24時間営業を辞めたコンビニ〜5月の販売数値の動向〜
お久しぶりです、あやすけです。
いろいろありまして、またnoteに戻ってきました。
・・・「井の中の蛙」・・・そんな感情を覚えて、別場所のプラットフォームで二度目の反抗期を満喫してきました。
結論としては・・・「井の中の蛙でもいいんじゃない?」と相成りました。
ということで、今後とも、よろしくお願い致します。
それでは、今月の当店の販売数値の動向です。
◯基礎数値
・客数前年比100%、24時間営業時比77%
・客単前年比105%、24時間営業時比113%
・日販前年比105%、24時間営業時比87%
「コロナによるマイナス影響の減少」がもっと数字に出ると思っていましたが、数字はイマイチですね。
インフレによる購買意欲減も影響しているとは思いますが、生活必需品をメインに取り扱っている業態と考えれば、その影響は他業態より少ないはず・・・
現時点で最も恐い、「コロナが収まっても元には戻らない説(勝手に命名しました)」が影響しているかもですね・・・結論として、「客単価」への取組みは最重要な課題という認識に変化は無しです。
◯前年比upした分類
・米飯→up
内訳「おにぎり→up」「チルド弁当→up」「寿司→大幅up」「こだわりおむすび→大幅up」「弁当→大幅down」「御飯→大幅down」
「客数減」がトレンドである限り「客単」の重視は最重要、つまりそれは「付加価値の創造」へ投資を移動しなければならないということですね。
数字はそれを裏付けています。現時点で、チルド帯以外の中で「弁当」&「御飯」には「付加価値を創造できる新しい発想の商品がない」という現状が、数字に現れていると感じます。
逆に「寿司」については、まだまだ伸び代が大きいと感じます。当店が「セブンイレブンだから」というのも理由の一つですが、「求める品質レベルに見合った商品開発」が今後進展すれば、客単へ大きく寄与する分類になると個人的には感じます。
・・・「求める品質レベル」だって、時代によって上下するしね(笑)
・ペストリー→up
内訳「菓子パン→up」「惣菜パン→大幅up」「NBパン→大幅down」
惣菜パンの好調はだいぶ前から継続中です。状況に特に変化なし。
菓子パンの前年比割れが続いていましたが、菓子&惣菜パン売り場最下段の「カゴ置き」をやめ、NBパン売場からガラス板を持ってきました。地区平均の数字と比較する限りでは、売場改善は成功の可能性大です。
菓子パンとNBパンの売上スケールは5:1です。今後重視すべきは分類を問わずPB商品>NB商品という認識であり、またペストリー自体に現時点で「将来の伸び代」を感じないため、重視すべき物と切り捨てる物を明確にし、メリハリを付けていくことを基本とします。
・フライヤー→大幅up
内訳「フライヤー→大幅up」「中華まん→販売休止」「おでん→取扱い無し」
何も言うことはありません。
セールやフェアへの対応、毎回のPOP制作・展開、販売動向に合わせた仕込み対応、調理場の油と衛生環境の維持・・・スタッフの皆さん、本当に感謝申し上げます。
・スイーツ→up
内訳「チルド洋菓子→up」「チルド和菓子→大幅up」「チルド洋菓子NB→大幅up」「プリンゼリー→大幅down」「ヨーグルト→横ばい」
現在当店では、スイーツ売場を自店の強みにすることを目標に、売場の改善に取り組んでいます。
郊外立地であるため、立地によるメリットが比較的小さい分類ではありますが、「客単価」を最重要な課題としていること、また「将来の伸び代」がとても大きい分類であることを考慮すると、この分類を自店の強みにする道を進むしかないとの結論です。
立地によるメリットが小さい分類でも、「販売額で地区トップレベルになれれる」という事実を、自店のフライヤー責任者である嫁に数字で突き付けられましたので、逃げることは出来ないです。
売上スケールの大きい「チルド洋菓子」&「チルド和菓子」を中心に売場を拡充し、「新商品の積極的な発注」と「毎週の売込み商品の選定と展開」を主軸に進めて行きたいと思います。
◯前年比downした分類
・調理パン→down
内訳「サンドイッチ→down」「ロール→down」「ブリトー→up」
ワンハンド系の分類ですが、苦戦が続いています。当店では強みの分類であったことから、コロナによるスポーツ関連の大会減少などが大きく影響していると見ています。一方で、地区平均の数字は上向いている分類ですので、その見立てが間違っている可能性もあります。
廃棄率も極端に低くはないため、品揃えに問題は無いはずだと考えていますが、特に「ロール」は「将来の伸び代」が大きいと考えていることから、力を入れていきたい分類ではあります。引き続き数字をフォローしていきたいです。
・ポケット洋風菓子→down
・スナック菓子→down
お菓子全般に言えますが、コロナによる行楽客の減少が大きく影響している状況がしばらく続いています。地区平均の数字とほぼ同じ推移です。
客単価upを目指し、廃棄リスクが少ないため比較的取り組みやすい非デイリーの分類を中心にレジ前で売り込みを掛けていますが、なかなか数字で継続した結果が現れないですね。
新商品の売込み場所をパン売り場にも拡大してみましたが、数字が跳ねることがあってもそれが続かない状況です。
「客数が上向いた際には他店よりブーストが掛かって地区平均の数字を超える」ことを目論んでいますが、どこまで客数がコロナ前の水準まで戻るかが不確定な現状では、また新しい何かを考えなければならないかもです。
今月は以上です。
まぁしっかし、厳しい状況が続いている、というのが率直な感想です。
コロナによるマイナス影響は依然として大きいのは言わずもがなですが、コロナが蔓延する前から続いていた「客数減のトレンド」、「人手不足とそれに伴う人件費高騰」、「経営者とスタッフの職場環境の改善」、「24時間営業に対する世論の変化」・・・こうした話題がまた再燃してくるような気がします・・・コロナ期間中も変わらずにずっとあったのにね(笑)
世の中が変化するとき、その変化に対応するスピードは図体が小さい者ほど速いです。だから本部が対応するスピードが遅いのは当然です。
本部がすぐに動けないのなら、自分たちが先に動くしかありません。数字を分析してみるのも、今すぐ出来ることの1つだと考えます。
・・・めんどくせータイミングに生まれちまったなぁ(笑)
それでは今日はこの辺で。
このクソッタレな世界と戦う皆様と明日もともに。
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