね、理由もなく落ち込む日。そういう日の自分に気づいたら、私は朝書くモーニングページや手帳にそのまま「そういう日もある」と書く。その一言で、理由をうだうだ探さなくてよくなって、とりあえず心がほっとするから。

自分を甘やかす、という言い方でもいいんだけど、眠れないと分かっているなら、もう部屋を明るくして夜更かししようぜって開き直りに近いと思う。暗闇のなかでじっと耐える必要はなくて、いつかは明ける夜を少しでも快適に過ごすには自分がどうしたいかを考える。

なにか温かいものでも飲もうか、ふわふわのミルクフォームを作ってコーヒーにのっける? マヌカハニーを溶かした紅茶のほうが気分? ソファで横になって、ブランケットをすっぽり被ろう。ああ、久しぶりにあの本が読みたいーー。

このnoteを書こうと思い立った直前に読んだ本。大切に、ていねいに模写した部分を引用する。

愛のため、お金のため、逃避のため、地に足をつけるため、関係をよくするため、関係を絶ちきるため……ありとあらゆる目的のために私は書いた。三十年以上、書くことは仲間、恋人、友人、仕事、情熱だった。書くことは人生そのもので、ときには生きる理由でさえあった。

モーニングページの生みの親、ジュリア・キャメロン氏の「あなたも作家になろう」から。文章テクニックや創作本というより、人生のために書くをテーマにした1冊で、ああ、私も今すぐ書こうと光が見える気がした。

「そういう日もあるよね」。

その言葉のとおり、ただそれだけ。そして、新しい日がはじまる。


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