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最先端の図書館、UAE首長の名前がついていた!(8/18)

今日は午後から、前にたった1週間だけ在籍したクラスで仲良くなったペルー人女性(ドバイでグラフィックデザイナーとして働く、よく一緒に遊ぶペルー人ではない)とお出かけ。

行き先は、今年の6月にオープンしたばかりだという、「ムハンマド・ビン・ラシッド図書館」だ。UAEの現アミール(首長)のムハンマド・ビン・ラシッド・アール・マクトゥーム氏の名前がそのままつけられている。

図書館がある場所は、クリーク(入江)沿い。学校の最寄り駅からメトロを2路線乗り継いで片道1時間ちょっと。「Creek」という駅(この路線の終点)に初めて降り立った。

駅からはすでに、イスラム教の聖書コーランの形を模したという独特な建物がそびえ立っている。デザインを言語化すると、2冊の本を半分あたりで開いたまま、背中合わせになるよう上下にくっつけた感じ。これが図書館とは思えない。

中には無料で入れるが、時間予約がいるらしい。ペルー人の友達が取ってくれていた。まず目に飛び込んできたのは、両サイドの壁一面にびっしり本が詰まった巨大本棚があるスペース。その壁を上から下まで見れるよう、ガラス張りのエレベーターが3台行き交う。7階建てだ。

入り口の反対側から外に出てみると、目の前にサーッと入江が広がる。横に目をやると、世界中の様々な言語に訳されたUAE首長の言葉がある、カラフルなモニュメントが。日本語のものを探しだすと、

「チームにとっての目標を掲げることができなければ、成果をあげることはできない」とあった。(確かに!!!)

最上階の7階は展示スペース。「ちょっとした展示」だと思っていたのに、良い意味で期待を裏切られた。アラビア文字で書かれた歴史的な書類や手紙、本、コーラン、地図などが「これでもか」というほど集まっていたからだ。(2世紀から16世紀ごろまでのもの)

アラビア文字を書くための筆や筆箱、インクケースなどもあった。精巧な彫刻が施されていたり、ルビーやサファイアが埋め込まれていたり、細かな絵が色つきで描かれていたりと、どれも絢爛豪華で驚く。

こうした美しい文具が、書かれている言葉の意味が分からなくても見とれてしまうほど綺麗なアラビア文字を書く秘訣だったのかもしれない、と思った。

奥に進むと、世界に名を残した作家コーナー。「よく見慣れた顔写真と書物があるぞ?」と思って近づくと、あの源氏物語を書いた紫式部が紹介されていた!

同じ階には、UAEの歴史を写真でみるという別の展示室もあった。1940年から現代までを一気に振り返る。改めて、この短期間で急速に発展した(まだ続いている)UAEのすごみを感じる。やはり不思議なところだ。

写真は、イスラム教の聖地メッカ(サウジアラビア)にあるカアバ神殿が描かれた本。隣のページはもっと昔の姿ということなのか・・・?






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