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#49 糖尿病のタイプ

こんにちは。

薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。

日々の業務で感じたこと、気づき、疑問などをつづっています。

さて、糖尿病のタイプは大きく4つに分けられます。

1型糖尿病、2型糖尿病、その他の特定の型、そして妊娠糖尿病です。

1型糖尿病は、インスリンを合成・分泌する膵臓のβ細胞が破壊されてしまうので、最終的にインスリンを作ることができなくなります。

つまり、毎日インスリン注射して、インスリンを外から補充しなければいけなくなります。
(インスリン依存状態)

日本では少なく、全糖尿病の5%以下。

それに対し2型糖尿病は、日本では糖尿病全体の95%以上を占めるとされています。

遺伝的に糖尿病になりやすい体質の人が、過食、運動不足、肥満、ストレス、加齢などの生活習慣の乱れによって2型糖尿病になると考えられています。

2型糖尿病の治療では、飲み薬やインスリン注射が使用されますが、この流れからもわかるように、治療の基本として食事療法や運動療法の役割がとても、とても大きいです。

むしろ、食事療法や運動療法が十分でなければ、飲み薬やインスリン注射を使用しても、多くの方は血糖コントロールを長期にわたりうまく維持することは非常に難しいです。

薬にだけ頼っちゃダメ。

様々な飲み薬が開発されていますが、食事療法や運動療法がうまくできていないまま薬を飲んでいても、肥満やインスリン抵抗性、膵臓のβ細胞の疲弊などを助長することだってあります。

なので、

まずは食事と運動!

本当に大事です。

次回からようやく薬の効き方について話していきますが、2型糖尿病の場合、薬はあくまで補助として用いるようなイメージを持っていてくださいね。

疑問や質問あればお気軽にご相談ください。
▷あやこのお薬相談室

みなさんのヘルスリテラシーが向上するお手伝いが少しでもできますように。

参考:診療ノートⅢ 糖尿病のエッセンス 
   薬がみえるVol.2
   まるごと図解 糖尿病看護&血糖コントロール
   MSD 患者さんのための糖尿病ガイド

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