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仕事が見つからなかった時に試した10のこと

こんにちは。職業「戸倉彩」です。
氷河期世代と呼ばれ、常に厳しい現実に直面しながら奮闘し続けるITエンジニアの一人です。今回は、自分が過去に何度も訪れた再就職や転職の際に「仕事が見つからない!」という困難をどうやって乗り切ったのかについて振り返ってみたいと思います。これから復職、転職などを検討されている方のヒントや参考になれば幸いです。

1. 活動中の仲間と定例会を行う

個人差はあるものの、仕事探しは「長丁場」になることを想定しなければいけません。その場合、メリハリをつけた就職活動が大切になります。2年間のブランクがあった時に、ワタシを心から救ってくれたのは元同僚が転職活動中の仲間を集めた「転職友の会」というクローズなグループでした。定期的に進捗報告、面接対策のノウハウから頼れるエージェント情報の共有などを行いました。就職が決まるとメンバーは抜けていくスタイルでしたが、焦らずに落ち着いて活動に取り組める雰囲気をお互いにキープしていました。どんなに辛くても「一人じゃない」と思える仲間が居ることが、こんなにも心強いのか、と実感しました。

2. メンターを見つける

「ロールモデルではなくメンターを見つける」ことが有用です。少し厳しい言い方をすると、リアルな仕事探しの現場で、ロールモデルや憧れの人に自分を投影することは励みにはなるかもしれないのですが、今すぐに実践できる自分に必要な戦術を身に着けることは難しいものです。参考までに、ワタシがメンターのご協力の相談、ご依頼させていただいたことのある方々のイメージは下記の通りです。転職エージェントは、転職に関することなら何でも無料で相談にのってくれるところを頼るのも良いと思います。

・就活に成功した実績のある人
・就活事情に詳しい人 (転職エージェント含む)
・元上司 (リファレンスチェックの兼ね合いでコミュニケーションするケースも有り)

3. 求人募集の探し方を変える

一般的にインターネットを活用し、企業の求人サイトや、求人情報サイトにアクセスしてキーワード検索やスカウトメール登録して就活されている方が多いと思います。また、ハローワークに出向いて検索や紹介を受けるというケースもあるでしょう。そこで理解しておく必要があるのが「倍率」です。

限られた時間内に効率的に自分にマッチした求人情報を見つけ、応募するのは容易なことではありません。求人情報サイトや方法を開拓していく努力も欠かせません。

・知り合いから社員紹介枠による求人情報を探してみる (リファラル)
・LinkedInの企業求人の検索を活用する
・LinkedInでエージェントと繋がり、紹介を受ける
・海外求人サイトから日本国内勤務の仕事を検索する

4. 複数のエージェントと繋がる

ここでいうエージェントとは、転職エージェント、人材紹介サービスのことを意味します。過去に、ホームドクターのように信頼できる一人の転職エージェントの方と繋がりがあり、いざという時に頼れる存在にしていました。ところが、ある日退職されてしまい、後任の方が引き継がれたのですが求人情報をメールで流していただくだけのコミュニケーションになってしまったことがあります。

その後、個人的には日本企業に強いエージェント、外資系企業に強いエージェントなど、複数のエージェントの方々と繋がりを持つようにしています。これは就活の有無に関わらず、普段から「IT業界のトレンドを求人情報から学ぶ」「自分の市場価値を知る」「第三者からどう見えているかアドバイスをもらう」ためにとても有効なことです。また、就活においては「非公開の求人情報を得られる」「企業との調整などをエージェントが引き受ける」などなど大きなメリットがあります。

5. 履歴書をブラッシュアップする

書類選考を通過出来ない場合、条件が合致していないケースもあれば、履歴書の内容で損してしまっている可能性もあります。2でもあげたように、メンターもしくは転職エージェントのプロ履歴書の書き方について相談してみましょう。豊富なサンプルを公開しているサイトもあるので、自分でいろいろと研究しながら書き換えてみるのも良いのですが、「通過するための履歴書」はやはり自分と応募先の好みに合ったものを用意する必要があります。

また、日本語と英語とでは書き方が異なるので注意が必要です。

6. 希望年収を変える

これまでに何度も年収を下げたことがあります。最初は正直、抵抗感を感じました。年収がすべてではありませんが、市場価値が下がった気がしてなりませんでした。ところが今、振り返ると「年収を下げる」というのはある意味、「就活を成功させるため」だけでなく「入社後の期待値コントロール」をする上でも裏技だったように思います。自分の経験では、年収が下がったにも関わらずうちの会社を選んで仲間になってくれた、というかたちで好意を持って受け入れていただいたことが多かったようにも思います。

損して得を取れ。仕事が見つからない時は、この有名なことわざを思い出し、将来的に大きな得が訪れるように道筋を作ってみてはいかがでしょうか。

7. 希望職種を変える

何を優先にしたいかは人それぞれだと思いますが、ワタシの場合は技術職から離れるという選択肢を取ることで、IT業界で仕事を継続することを実現することができました。ITエンジニアになりたくてIT業界に入った!というのが根底にあった自分にとって、当初、技術職から外れることについて抵抗感が無かったと言えば嘘になりますが、それよりも自分のビジョンを目指すために、遠回りするのはゲームの中でも現実社会の中でもよくあることだと受け入れることにしました。

入社後に部署異動や、後にITエンジニア以外の職種を経験したことのあることを強みに変えていくことは不可能ではないとポジティブに捉えてみましょう。特定の職種に絞り混みすぎずに、広い視野を持ち、希望職種の幅を広げてみてください。

8. 希望勤務地を変える

勤務地にこだわり過ぎると、なかなか決まらないことが多かったりします。体力と相談しながら少し範囲を広げてみるなど、見直してみることも大切です。

★今年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、以前よりも在宅勤務の求人募集が公開になっているようです。在宅勤務という選択肢も検討してみると良いかもしれません。

9.無駄なプライドを捨てる

これが一番難しいかもしれません。「プライドの断捨離」をしましょう。守るべきプライド無駄なプライド仕分けを行うのです。これまでのキャリアや実績がある人ほど高いプライドが生まれがちです。「今の自分の価値」にマッチした会社と出会うために、プライドではなくアイデンティティを持つ事です。

10. パーソナル・アイデンティティを確立させる

パーソナル・アイデンティティ(Personal Identity: PI)は、フリーランスやスタートアップのエンジニアだけでなく、会社員にとっても重要です。自ら「自分らしさ」を理解し、企業のニーズに応えるかたちで自分を魅力的に売り込むための伝え方を身につけておきましょう。


最後に

過去に女性ITエンジニアが探しているのはロールモデルではなくITソーシャルワーカーかもしれないという記事を書いたことあります。あれから、1年以上が経過していますが、引き続きIT業界において「女性エンジニアが少ない」という社会問題に加えて、「氷河期世代の就活問題」を解決する上で、専門的に手助けする役割を担うITソーシャルワーカーの必要性はますます高まっていることを強く感じています。

今、自分にできることは限られていますが、 #ITソーシャルワーカー の役割を少しでも担えるように、情報発信や活動をしていきたいと考えています。もし応援いただける方は、いいねボタンまたはnoteのシェアなど、リアクションしていただけると大変励みになります。


EoF

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