「元気のでる色」。 アルゼンチンで還暦を迎えた母はそう言って、 鮮やかなピンクとレモンイエローの毛糸を刺繍針で刺した。 その刺繍は「ボルダド」といって、アルゼンチ…
ak
2019年8月20日 19:54
「元気のでる色」。アルゼンチンで還暦を迎えた母はそう言って、鮮やかなピンクとレモンイエローの毛糸を刺繍針で刺した。その刺繍は「ボルダド」といって、アルゼンチンの家庭で親しまれている。目が覚めるほど強いエネルギーを放つ、カラフルな花柄の模様。毛糸は刺繍台の上でぷっくり膨らんで、つい触りたくなる。アルゼンチンでは桜が咲かないから、母は、日本の家族や友人から送られた写真を集めて、スラ