今日までのすべてに”ありがとう”
4年間応援していた推しメンが、
所属しているアイドルグループから卒業した。
それなのに、なぜか私は今やけに澄んだ気持ちでいる。
だって私は、彼の決断を信じられなかったことなんてないから。
4年間推してきて、たったの一度たりとも。
自分で書いておいてなんだけど、あまりにも宗教的で笑う。
そんなに手放しで信じ切ってしまうの?赤の他人を?と思わなくもない。
こう見るとアイドルの語源が偶像だというのも、割と頷ける気がする。
でも私は知っている。
彼が決して神様ではなかったことを。
本当に辛い時は一切表に出さずなんとかするまで隠しきるところも、
苦手や不得意も持ち前の洞察力と器用さでどうにかしていたところも、
そんなに身体が強いわけではないだろうにメンバーのためファンのためにすこやかでいられるよう日々努力していたところも、
配信に投げ銭したら少額でも毎回丁寧に名前を呼んでまでお礼を言ってくれるところ、
どんなに忙しくて疲れていてもステージでは最後までかっこいい姿を見せ続けてくれたところ、
接触で好きと伝えたらおちゃらけた声色でありがと~って言うところ、
たまに名前を呼んでくれるところ、
そのくせ髪染めたの~?って細かいところには毎回気付いてくれてたところ、
時たま「ファンありきの僕らなので」「ファンは大切な存在」「メンバーとかすべて含めて宝物」って優しい顔で教えてくれるところ、
最後の最後に「あまり口にしないタイプだったけど最後だから言わせてください」と前置きして、優しい笑顔と声色でめいっぱいの愛を伝えてくれるところ。
アイドルらしくない彼が、そうやって彼なりにアイドルであろうとしてくれている姿が、
まるごと好きだった。
好きになった瞬間から、なるべく自分の限界を探りながら行けるところと外せないところには足を運んでたくさん思い出を作ったし、これが自分の中のベストだったと思うから今更後悔なんてないけれど。
残念ながら未練はある。
アイドルの貴方とやりたいこと、ほんとうはまだまだたくさんあったよ。
ここから先の彼がどんな人生を歩んでいくのか。
赤の他人となる私はきっとその多くを知り得ることはない。
でも、心身共にすこやかで幸せと楽しさで満たされた穏やかな暮らしであるといいなあと、私はそれだけをただ祈っています。
過去最大規模のステージで彼の大切な門出を祝えたこと、私も嬉しかったなあ。
これからの彼にとってあの光景が、心の拠り所とか人生を歩むための自信とか、なにかそういう大切なものになってくれていたらいいな。
今までたくさんの楽しい時間をありがとう。
たくさん感情が動かされた4年間でした。
私はこの先でまた“推しメン”を作って生きていくことでしょう。
だけど一番最初に選んだのがあなたで良かったと、心の底から思います。
わたしの初めての“推し”になってくれてありがとう。
4年間ずーっと、あなたのことだけが世界で一番大好きでした。
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