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その”自己投資”は大丈夫?

その自己投資は大丈夫?

旅する経営者 あや社長です。

私は2015年に株式会社Wannabeを創業しました。
現在は湘南地域を中心に、企業研修の運営やイベント事業をしています。
また、フリーランスとしてもSNS運用・運用チーム作り、新規事業の立ち上げやオンライン講師などもしています。
最近はここに地元の法人会のディレクター(組織のNo.2的なポジション)が加わっております。

みなさんは”自己投資”してますか?
「一番コスパの良い投資は、自己投資だ!」なんて自己啓発本やビジネス本だとよく書かれています。
私はこれに対しては異論はないのですが、かといって無茶な自己投資を煽る商売法もどうなんだろう?と常々感じています。
今回のテーマは、自己投資の基準とNGラインなど具体的にお話ししていこうかと思います。


自己投資は毒にも薬にも

私の失敗談と社長の教え

私も数多くの自己投資をしてきました。
余談ですが、自己投資はお金だけのイメージですが、私の定義としては時間や労力、気持ち(集中力)なんかも投資の対象のように思います。

そういう意味では、私の自己投資歴史は大きな失敗からのスタートでした笑
私は20代の時にネットワークビジネスをやっておりました。
”時間と場所に囚われない不労所得”を夢みて、お金も時間も気持ちも、そこに投資しました。
(まぁ、”旅する”なんて名前にするくらいですから、なんとなくそこに憧れを持つのは想像できますよね笑)

しかし、全く結果は出ず汗
自己投資期間はおよそ7年間におよびました。
給料や退職金をつっこみ、リボ払いや自分にやれる限度額いっぱいを複数カードで・・・
冷静になった今では「もう少し早く向いていなかった、ということを認められたならよかったな」と思います。
(ネットワークビジネスを否定しているのではなく、あくまで私が向いていない、という話です)
これは、私の中で本当に大きな失敗した自己投資でした。
逆にいうと、これがあったおかげで自己投資のコツがわかり、うまくなったようには思います。
自分に合わないことや結果が出ないことをやり続けない。
これがわかるまでの手痛い勉強代でした。

次月の支払いが間に合わない!ということで必死に働いていると、そういうセミナーや勉強会から足が遠のき、自然と環境が変わってきました。
その時に大手通販会社の社長さんと仕事をする機会をいただき、こんなことを教えていただきました。

「どんなに自分の思い入れのある分野でも時間をかけた事業でも、半年で結果が出なかったらやめる」

私は目から鱗でした。
”腐らずにやり続ければ、いつか・・・”そんな甘い感情は、そこにはありませんでした。
実際に私が関わった事業はうまくいかず、半年で打ち切りになりました。
その事業は社長さんが思い入れのある、いつかはやりたかった事業。
思った以上にあっさり終わったことに驚くとともに、その有言実行された姿が鮮烈に記憶に残りました。


自己投資の3つの基準

そこから私は自己投資の基準を持つことにしました。
そうすると自己投資を上手に事業拡大に繋げられたり、新規事業の足がかりにできるようになりました。
自己投資がうまくいくようになったのです。
ちなみに私の持っている自己投資の基準は3点あります。


①期限を決める

これは先ほどの体験談にもありましたが、自己投資に期限を決める、という基準です。
私は前述した社長さんの格言通り、半年と決めています。
結果が出ないというのは、はっきり言ってしまえば、お金にならない、利益が出せない、かけた分のお金を回収できない状況です。
こういう状況になった場合は、どんな気持ちや関係性があっても損切りします。

「あの人の人間関係が・・・」
「お金払っちゃったし・・・」
「ここまでやったから・・・」
私はこれで7年間を溶かしてきました。
ただ、私はこの時に気が付かなかったのです。
お金よりも一番大切な”命の時間”を削っていることに。

お金は取り返せますが、時間はもう戻りません。
それは費やしている時間もそうですが、これについて悩みながらモヤモヤしながら向き合っている時間も含まれます。
逆にモヤモヤしている時間が、一番もったいないかもしれませんね。
とはいえ、ダメな恋愛と同じで本人は沼にハマっていることを気がついていない場合もありますし、悲劇のヒロインになっている場合もあります。
こればっかりは体験しないとわからないこともありますが、自己投資に踏み込む前に期限をつけておくと気持ち的にも区切りがつきやすいのでおすすめです。
途中で辞めるって結構労力がいると感じています。


