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プレゼン当日までのこと、喜びが“ショック”に変わった本番のこと

前回の記事で、小中学生プレゼン大会の2次審査に向けて取り組んだこと、そしてファイナリストの審査待ちであることをお伝えしました。

1月の下旬、最終審査の結果が送られてきました。
なんとΣ( ºωº )
ファイナリストに選ばれていました!!

小学生の部のファイナリストは全部で5名。小学校3年生は最年少で、我が子以外は高学年のお子さんでした。 年齢でのハンデやポイントはないため、本番までの1ヶ月ちょっと、とにかく練習を積んで引けを取らないこと、また9歳らしさを武器にできたらと家族で決めました。 

今回は本番までに意識してトライしたこと、本番の結果や様子をお伝えしたいと思います。

<プレゼン本番までにやったこと>
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1. 毎日ちょっとずつでも練習する
2.ビデオ撮影で常に客観的にチェックする
3.なっていたい状態をイメージする

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1.毎日ちょっとずつでも練習する

家のテレビにスライドを映しながら練習

娘は、こういう「少しずつ」というのがとにかく苦手です。「今日はやりたくない」「昨日頑張ったからいいでしょ」のような会話が毎日続き、何度喧嘩になったことか。
やる気がない時は、「棒読みでもいいからプレゼンのセリフを言ってみる」「私がプレゼンターになってプレゼンを聞かせる」「お風呂などの隙間時間にちょっとだけでもセリフを言わせる」などの積み重ねをしました。

「習慣化」って本当に大切だなと思います。
あれだけ嫌がっていた娘ですが、後半は「プレゼンの練習やらないと気持ち悪い」と一人で勝手に練習するようになりました。

2.ビデオ撮影で常に客観的にチェックする

私も自分の登壇(そんなにあるわけではないのですが)などは事前に録画し、改善ポイントを探すことがあります。
できれば見たくないし、認めなくないけれど、どうにかして格好悪い自分を修正したくなるので一気に改善が進みます。
娘も初めはビデオ撮影を嫌がっていましたが、「私、しゃべるの早いね…」「もっと笑った方がいいよね?」などと自ら直していくことができました。

3.なっていたい状態をイメージする

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プレゼン大会…苦笑

 「イメージしたことは叶う」とよく言われますが、「イメージしたこと以上のことは起こせない」という方がしっくりきます。 より詳細にイメージすることで、やるべきことが明確になり、結果、思い描いたことに結びつきやすくなるんだと思います。
神社で絵馬も書きました。神頼みは、神様も応援してくれたらいいな〜♪という程度で、大切なのは「なりたい状態をきちんとイメージしてアウトプットすること」かなと思っています。
表彰台に上がってトロフィーをもらっている姿、優勝した時の感想を言っている姿をイメージさせました。もちろん、その時の喜びのセリフも全部事前に作っていました(笑)

プレゼン本番の結果

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嬉しそうにしているが…

優勝は逃してしまいましたが、小学生の部で準優勝にあたる「優秀賞」をいただくことができました!
本番の様子はライブ配信され、審査員の中にはいつもテレビで見ている方もいらっしゃるなどとても緊張したようですが、練習の時と同じクオリティでプレゼンテーションを終えることができました。優秀賞という賞までいただけて、私としては十分満足でした。
1200人を超える応募数から、ここまで来れたことだけでも奇跡。プレゼン大会が終わった後には娘を思いっきり褒めてあげようと思っていました…

意外だった娘の反応 

娘は壇上に上がり、すでに何度も練習してきた受賞コメントも練習通りに言えました。(優勝ではなかったものの、さぞかし喜んでいるだろう)とニヤニヤしていた私に向かって、イベントを終えた娘が駆け寄ってきました。(お!泣いているぞ。よほど嬉しかったんだね!!
ん…??何だか様子がおかしいぞ…!!!!???)

近寄ってきた娘は私の体に顔を埋め、全く顔をあげません。「どうしたの…?」と聞いても一言も話さず、私の洋服はどんどん涙でぐしょぐしょになっていきました。
「もしかして…悔しかったの…?」そう聞くと、小さく頷きました。

ショックだったこと

「優勝を狙って頑張っていたからこそ悔しかった」それは理解しました。想像以上の負けず嫌いだったようです。そしてその後、私は大きなショックを受けます。

それは、イベントが終わった控え室でのこと。「3年生なのに、すごくしっかりプレゼンしていて感動したよ!」「とてもいい内容だったね!」「実現の何かお手伝いできたらいいな」など、他のファイナリストのお子さんたちが次々との温かい言葉をかけてくれました。

本番前から「トップバッターだけど頑張ってね!」とか「リハーサルの時、大きな声ですごいと思ったよ」などの勇気づけもしてくれて、(さすが高学年は気遣いもできて違うな〜娘もいつかこういうことが言えるようになるのかな〜)くらいに思っていました。

しかし大会が終わり、娘一人が伏せて泣いているのに対し、他のファイナリストのお子さんたちは、大会の順位云々ではなく、互いにそれぞれの頑張りを讃え合い、それぞれのビジネスプランに対して前向きなアイディア出しをしていました。
娘と同じように悔しい思いをしていたお子さんもいたでしょう。でも、その場ではそれを全く見せず、協力してくれた親御さんや関係者に「ありがとう」と感謝を伝えているお子さんもいました。

「ああ、子育てとしては私の完敗だ…」
準優勝の喜びも束の間、私は自己嫌悪の沼にハマっていきました。

完全に白旗掲げました…

他のお子さんの対応は、
・自分も頑張っているからこそ、他の子も緊張しているだろうという想像力
・大会とはいえ、本当にやりたいことをお披露目する場であることへの理解
・ライバルではなく「将来を担う仲間」ということへの共感
それら全てを持っていたからこその対応だったと思います。

今回のプレゼン内容は娘自身がアイディアを挙げ、固めていったものですが、審査が進むにつれ「せっかくだったら大賞を目指したい、勝ちたい」という気持ちが大きくなっていったようです。それは私自身も否めません。
その様な気持ちが大切な場面もあると思いますが、他のお子さんたちの対応には、それを超えた強さと優しさがあり、私が娘に対してそのような育て方ができていたかーそれは恥ずかしながらできていなかったと思います。

もう一つの後悔

強さと優しさは、決して一朝一夕では身に付かないと思います。これからまた時間をかけて育んでいきたいと思っているのですが、もう1つ後悔していることがあります。

それは、今回のプレゼン大会に挑むにあたり、「絶対評価」の基準を決めておけばよかったということです。「相対評価」として順位が出るものであればなおさら、周りに左右されない絶対的な目標を作るべきでした。さらに言うと、それぞれ定量、定性、どちらの軸でも目標を作ればよかったと思っています。

プロセスの中での成長も大切だと思いますが、圧倒的な自信は「結果」から得られると思っています。だからこそ、適切な最終的目標設定をするべきでした。(いづれ自分で設定できるように一緒に作れたらベストでした。)

…と自己嫌悪の沼にいつまでもハマっていてもしょうがないので、前向きなことメインの振り返りをすることにしました(^_^;)
最近、読み始めた「アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット」を参考に、家族3人で振り返りと今後の取り組みついて話し合ったので、次回はその内容について書いてみようと思います。

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