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秋田に約2年住んで思ったこと

大学院生として約2年間秋田に住んだ。来週、実家のある愛知県に帰る。新しい土地に住むことで勉強になったこともたくさんあるけれど、正直、帰りたいな~と思うことがたくさんあった。ここから書く文章が愚痴みたいに見えちゃったら申し訳ないですが、秋田での経験を振り返ってみたいと思います。(大前提として秋田はとっても良いところだったし私のこの記事は超個人的な見解です)

まず、私は秋田市に住んでたけど中心部じゃないところに住んでいて、車を持っていなかった。これは秋田での生活の満足度に関わる大きいポイントで、地元の方からしたら「生活が不便なのは車がないからだよ!」と言われても仕方ない。私自身も愛知の郊外出身で車必須な地域だから、秋田云々ではなく単に親元から離れた~ということでもある(笑)

「秋田どうだった?」と言われたら、私は「足るを知る」と答える。コンビニが徒歩圏内に無い、バスが1日に数本という辺鄙なところに住んでいたから、週末にコンビニに行くだけでもとってもわくわくした。小さいことで幸せを感じられるようになった。寮生活でテレビもなかったからかな。不便だったけど、物理的にも精神的にもノイズの少ない環境だった。都会にいると、ネイルしなきゃ、今度アフタヌーンティー行くからそれに合う洋服買わなきゃ、コンビニの新商品も食べたい、とか誘惑が止まらない。でも秋田であまりおしゃれする用事もなかったから、被服費とか娯楽費めっちゃ下がったし、お出かけしなくても家で本を読んだり料理するだけでも楽しいと気づくことができた。大学卒業後、文系大学院生になるってイレギュラーな道で、地元にいたら就職してる友達と比べてもっと病んでたかもしれない。でも物理的にそういう都市の価値観から距離をとれて、自分軸をより意識できるようになったのはよかった。

あとは、初めて実家から離れた経験だったから、料理、家事もするようになった。ひとりぐらしは超楽しかったけど、味気なさも感じた。今までの人生で「さみしさ」ってあんまり感じたことなかったけど、やっぱり友達や家族と定期的に会える場所に住んでいたいし、あ〜結婚したいな、家族が欲しいなと思ったりもした。

秋田はなんといっても冬が辛かった。冬じゃなくても、日照量ワースト1位。天気が良い日が少なかった。青空を見て泣きそうになる。あまりにも冬、やることがなくてプロジェクター買ったり、VRゴーグルレンタルしたりいろいろ頑張った。でも12月~3月まで雪が解けない状況は想像以上だった。東北の人は辛抱強い。

正直来る前は田舎暮らしに憧れてたけど、若いうちは機会損失かなぁとも思ってしまった。アイドルのライブ、美術展、話題のカフェ、映画館….娯楽が好きな私にとっては、そういうものへのアクセスは大切だなと感じた。そうじゃなくても資格試験を受けるために仙台に行ったり、東京まで行かないと受けられないから諦めたものもあった。田舎ってそういうことか…と愕然とした。いつも愛知から、東京にも大阪にも気軽に行ってたから、その有り難さを感じた。

でも車があれば、家族がいればまた違うと思うし、秋田だからこそ味わえたものとか、見られた景色もあって超楽しかった!友達や家族も遊びに来てくれたし、お魚の美味しさとか、男鹿半島の美しさとか、冬の日の静けさとか、全部忘れられないと思う!

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