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「PUBGがなくなったら、どうするの?」の答え

PUBGの記事を書くようになって、2年以上が経ちました。その中で、これまでに何度か聞かれた質問があります。その1つが「PUBGがなくなったら、どうするの?」です。私はこの質問に対する答えを、ずっと考え続けてきました。

この質問を最初に聞かれたのは、スイニャンさんとお話した時でした。スイニャンさんは、過去にいくつかの記事でStarCraftの韓国プロリーグが2012年に終わってしまったことについて語られています。 

大好きでずっと続くと思っていたシーンが、ある日突然終わってしまう。野球やサッカーでは起きないことが、起きてしまうのがeスポーツの世界です。そうした背景を踏まえて、冒頭の質問に繋がりました。

この時、私は「PUBGの競技シーンがなくなった時、もし他に興味を持てるタイトルがなかったら、eスポーツの世界から離れると思う」と答えました。これが、2019年春頃の私の答えでした。

しかし、以前のnoteでも触れたように、PUBGの記事を書き続けるうちに、私は気づけばどんどんeスポーツの世界に関わるようになっていきました。そして、それと同時に「この道は引き返せるだろうか」と、後ろを振り返るような気持ちをずっと抱えてきたことも事実です。

そんな中、2019年には少しずつPUBGの枠を超えて、eスポーツの仕事に携わる方々と接する機会が増えていきました。そこで出会った人たちは、良くも悪くも人生を狂わせるようなゲームにどこかで出会ってしまい、気づいたらここにたどり着いていた、という人たちでした。

そういう人たちと接するうちに、もっと知りたいと思うゲームも増えていき、私の「PUBG以外はわからない」というスタンスは、自ら世界を狭めているだけなのでは?とも感じるようになりました。そして、少しずつ冒頭の質問の答えについて、考え直している自分がいました。

実は、このnoteは書きかけのまま何ヶ月も下書きに眠っていたものです。最初は、単に公開する勇気がなくてためらっていたのですが、そうしているうちにPUBG競技シーンの2020年の方針が発表され、今後を不安視する声が挙がる状況になりました。

実際に憂慮すべき状況なのかはさておき、そういった声が挙がっている中で、こんなタイトルを付けたnoteを出すのは如何なものかと思い、さらにしばらく下書きのままになっていました。

この状況について何を言うべきか頭を悩ませたりもしましたが、結局のところ先の見えないeスポーツの世界で不安が消えることなんてきっとないし、今後どうなるかなんて誰にもわからない。私には大好きなPUBGのシーンが1日でも長く続くように、記事を書き続けることしかできません。

「PUBGがなくなったら、どうするの?」という質問の答えは、本当にいつかPUBGのシーンが終わった時にしか出せないのだと思います。それがどれくらい先のことなのか、その頃のeスポーツシーンがどうなっていて、どんなタイトルが盛り上がっているのか、まったく予測することはできないからです。

でも、もしいつかPUBGのシーンがなくなる日が来たとしても、きっと私はeスポーツの世界から離れられないんだろうなと、今は思っています。

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