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24時間営業を辞めたコンビニ〜8月の販売数値の動向〜「非デイリー品」


 皆さんこんにちわ、あやすけです。

 今回は、前回の記事の続きとして、「非デイリー品」の8月販売数値の動向について書きたいと思います。


1.基礎数値

・日販前年比106%(103%)、24時間営業時比82%(89%)
・客数前年比100%(97%)、24時間営業時比73%(76%)
・客単前年比107%(106%)、24時間営業時比113%(116%)
・買上点数前年比101%(104%)、24時間営業時比103%(107%)

※当店における時短営業開始時はコロナ禍初年度です
※( )内は前月の数値です           

 
 前回の記事と同様です。8月においても「客数減」のトレンドは継続中です。


2.前年比upした分類

◯加工食品→前年比109%(100%)
・「カップラーメン→大幅up」
・「カップ味噌汁→down」
・「袋味噌汁→大幅down」
・「レトルト→down」
・「加工米飯→down」
・「袋ラーメン→大幅up」
・「乾麺→大幅up」
・「お茶漬け、ふりかけ→大幅up」

※( )内は前月の数値

 前月から引き続き数字は上向きであり、地区平均と比較しても同水準の数値を維持している状況が数ヶ月続いています。好調な数値の原動力は、販売スケールにおいてメインとなる「カップラーメン」です。

 前月の珍味&豆菓子の不調を受けて、8月は売場ゴンドラの移動を実施しました。それに併せて、カップラーメンの売場についてもゴンドラの移動を行いました。

 カップラーメン売場については、エンドゴンドラも利用した「L字型」の3ゴンドラ売場から横並びの3ゴンドラ売場へ変更した結果、売場の前に立つと全ての商品が見渡せる、スッキリとした売場になりました。代わりにカップ味噌汁の売場が弾かれて離れた場所に移動となりましたので、数値のdownはそれが原因と思われます。

 加工食品全体の販売額のうち、カップラーメンの販売構成比は77%、カップ味噌汁は10%です。今回、加工食品の分類全体の数値は上向きましたので、今回の売場ゴンドラ移動は成功となります。

 引き続きこれまでと同様に、新商品の「1アイテム売場1段」の売込み、ゴンドラ売場とは別にフロアに1ヶ所の売込場所の設定、0穴ゴンドラを活用した売場拡大、本部施策による販促があれば全乗り、といった取組みを継続していきます。


◯冷凍食品→前年比105%(103%)

※( )内は前月の数値

 本部によるレイアウト変更工事が実施されてからおよそ2ヶ月が経過しましたが、引き続き数値は上向きです。地区平均の数値と比較しても同水準ですね。

 「レイアウトの変更は希望する店舗において」という「本部によるテスト」の意味合いが強かった今回のレイアウト変更工事でしたが・・・本当に手を挙げて良かったです。本部もオーナーも、やるじゃねぇかこの野郎(笑)


◯珍味・缶詰→前年比108%
・「珍味→大幅up」
・「缶詰→大幅up」
・「魚肉ソーセージ→大幅down」
・「ビン詰め→up」

 本部によるレイアウト変更工事の後に数値が下向きに悪化していた珍味&豆菓子の売場ゴンドラを変更しました。これまで珍味と豆菓子はエンドゴンドラを利用したL字型のゴンドラ配置となっていましたが、珍味と豆菓子をそれぞれ通路を挟んで横並びのエンドゴンドラに移動しました。

 まだ1ヶ月しか経過していませんので確定は出来ませんが、どちらの分類も今月の数値は上向きに改善しましたので、引き続き今後も数値の動向に注視していきたいと思います。


3.前年比downした分類

◯ポケット・洋風菓子→前年比97%(87%)
・「グミ素材菓子→down」
・「焼き菓子→大幅up」
・「小物チョコ→大幅down」
・「チョコレート菓子→大幅down」
・「駄菓子→大幅up」
・「スティックタイプキャンディ→大幅up」
・「袋キャンディ→大幅down」
・「ガム→大幅down」

※( )内は前月の数値

 甘いお菓子の分類となります。前月の酷かった数値は改善しましたが、相変わらず前年比は割れています。一方で地区平均の数値との乖離の幅は小さくなりました。その原因は「小物チョコ」や「駄菓子」の数値が上向き、地区平均の数値に近づいているためです。また、高付加価値の付いた高単価の商品分類である「焼き菓子」は引き続き好調です。

 当店は「客数の減」を今後も続くトレンドと確定しましたので、前月の記事と同様に、コロナ禍が「過ぎ去った過去のモノ」へと変化してゆくこれからにおいても、この分類の下向きのトレンドはしばらく続くでしょう。

 このことから、悪い数字の中にあって引き続き好調な「焼き菓子」に集中して取り組むことを継続しながら、毎週の新商品を中心にレジ前で取り組んでいたお菓子の売り込みを辞めることにしました。その代わりに、数字が好調な「焼き菓子」と「珍味」の新商品をレジ前で売り込みしていくこととします。

 ・・・売場には限りがあります。店舗面積も増える予定は当然ありません。限られた中での売り込みを掛ける分類に、弱いものは不要です。悔しいけども、まぁ、しょうがないですね。

 

◯スナック菓子→前年比86%(94%)
・「ポテトチップス→大幅down」
・「箱スナック→down」
・「袋スナック→大幅down」

※( )内は前月の数値


 塩っぱいお菓子の分類となります。甘いお菓子とは対照的に酷い数値がさらに悪化しました。地区平均の数値と比較して大きく劣後している状況も継続しています。

 当店はロードサイドの立地であり行楽客やスポーツ関連の客層の割合が他店と比較して高いですが、コロナ禍が終わりを告げることでこの客層の勢いが以前に戻るのであれば、甘いお菓子だけでなく塩っぱいお菓子も同様の数値となるはずです。実際の数値がそうならないのは、やはり客数はコロナ禍以前には戻らない可能性が高いことを示しているのでしょう。

 引き続き、プライチや割引セール等の販促に力を入れることで、今後も継続することが予想される「数字の下ブレ」を少しでも減らす守りの姿勢で臨みたいと思います。


◯和風菓子、豆菓子→前年比89%(81%)
・「豆菓子→up」
・「米菓→down」
・「和菓子→大幅down」

※( )内は前月の数値

 前年比の数値は依然として下向きですが、前月より改善しました。地区平均の数値との乖離の幅も縮小です。その原因は「豆菓子」の数値が上向いたことであり、やはり珍味と併せて行った売場ゴンドラの移動が成功したためでしょう。一方で「米菓」と「和菓子」の下向きの状況は継続しています。

 お菓子と同様に、この下向きのトレンドはコロナ禍以後もしばらく続くでしょう。

 「和菓子」については本部モデルゴンドラと同様に焼菓子売場と近い場所にその売場を作っていましたが、前年比の数値の悪化が特に酷いため辞めます。「焼き菓子」ではなく「お菓子」との関連性を重視し、お菓子売場に移動することとします。

 どちらにせよ、お菓子の分類と同様に、「守りの姿勢」とならざるを得ない状況がしばらく続きますね。



 前回の「デイリー品」の記事と併せて、8月の当店の販売数値の動向は以上です。

 
 それでは今日はこの辺で。
 
 このクソッタレな世界と戦う皆様と明日もともに。


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