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「朝書く」とは1日のゴールを決めること(あるいは朝、夕飯のこと考えよって話)

私は毎朝、起きてすぐに大学ノート3ページ分、思ったことをつらつらと書くモーニング・ページをルーティンとしている。そうすると、盛った話ではなく、少なくとも1ページ分は毎日「食」のことについてあれこれ思案する。

今日は何を食べように始まり、スーパーの特売品はなんだったかなとか、気分的にさっぱり系かなとか。そしてほとんど、ノートを閉じる頃には、本日の献立が決まっている。後は夕飯に向かって、仕事や家事に打ち込んでいく。

朝に夕飯の内容を考えておく、というのは中山洋子さんの「朝ノートの魔法」で知ったアイディア。毎日の献立を考えるのが悩みの種、みたいな話はよく聞くけど、そのもやもやを頭の隅におきっぱなしだと、なんとなく目の前の作業に全力を出しづらい。

だったら先に決めてすっきりしておこう、というわけだ。この本のなかで、中山さんは朝書くことを「1日の下ごしらえ」と素敵に表現をしてる。

例えば朝のうちに出汁をとっておいたり、食材の下処理をしておいて、夜はちゃちゃっと加熱するだけとか。欲しい食材が決まっているから、スーパーで見切り品や特売品に惑わされなくなったとか。

朝、夕飯を決めておく。たったのそれだけで、明らかに1日が生きやすくなる、くらい私はほんとの本気で思っている。元来の食べること好きが幸いして、気づけばその日食べるものをモーニングページに吐き出しながら考える時間が楽しくなった。

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そして夕飯を前にして、まずはお酒をぐびっと喉に通すと、グルメドラマばりのため息がでる。人生、大げさなくらいがちょうどいい。

おかず兼つまみを一口つついて、さらにお酒をぐびっ。最近はすっかり暑くなってきたから、もっぱら焼酎やウィスキーを強炭酸で割っている。この爽快感がたまらん。

最近は何でも時短でおいしく作れるレシピがあるけれど、それでも料理にかけた時間は嘘をつかない(自分が失敗してしまうことはあるけど)。例えば朝のうちから味玉を仕込んでおけば、夜には染みっ染みだ。

そして酒が全身に染み渡ったころ、しみじみ夕飯って1日のゴールなのだなあと思う。ここに向かって今日も1日、走り抜けてきた。

人生に悩みはつきもの。そして「今日はどうしようかな」と楽しめる余裕は素敵だ。たぶんこの贅沢な悩みを知っているから、朝書くことはやめられない。



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