②自分の周りに見込みのお客様がいる

基準の2つ目は、自分の周りにすでにそれに困っているお客様がいて、その人たちに役に立てるイメージがつくことです。

私がみていると、特に資格系ビジネスに多いように思いますが、本人の追求意識を提供側が煽っているだけで、お客様が不在のことが多いように思います。
資格をとったものの、それを活かす環境やお客様がいない状況では、何のために自己投資したのかわかりません。

基本的にレベルアップの自己投資は素晴らしいですし、趣味でやると割り切るならありだと思います。
ただ、仕事としてやるなら、お客様に求められる自己投資なのか?は一旦冷静になって欲しいです。
もしくはその自己投資は今でなくても、いろんな面で余裕ができてからの挑戦でも良いと思います。


③その自己投資が失敗しても生活が変わらない

とはいえ、自己投資にはお金も時間もリスクがあります。
最後の基準は、最悪、その投資が失敗しても自分の生活に支障が出ないかどうか、です。

麻痺してしまっている人は(過去の自分に言っておりますが)この辺りの感覚が鈍くなっています。
「カードの限度額があれば・・・」
「分割払いにすれば・・・」
「寝る時間を割けば・・・」
これを思った時点でアウトです。
残念ながら、その自己投資はあなたには不相応です。

不相応というと厳しく聞こえるかもしれないですが、提供者に煽られて上を見過ぎている可能性があるということです。
売り上げを上げたい提供者は、上手に煽ってきますし、営業トークが得意です。
過去の私を含み、耐性のない人が一度話を聞くとその営業トークから逃れることは難しいくらい上手なのです。

私は、自分のビジネスは自分の器に応じて大きくなると思っています。
大きい自己投資でリスクをとって成功する人はいると思いますが、人数としてはそんなに多くないのでは?と思います。
もしくはそういう人たちは過去に何かしていたか、バックグラウンドがある可能性が高いです。
本当に何もないところからスタートする場合は、特に高額の起業塾などをふっかけられることが多いです。
そこは冷静に、スモールステップを踏みましょう
大きい自己投資するタイミングはいつかやってくると思いますが、見通しが立っていない時点で、それは今ではありません。


大丈夫か?と悩んだら

そうはいうものの、冷静になれないのが人間だと思います。
「3つの基準を考えてもやってみたい!挑戦したい!」と気持ちが盛り上がっている場合は、自分でも歯止めが効かないことはよくわかります笑
かくいう私も、”投資が上手な側の人間”ではないことは自覚しています泣

私はこういう歯止めが効かない時は
・冷静に判断ができる人に聞く
・その場で決断しない
・一晩寝てから考える

を心がけています。

いずれも大事なことは、物理的に距離をとること、です。
たまに提供者で「この時間内に決めてくれたら、ーー円オフ!!」みたいな煽り方をされることがありますが、あれはそういう手法です笑
なので「あ、そういう手法なんだな」くらいで焦ることはありません。

私は冷静に判断できる人が旦那さんなので、自分で判断できない時は旦那さんに聞いてます。
(ちなみに冷静に判断できる人は、自分に対してきちんと良いも悪いも言ってくれる人にしてくださいね。)
ただ最近は、旦那さんに相談している時点で自分の中で勝ち筋が見えていないと思うことが多いです。
感覚が鈍り切っていた私でも、少しずつ自分の違和感を見出せるようになっているのかもしれないですね。


自己投資を上手に

結論としては、上手に自己投資しましょう
個人的には今までと違うことをやるわけですから、多少の無理は必要だと思います。
が、人生を賭けて投げ出す無茶は、一旦距離を置いてみましょう。

私の好きな言葉に「選択と集中」というのがあります。
これは特定の事業分野に経営資源を集中することです。
みなさんの貴重な命の時間とお金を、結果が出るところに集中させて、上手に自己投資してみてくださいね🎵

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