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第17ペドロフ フォローエスポリクシーとは何か〜スターリー名誉教授を招いての対談〜


出演者紹介


ムッソリーニ・・・・一般社団法人ハイパーパワー研究所所長、株式会社ネクストアセンションCEOを経て、現在認定NPO法人ナイスショット代表。
国内外で精力的な活動を実施。著書に「俺以外全員死ね!」「ガンガン逝こうぜ!」「死んで健康、生きる事こそ不健康」等多数。


ペドロフ・・・・私立恵比寿中学校客員教諭を経て現在スターリー国際大学名誉教授。同学内の機械人間学部人間椅子学科設立に深く寄与。
著書に「草を食べて生きていく」「もし高校野球の女子マネージャーがグランドの雑草を食べたらドン引きする」「大草原不可避」等多数。


ムッソリーニ :  皆さんこんにちは。本日はゲストにスターリー国際大学名誉教授のペドロフさんをお招きし、今話題のフォローエスポリクシーについてお話を伺っていこうかと思っております。ペドロフさん、宜しくお願いします。


ペドロフ :  はいどうも、宜しく。いやあ、お久しぶりですね。


ムッソリーニ :  もうホント、何年ぶりですかね(笑)
        7〜8年?


ペドロフ :  7年前ですかねえ。たまたま学会の帰りに一息つこうと立ち寄った神田駅近くの花太郎で偶然お会いしてね。


ムッソリーニ :  お互い軽く会釈した後それぞれDVD選びに没頭してましたよね。


ペドロフ :  僕はせっかくなんでVR作品選びました(笑)。


ムッソリーニ :  そうですか(笑)。でまあ早速本題に移りたいんですが、フォローエスポリクシー、だいぶ盛り上がってるみたいですね。


ペドロフ :  まあ地域差はあるみたいですけどね。主に東欧諸国辺りで盛んになってると聞きますね。


ムッソリーニ :  有名なのが確かルーマニアとかでしたっけ?


ペドロフ :  そうですね。首都のブカレストはもちろん、ルーマニア第48の都市と言われるジョウシレスト、怪しい洋館で名高いブチョウレスト、あと無名の有名都市として知られるサシスセトなんかでも積極的に取り入れていこうなんて動きも出てきてるみたいですね。


ムッソリーニ :  ジョウシレストと言えば確かパリジェンヌ国際映画祭にもノミネートされた「マンドリルだって恋したい」の舞台になって一躍有名になった場所ですよね。


ペドロフ :  ああ、「マン恋」ですよね。実はあの映画にもフォローエスポリクシー(以下めんどいのでフォロポリ)の概念が潜んでいるなんて話もあるんですよ。


ムッソリーニ :  えっ!?それは本当に興味深いですね!


ペドロフ :  まあ自分としては眉唾物なんじゃないかって思いもあるんですが。もしかしたらアグレッシブメソッド法を絡めて観ると面白いかもしれない(笑)。


ムッソリーニ :  ああ〜、普通にやったら流れちゃいそうですからね。


ペドロフ :  思想的流局になりかねませんからね。で、結局そのまま親が一人勝ちっていう。


ムッソリーニ :  ところで先程積極的に取り入れていこうという話が出ましたけど、具体的には都市の中にフォロポリを取り入れるとはどういうことなんでしょうか。


ペドロフ :  いい質問ですね(池上彰)。ただこれを具体的に説明するのって実は凄く難しいんですよ。フォロポリの中には派閥のようなものが存在して、代表的なものを挙げるとモス派、バーキン派、フレッシュネス派などですが、これらが渾然一体となると最後はドムドム派が第一勢力になってしまうなんて事になりかねません。


ムッソリーニ :  危険ですね。


ペドロフ :  非常に危険なんです。リスクファックオフ的観点からしても非常に厳しい。だからこそここである種異端とまで言われたマクド派が台頭してきて、挙句の果てに世界的政治結社を作るところまで勢力を拡大したんです。


ムッソリーニ :  政治結社「マックシェイクのM」(通称MSM)ですね。


ペドロフ :  具体的に説明するのが難しい理由って、端的にいえばMSMが絡んでくるからなんですよ。それでも敢えて説明するのであれば、フォロポリを積極的に都市に取り入れるということは水槽の金魚にエサを与える行為と同じだということです。


ムッソリーニ :  フォロポリ研究の先駆者として知られるオーラルケア・パニッシャー(1888〜1948)も同じような事を言ってましたね。つまりそれはチャイニーズバクガイだ、と。


ペドロフ :  パニッシャーが研究していた頃はまだその根拠を明確にする事は出来なかったはずです。なんせフォロポリは自然発生する事しか出来ないと思われていたんですから。大衆から生まれ、体臭へと変化する。それがフォロポリだと。


ムッソリーニ :  逆に私には自然発生するフォロポリって凄く違和感があるんですよね。今、多くの人はそう感じてるんじゃないかと思うんですけど。


ペドロフ :  ナチュラルかコーディネーターか、という問題ですよね。それについてはさっき話題に出たMSMの書記長であるヌルタ・アズラエル氏が「別にどっちでもよくね?」と発言して波紋を呼びましたね。


