おちょやん第12週

今週も良かったなぁ…
映画かよ……

音楽担当さんも語り担当さんも主演女優さんも、皆さん強く「見て欲しい」と発信していた今週。

週の最後の金曜日、話がどうまとまるかが楽しみ過ぎて、夜中に目が覚めたとき一瞬寝坊したかと思って慌てて時間確認したし😂

千代と弟のヨシヲ、気持ちが通じあっても、一緒に生きていくことはもう出来ないのが現実で、それが丁寧に丁寧に描かれていて、役者さんたちのひとつひとつの目や仕草でセリフには出ないこころのうちも伝わってきた。

「お腹の音が鳴ったら大丈夫のサインだ」

主題歌の歌詞がこんなとこで効いてくるなんて。

SONGSが秦基博さんだったとき、VTR出演した杉咲花さん(千代)と成田凌さん(一平)が口を揃えて歌詞のこの部分が印象的だったと言っていたのだけど、今日のヨシヲのお腹グーというシーンがあったからかもしれない。

千代のように熱くきょうだいを思う、その世界とはとても遠いところに生きているわたし、にとっては千代ちゃんのヨシヲへの言葉はどこかしらじらしく感じてしまうところも正直あるんだけど、それでもヨシヲとのやりとりは胸がつまった。

「誰と出会うか、出会わないか」

MIU404のピタゴラスイッチを思い出す。

ヨシヲはもうひとりの千代だ。
ふたりの生きる世界が遠く別れたのは、それぞれの性格や素質が原因ではなく、出会った人が違っただけ。千代がもし違う世界に放り込まれていたら、例えば今のヨシヲが生きるような世界だったら、それはそれでほげた達者にのしあがって行ったような気がする。

ひとり、捨てられるように奉公に出された子千代ちゃんは、大好きな家族から離れて悲しく孤独だったけど、あのことが結局千代ちゃんを救った。栗子は悪女めいた謎の人だったけど、ある意味千代ちゃんをあの環境から救ったとも言える。栗子の紹介した口入れ屋が、きちんとした筋だったから、行き先がこの岡安だった。

薄っぺらな笑いや、安易なお涙ちょうだい路線に逃げないこの脚本が大好きだ。

来週も楽しみ。

悪態つきあう幼なじみの関係性が変化しそうなのも楽しみ。これだけ時間かけて、何も起こっていないふたりの関係性を描くのは珍しい気もする。とっとと片付いたり、突然片付いたり、というのが割合多いイメージ。積み重ねられたぶん、関係性の変化にも説得力が増しそう。

SONGSのVTR出演、ふたりのメイクと装いはまぁまぁ年をとっていて、なんか素敵だった。

こうなってくると史実とはちょっと違う関係性を期待。

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