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私の愛した人外×少女


諸君、私は人外が好きだ。人外×少女が好きだ。青年×人外が好きだ。この地上に存在するありとああらゆる人外と人間の営みが大好きだ。そう主張しているくせに、今まで詳しく語ったことがなかったので、ここに代表的な人外と人間のカップリングをあげて詳しく記していこうかと思う。ちなみに代表チームについては私が勝手に選抜した。各々心の中に熱き推しカプがいるかと思うが、そこは許して欲しい。

第一組、ADA&レオ・ステンバック(出典:ZONE OF THE ENDERS&Z.O.E)
我らがADA!我らがADA!そして、レオ・ステンバック!ADAの何より素晴らしいところは、彼女はあくまでも戦闘AIであり、仮初の姿すら見せないことである。そう、我らの目に入る彼女はあくまでもコクピットに過ぎないのだ。最高である。声と台詞だけで、コクピットに萌えられること。姿など仮初に過ぎないこと。大切なことをADAは僕らに教えてくれた。至高の存在である。そして、その旦那(公式)のレオ・ステンバック!彼も素晴らしい男だ。何せ、彼はZONE OF THE ENDERSにおいて同伴する可愛い幼馴染がいるにも拘わらず、ADAを選ぶのである。わかってる!わかってるよお前!ZONE OF THE ENDERS当初は戦闘AIと戦闘に慣れない少年という立場だった二人が心を通わせていく様子には魂が震える。そして、Z.O.E.での夫婦っぷりを君は見たか?Z.O.Eでは主人公が交代するため心配したが、ADAとレオ・ステンバックの絆は健在であり、旦那と作中で揶揄されるほどであった。スタッフありがとう。心からありがとう。ZONE OF THE ENDERSはPS2用ゲームであるため、今はプレイが難しいかもしれないが、Z.O.E.はPS4にリメイク移植されているため、未プレイの人はぜひ手に取って頂ければ幸いだ。ADAの可愛らしさを全人類は知るべきなのである

第二組 王&コムギ(出典H×H キメラアント編)
来たー!奴隷と王様、人外と少女のテンプレートにして王道!王道とは力!力こそ最強!王とコムギの登場だー!皆様拍手でお出迎えください。正直、キメラアント編が嫌いな人外×少女好きなんているの?と思っている。いや、わかっている。きっといるのだろう。人の好みは様々だ。でもな、私は好きやで(満面の笑みで)王とコムギは素晴らしい。遊戯の対戦を通じて、全く別の価値観が触れ合っていく様、王の心が溶かされていく様はもとより、人外×少女に必要不可欠とも言える、何百年、何千年と時を生きようと、あるいは何千、何万という他種族を一掃できる力を持とうと、ただ一人の少女のために「この時のために生きてきた」と思う、その様を見事に体現しているのである。王とコムギのシーンはどれも素晴らしいものばかりだった。最後に至るまで完璧だった二人と言えよう。王とコムギの魂に幸あれ。まだ見ぬ人はぜひ読んで頂きたい二人である。

第三組 カイム&アンヘル(出典ドラッグオンドラグーン)
キタ――――――!!!!人外と青年、竜と人間、混然と輝く金字塔!永遠の一番星!我らが掲げる最強の夫妻!カイム&アンヘルだ―――――!!!!心臓を共有している時点で、我らの萌えどころは既に抑えられているが、この二人の壮絶な戦いの中でも心を通わせていく様子。そしてノベライズ版での告白、ゲーム内での「暖めてくれぬか?」には、全ての人外と青年好きが焼け野が原になったと僕は知っている。伝説の台詞と言っても過言ではないだろう。それだけ、カイムとアンヘルは素晴らしい。PS2ゲームなのでプレイは難しいかもしれないが、ぜひ遊んでもらいたい。また、愛沢匠氏による「ドラッグ・オン・ドラグーン―Magnitude“Negative"」も僕らの必読書である。人外の抱く、人間への愛の全てがここにある。死んでも読んでもらいたい。お願いだから。

第四組 瀬木ひじり&東雲あづま(世界鬼)
この二人については実は大きなネタバレが入るので語るのが難しい。だが、以前、公式ホームページの登場人物紹介を見たところ、ネタバレどころではない情報が記してあったので、少しは語ってもよいものと判断した。瀬木ひじりが一体何者なのか。それを知った瞬間、私は身も世もなく大号泣した。泣くポイントかっていうと、そうじゃないかもしれないが、ともかく泣いたのである。一人の孤独な、ボロボロの少女に残された幸いに、彼の想いに涙が止まらなかった。人外×少女好き必見の書である。ともかく、瀬木ひじりと東雲あづまの本当の関係性がわかるところまでは一気に読み進めてもらいたい。ちなみに、作中にいる別チームの二人も人外と少年の友情として最高である。天を仰いで、私はしばらく感動に打ち震えた。全人類によろしくお願いしたい。

