見出し画像

適応障害、在宅勤務中。意外に上手くいってる

明後日で40歳を迎えるのに、20歳から働き続けてきた(計9ヶ月は転職準備期間あるけど)私は、今家でゆるゆると仕事をしている。
ここにきて新たな症状が出てきた。

食欲がない。なんなら受診前の方が「さぁご飯食べよ!」だったのに、今は朝ご飯でうーん…どうしよう、要らないかな。昼ご飯はお菓子だけとか。夕飯も白いご飯を抜く事が増えた。
案外食べ始めてしまえばペロっと食べたりもするんだけど、量は減ったと思う。痩せないけど。
右耳の閉塞感と、疲れた時に幻聴が聞こえた。幻聴だと思うんだけど、立ち上がったり動かないと段々近づいてくる感じがして恐怖だった。耳鳴りはずーっとしてるんだけど、耳鼻科的には問題ないそうだ。

良いことも増えた。
ま、良いかと流せること許せる事が増えてきた。息子の忘れ物は相変わらずだけど、前みたいにパニックは起こさなくなってきた。
絶対にやらなきゃ、が減った。今じゃなくてもいっかーと保留ができるようになった。
無理矢理、夕飯の品数を増やすのもやめた。疲れた日は丼ものにする。味噌汁もなし。野菜は学校と保育園で食ってこいと。

こんな感じで改善の兆しが見えたと(自分が勝手に)思ったので、フルタイムで出勤してみたら。
昼に気持ち悪くなって横になりたいけど場所がない、仕事は捗るけど頭痛くなってきた。酸素が薄い気がする。夕方帰る頃にはゾンビだった。よく電車乗って帰れたと思う。夕飯は強制的に夫からスーパーの弁当にするように!と言われてフラフラしながら家に着いた。

職場がストレスとかそういうことでなく、体力が激減していたのだ。そして自宅だったら横になれるソファがある。コーヒー淹れるキッチンがある。たまに洗濯取り込んだりして体も動かす。何より私の家という安心感はデカかった。

この日、管理職の上の人に夫婦で話をしてきた。とにかく在宅勤務をうまく使って、休養と自分のために時間を使えと言ってくれた。自殺企図の話をしたら「長年一緒にやってきて、仲間だよ。貴女が死んだら私は悲しい。そういう人間が職場にもいるってこと忘れないで」と言われた。
来月から私は復帰に近い形で出勤を増やしたいと言ったが、夫が「私から見たら全然治ってない。薬飲めば安定するけど、飲み忘れた時のヤバさを見てるから身内としてはまだ早いと思っている」と言った。
結論として年内は今の在宅勤務のまま、1月からは月末に診断書を書いてきてもらって決めようという事になった。
「なに、俺だってタバコ吸いに席外していない事もあるし、馬鹿正直に朝から夕方までパソコンの前にいるなよ、散歩も仕事だと思って外行けよ」だって。
この人が長で本当に良かった。一生忘れない。

そんな中、好きな漫画の作家さんが原画展をそう遠くないところでやるのを知った。
夫も読んでたので誘って久しぶりに少し街へ出た。
数日前にUNIQLOに行ったら、商品数の多さと目に入ってくる情報量の多さでなにも決められず、ニット1枚だけ買って帰ってきたばかりだったので不安だったけど、気合い入れて行くことにした。
よりによって着物で。
結論から言えば、着れなかった。長着は着れたのだけれど、帯が締められなかった。手順はわかってるのに形にならない。なにが間違ってるのかわからない。2回トライして、うん。今日はやめよう!と思えたから成長だ。
以前なら癇癪起こして外出取りやめ、あるいは着物を捨てようとしたかもしれない。

久しぶりに観た「絵」は、忘れてた私のピースを取り返せたようだった。
私は絵が好き。7歳から、いやもっと前から私の根幹にある絵画という趣味を思い出したことで、涙が出そうなくらい久しぶりの充足感と感動を得られた。
これが私のオフだ。オフの私に久しぶりに戻れて、怖いものも怒りも不安も少し薄れたように感じる。

せっかく1番偉い人に太鼓判押されて獲得した休職半分在宅勤務、残りの私のピースを探しに行ってみようと思う。
オフの私が好きだった事。オフへのスイッチを探そう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?