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#35 うがい薬の違い

こんにちは。

薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。

日々の業務で感じたこと、気づき、疑問を綴っています。

今回は「うがい薬」をテーマにお話したいと思います。

お気付きですか?

一言でうがい薬といっても目的によって使う薬が異なることを。

うがい薬は主に”殺菌・消毒するもの”と”炎症を抑えるもの”に分けられます。

有名なのは、イソジン®︎ガーグルですね。

黒いような茶色いようなやつ。

では、イソジン®︎は殺菌・消毒?炎症を抑える?

どっちでしょう?

殺菌・消毒です。

イソジン®︎は、様々な細菌に対する殺菌効果やウイルスの不活化効果があります。

原液で使うのではなく、15〜30倍くらいに薄めるのが正しい使い方。

15〜30倍…小さじ1杯くらいをコップ半分の水に薄める感じ。

口や喉に付着したものを洗い流す目的で使用するので、口の中、そして喉の奥までうがいする必要があります。

できれば30秒以上のうがいを…。

それに対して炎症を抑える目的で使用するのは、アズノール®︎うがい液。

成分はアズレンで、青い色が特徴です。

アズノール®︎は、炎症を抑える効果や傷の治癒を促す効果があります。

使い方は、コップ半分の水に5〜7滴くらい。

そして炎症や傷がある部分に薬が接触するようにうがいするとより効果的ですよ。

さて、今回はうがい薬の目的別使用方法について話してみました。

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みなさんのヘルスリテラシーが少しでも向上するお手伝いができますように。

参考:イソジン®︎ガーグル添付文書 
   アズノール®︎うがい液添付文書 
   薬の比較と使い分け100

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