ムッソリーニ :  実際あの発言でユーロ、ポンド、米ドルまでもが大暴落しましたからね。リーマンショックを超えるテレフォンショッキングでしたね。


ペドロフ :  それだけナチュラルフォロポリズムへの違和感というものが膨れ上がっていた、という事なんだと思います。今はバランスメイキングする体制も整いつつありますし、今の不安定な時代だからこそフォロポリが再び盛り上がりをみせているのは偶然ではないと思います。


ムッソリーニ :  そして現在、ここ日本においてもフォロポリに関する法整備が着々と進められて来ているそうなんですが。


ペドロフ :  順を追って話すとまず、第2次安倍内閣の時に「フォロポリは私人である。」という閣議決定がなされましたが、主にSNS界隈からの猛烈な批判に遭い、これを撤回しました。これを踏まえた上で次に「フォロポリは使用上の注意をよく読み、用法、用量を守って正しく使用する」という閣議決定を撤回から僅か3日後に新たに打ち出します。これを当時の安倍総理は「民意を反映させたものだ。」と語っていましたが、実は経団連側の強い介入があったのではないかとの憶測を呼びました。

ムッソリーニ :  当時から経団連もフォロポリに注目していたんですね。


ペドロフ :  その後は野党の根強い反対もありましたが、数の力で押し切り、2017年8月に「フォローエスポリクシー基本法(フォロポリ法)」が成立し、それに関連した派生法がいくつか生まれ、現在に至ります。まだあくまで指針となる基本法が成立した段階ですので、まだまだ欧米諸国には遅れをとっている状態ですね。


ムッソリーニ :  ズバリ言ってフォロポリって日本にとって有益な事だと思いますか?


ペドロフ :  フォロポリって実は同調圧力強めな国と相性は悪くないんですよ(笑)。日本って異端な物事には最初のうちは結構冷淡だったり、排除しようとしたりするんですけど、一旦認められたらあっという間に「俺も俺も!」みたいな所あるじゃないですか。だから一回市民権を獲得してしまえば、普及は早いと思います。で、それが日本にとって有益かどうかって事は実際そうなってみないと何とも言えませんね。ただ一つ言えるのは普及に成功したとしても必ず副作用は出るはずです。


ムッソリーニ :  副作用というのは具体的にはどんな事が考えられるでしょうか。


ペドロフ :  フォロポリが普及すればそこまであくせく労働する必要はなくなりますから、就労人口が減少する事は間違いないでしょう。その分はAI(人工知能)であったりDH(指名打者)だったりが仕事をする事になります。副作用としての社会構造の変化は必ず訪れますね。


ムッソリーニ :  えっ、じゃあ今フォロポリで盛り上がってる東欧諸国でもその変化はすでに起きているという事ですか?


ペドロフ :  今から挙げる例はちょっと極端なんですけど、東欧諸国の中でもひときわ小国なボザロという国があるんですが、首都であるシックハックはフォロポリが火種となって市民同士の紛争にまで発展し、現在ほとんど廃墟化していると聞きます。ボザロのイジカ・ニジチ大統領は非常事態宣言を発令して、市民にうまい棒での殴り合いを直ちに中止する様に呼びかけていますが、特にめんたい味派とサラミ味派で激しい戦闘が繰り広げられているとの事です。


ムッソリーニ :  紛争の火種にもなりかねないという事ですか・・・。もっと明るい未来を想像していたのですが。


ペドロフ :  じゃあ今度はいい副作用の話を(笑)。いち早くフォロポリを取り入れたルーマニアの首都ブカレストでは、交通渋滞が導入前の3分の1にまで減ったそうです。そして成人男性、成人女性ともに平均体脂肪率も減少して筋肉量が増えたというデータもあります。


ムッソリーニ :  そんな効果もあるんですか!?


ペドロフ :  お隣りの国のブルガリアでは、荒廃した河川に魚の稚魚が戻ってきたなんて事例もあるみたいです。また、向こうに住んでいる知人は「正直、半信半疑で騙されたと思ってフォロポリを導入したところ、急に金回りが良くなって宝くじも当たり、念願だった彼女もゲットすることが出来ました♪これも全てフォロポリのおかげです。」と語ってましたね。


ムッソリーニ :  良い副作用、悪い副作用極端過ぎませんか(笑)。


ペドロフ :  まあフォロポリにしても科学技術にしても使い方次第で銃にも剣にもなるしTENGAにだってなり得ます。フォロポリの数多あるメリットを知ってしまった今、副作用がどうあれこれからも私達はフォロポリを求め、共存していくことになると思います。


ムッソリーニ :  東欧諸国や日本はおろか、全世界的な課題となりそうですね。


ペドロフ :  ブータンだろうがスーダンだろうが山本スーザン久美子だろうが、例え鎖国してる国だろうがフォロポリは風に乗って飛来します。最早全人類が影響を受ける事は間違いないですね。


ムッソリーニ :  本日はどうもありがとうございました!


ペドロフ :  ありがとうございました。またどこかの個室ビデオ店でお会いしましょう(笑)。


*この対談はフィクションであり、実在の登場人物、団体名、事件名、国名、都市名などとは一切関係ねえよありません。


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