さて、ここまでは人外×少女、あるいは青年×人外について語ってきたが、少し道を外れて人外単体での紹介も行いたい。人外単体での存在もそれはまたいいものなのである。

1.バギーちゃん(出典:ドラえもんのびたの海底鬼岩城)
恐らく、私の最古の人外萌えである。ただ想いを寄せる少女の涙のために、敵に向かって突進し、燃え上がりながらもスピンを決め、決着をつけた雄姿には誰もが涙を禁じえまい。また、彼には人外としての最高のポイントが他にもあるのだが、そこも含めて彼については友人の路生よる氏の方が詳しい。

2.HAL9000(出典:2001年宇宙の旅)
皆様おなじみ、人類に初めて叛逆したコンピューターである。その時点で脳汁がダバダバ出るが、彼の最骨頂は人類を殺害、解体されるその瞬間にあろう。誇り高く、コンピューターとして理性的であった彼が「私は死にたくない」と懇願し、徐々に解体されながらデイジーを歌う様は、あまりにもエロティックである。スタンリーキューブリック作品は皆オススメではあるのだが、HAL9000のために2001年宇宙の旅はぜひ見て頂きたい。

3.TARS(出典:インターステラー)
こんなところにも僕らの萌えは隠れていたんだよ。インターステラーは骨太のSFでありながら、まるで大人のための大冒険ドラえもんのような素敵な映画だが、その中で燦然と輝くのがTARSの存在である。こちらはHAL9000のある意味アンサー的な存在だ。かつて人間に叛逆したコンピューターがHAL9000ならば、あくまでも人類のよき友であってくれる現代のコンピューターがTARSである。彼の転がりながら移動する様、ウィットに富んだ会話は非常に可愛い。映画を楽しむと共に、TARSの萌えキャラっぷりに胸をときめかせるのはどうだろううか?

いかがだっただろうか?様々な紹介を行ったが、中に貴方の好きな人外×少女や人外の存在はあっただろうか?既に全部ご存知の方もいれば、中には知らないものもあったという方もいるだろう。知らない作品があればぜひ読んだり見たりして頂きたい。どれも人外の良さが体験できる。

私は人外と人間の良さは、その価値観の違うもの同士が触れ合うことによる変容。膨大な時間、あるいは力を与えられたものが、ほんのちっぽけなものによって全てを崩されてしまう衝撃。互いの触れ合いによる暖かさ。守りたいという想いに込められた献身。あるいは人を見下すその冷徹な眼差し。にあると考えている。他にも良さは大量にあるのだが、一言でいうと人外と人間はいいぞに尽きる。皆、この魅力をもっと多く知ってもらいたい。

そして、最後に僭越ながら自著に触れさせて頂こうかと思う。

「幻獣調査員」1、2巻/綾里けいし
幻獣。謎多き存在である彼らと人の衝突が増えたため、国家は幻獣を調査し、時には駆除をする専門家を定めた。そのひとりである調査員のフェリは「人と幻獣の共存」を胸に世界で唯一の幻獣書を完成させるため、「闇の王様」クーシュナと「試験管蝙蝠」のトローを共に旅を続ける。これは人と幻獣の関わりが生む残酷で優しい幻想幻獣譚。

幻獣調査員1

兎頭の人外、膨大な力を持つ闇の王様、クーシュナ・トゥラティンと、白い少女フェリの旅物語である。拙の持つ人外×少女魂をこれでもかと詰め込んだ品である。兎頭の闇の王様と白い少女と聞いて、ピンッときた方にはぜひ読んで頂きたい。カクヨムにて多くの話を読むことができるので参考にどうぞ(https://kakuyomu.jp/works/1177354054880202771)しかし、文庫書き下ろしに含まれる「闇の王様の話」を読んで初めて、この話は人外×少女ものとして完結するので、ぜひともよろしくお願い申し上げたい。私の人外×少女魂、あらゆる人外と人間への魂はここに置いてきた。ちなみに星野倖一郎先生による素晴らしいコミカライズも出ているので、そちらをお読みになるのもありである。

「終焉ノ花嫁」1、2巻/綾里けいし
突如出現した脅威“キヘイ”が世界を蹂躙して幾百年。人類は対抗手段として魔導学園・黄昏院を設立し、日夜戦闘が繰り返されていた。運命の日、魔導研究科所属のカグロ・コウは“キヘイ”の死骸回収のため、とある遺跡に出向き、不運にもその命を散らした…はずだった。“キヘイ”の少女に救われるまでは―

終焉ノ花嫁

この作品では、「キヘイ」という機械生命体と契約した少年、少女が多数出てくる。強く人外×人間を強く意識した作品なわけではないが、互いを【花嫁】、【花婿】として絆を結んだ人外と人間のカップリングが複数出てくるので、ぜひとも人外×人間好きな方にはオススメしたい。あんなカップリングもそんなカップリングも出てくる。人外花嫁好きにはお読み頂くことを推奨したい品である。

以上、最後は自著の紹介を失礼してしまったが、人外と人間好きの魂が少しでも伝われば幸いである。また、同好の士の皆様に至っては、よろしければコメントにでも貴方の推しカプ、推しコンビをお教え頂ければ幸いに思うそうすれば、貴方も私も幸せになれる。切によろしくお願い申し上げたい。それでは。貴方がよき人外と人間の萌え魂を満たされる日々を送れることを願って、失礼しようと思う

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