つぶやき14日目(https://youtu.be/46SVqNmLe2E から転載)

夜空を見上げるとさまざまな明るさの星が輝いています。この星は、たいていが自らが光っている恒星です。太陽も恒星で、核融合によって光っています。地球も光っているように見えますが、太陽の光を反射しているだけなので自らは光っていません。地球のように恒星の周りを回っている星を惑星といいます。その名前は、昔天動説が信じられていたころに、惑星の動きが予想できなかったことに由来します(恒星は恒に同じ場所にあるから)。ちなみに月は地球(惑星)の周りを回っています。こういう星は衛星といいます。人工衛星は人間が地球の周りを回らせているから衛星なのです。月も光っているように見えますが、同じく太陽の光を反射しているだけです。

長らく太陽系の外に惑星があるのかは謎でした。しかし、2019年のノーベル物理学賞の受賞内容は、そういう惑星の発見に関することでした、つまり見つかったのですね。望遠鏡で覗いたら簡単に見つかるんじゃないの、と思うかもしれませんが、そうはいきません。恒星のまわりを回るのが惑星だったので、どっかの恒星を観測してみましょう。しかし、恒星が明るすぎてもし惑星が存在して、その恒星の光を反射していたとしても小さすぎて見えないのです。ノーベル賞が与えられるほどすごい発見だったのです。もっと詳しい内容が知りたい人はYouTubeにわかりやすい解説がいくらでもあると思うので調べてみてください。

恒星は核融合をして光っていると話しましたが、その材料がなくなると超新星爆発(スーパーノヴァ)を起こします。最後の最後にめちゃくちゃ明るく光ることです。その例として、おうし座のかに星雲は1054年に超新星爆発を起こしています。日本や中国の文献にもその恒星に関することが書かれていて、藤原定家の『明月記』にはそのことが(定家自身が見たわけではないけど)書かれています。その星は普段見られない星として「客星」と称されていて、木星のように輝いていたようです。そのような珍しいことが現在まで伝わっていて、その仕組みが時を超えて理解できるのは私としてはとても嬉しいことです。

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