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あれが変化の時だったなとわかるのは、きっと後になってから

第十七番 吉
何事もいまは変化にとむ時。どのように身を処するか目標を心の中でもう一度しっかりと確かめること。

これは今月初め、神社に初詣に行ったときにひいたおみくじに書かれていた今年の運勢です。「大吉」の次に運勢が良いのが「吉」なのか「中吉」なのかよくわかりせんが(神社によって違うらしい)、まあまあな運勢?

でも、私の心に響いたのは上の「何事も今は変化にとむ時」という一行目の言葉でした。昨年11月から仕事でもプライベートでも変化が一気に起こり、基本的な暮らしは変わらないものの、いろいろと思うところがありました。

自分にとって必要ないもの(形あるものだけでなく、人間関係や仕事なども含め)を手放すと、空いたスペースに新しい良いものが入ってくる。

とか、

人生は川の流れのようなもの。過去の自分にとって不可欠なものであったとしても、今の自分にそうであるとは言えない。囲いを作って流れをせき止めたところで、水はよどんで腐ってしまう。

とか、頭ではわかっていても、なかなか気持ちが変化についていけず。

その当時のツイートを見ると当時の自分の心境がよくわかります。
(自分が手に入れたものに対して本来以上の価値を感じてしまうのは行動経済学でいう「保有効果」だそうです。)

そんなときにひいたこのおみくじ。冒頭の「何事もいまは変化にとむ時。どのように身を処するか目標を心の中でもう一度しっかりと確かめること」のほかにも、こんなことが書いてありました。

仕事・交渉・取引
信頼できる経験者についていくことで万事うまくいく。勝負は勝ち。

学業・技芸・試験
知識のある人の知恵を借りて方針を決めるとよい。

過去の物事への執着を手放して変化しなくてはいけない、でもどうやって? そんなふうにぐるぐるしていた私には、このおみくじが「いまは大きくて強い流れの中にいるから、あがくのではなく、いっそ身を任せてしまえ!」と言ってくれているように感じました。

そうすれば、思ってもみなかったところにたどり着けるのかもしれない。

私は占いやスピリチュアルをそこまで意識するタイプじゃないけれど、something greatは存在すると思っています。何かの計らいがあったように物事が起こるタイミングってあるなあと(セレンディピティ?)。

そして、そのおみくじから1か月が経過した現在。昨年までは細くゆるやかなつながりだと思っていたところから新たな関係性が生まれ、そこに前向きな楽しさややりがいを感じています。

「過去への執着を手放して変化しなくてはいけない、でもどうやって?」とあんなにぐるぐるしていたのに、気づいたら執着も消えていました。

数か月でこんなにも心境に変化があったわけですが、「これがあったから変化した!」という決定的なものはなく、いくつもの出来事が重なって、気づいたらいまの状態になっていた、という感じです。

変化の最中(流れの中)にいるときは何が起こっているのかよくわからず、あれが変化の時だったなとわかるのはきっと後になってからなのでしょう。

そして、いつだって思ってもみなかったところに連れて行ってくれるのは、自分とつながってくれる誰かの存在なのだなと感じます。

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