ケチの後悔

突然だが、私はケチである。

ただ、人に笑ってもらえるほどのドケチかというと

そうではないと自分では思っている。

（つまり自分ではあまりケチだと思ってない）

卵は198円じゃ買いたくないし、

女だけどヘアカットに2000円以上は高いなと思う位のノーマルケチ。

そんな私だが、最近は一層ケチになっていると感じる。

身の回りにある物や状況におおかた満足していて

物欲センサーが弱化しているため

お金を使いたいと思う機会が少なくなっているのだ。

最近の出費といえば食費くらいの物である。

しかし最近、この現状に反省した出来事が。

読書できる時間が多いので積読解消中なのだが

自分の書棚にある本以外を読みたくなる時もあり

図書館を利用したいが遠くて乗り気じゃない。

そんな私にピッタリなBOOKOFF様（近所）で

めちゃめちゃ気になっていた本

『護られなかった者たちへ』を

手に取ったが、定価の半額以下になっておらず

急ぐ話じゃないしもう少し待つか・・・

と諦めて棚に戻した。（600円）

後日、仕事でちょうど

空前の読書ブームが来てる子と話した際

『護られなかった者たちへ』がベストセラーで

気になっている事を

何の気なしにすすめたら気になってくれたようで

そのまた後日、なんとその子から

「BOOKOFFで買いました～！

私今読んでる本がしばらく読み終わらないと思うんで、

もし良ければ先読んで～！」

と、まだ自分が読んでない『護られなかった者たちへ』

を貸してくれたのだ・・・（大天使）

幸運すぎる。最近出会ったばかりの子に

こんな恩恵を受けること、人生でそうそうない。

周りから嫉妬の矢で刺されそうなソワソワ感すらある。

早速読み始めたら、これがまぁ面白い面白い。

最近読んだミステリーで間違いなくトップオモロ！！

刑事事件なのでハラハラな展開もあり

世情に訴えるテーマも非常に考えさせられる。

最高に楽しい時間を過ごさせていただきました。

こんなおもろい作品を世に放ってくれた作者さんには

きちんとサンクスマネーすれば良かったと

後悔すらしたと同時に、背表紙をみると

【650円】のBOOKOFFシールが貼られていました。

後日、友人には高級なおせんべいを献上したのでした。

ケチケチせず親切に生きよう。

でも卵は絶対200円以上では買わん。